干支の引き継ぎ、来年は丑年。
↓ は牛に乗ったネズミ。
「昔、神様が「干支」というものを作り出そうと考えました。
そこで干支の順番を決めるにあたり、神様は動物たちを集めて、次のように言いました。
「年が明けた1月1日に、私のもとに挨拶にやってきた動物から順に、干支の名前を与えてやろうと思う。」と。
これを聞いた動物たちは、干支に選ばれるのはとても名誉なことだと思い、
1月1日のできるだけ早い時間に神様に挨拶しようと考えました。
そこで、のろまなウシは大みそかの夜早々と、神様のもとへと出発しました。
さて、これを察知したのがずる賢いネズミ。
大みそかの夜にこっそり牛にしのびよると、ぴょんと牛の背に飛び乗りました。
のろまな牛はネズミの存在に気が付きません。
神様の門の前まで近づいたとき、ネズミは牛の背を飛び降り、さっさと神様の門をたたくと、
「神様、ネズミです。私が一番乗りです!」と大声で叫びました。
これで干支の一番手はネズミ、二番手は牛ということに決まってしまったのです。」
と言うお話しがあるそうです。