Practice Makes Progress

~ナースえいや三十にして立つ~
アメリカでCNA→ICU RN→NP

患者さんの権利

2010-05-08 05:49:29 | 【アメリカ】CNA(看護助手)
いつも元気な患者さんベティ(仮名)のベッドが空なので
何があったのか聞いてみたところ
就寝中にベッドから落ちて頭部を打ち、現在総合病院に検査入院中のとのこと

 この事件、少し考えさせられました

総合病院のようなAcute care(急性期)施設、
えいやの働いているようなナーシングホームの
リハビリ病棟(Sub-acute care)などは
ある程度回復すると自宅へ帰ったり他の施設に移ったりします
なので、位置付けとしては一時的に滞在する場所なんですね。
えいやの担当しているLTCユニットは長期的(年単位)に居続ける場所なので
患者さんにとっては施設の自分の部屋が"家、自宅"なんです
"滞在"ではなくて"住んでいる"んですよ。

ベティは50代と比較的若く、身体的な制限はありますが
思考回路は健常、車椅子さえあれば自身の力でどこへでも行けます。
そんな彼女はベッドのサイドレールを上げるのが嫌いなんです
CNAとしてはサイドレールを上げなくてはいけないんだけど
ベティの意思も尊重しなければいけません。
ここは彼女の家ですから、彼女にはサイドレールを上げない権利があるんです。
ベッドから落ちた日、案の定サイドレールは上がっていませんでした

実は、えいやもベティ担当の時はサイドレールを上げていなかったんです
危険な事とわかりつつ、拒否する彼女に無理強いする事は出来ません。
えいやは患者さんの意思を尊重し過ぎる部分もあるので
患者さんの安全性の為にはもう少し強く出て説得する事も必要だな~
と思った出来事でした。
まだまだ学ぶ事は多いです。


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