Practice Makes Progress

~ナースえいや三十にして立つ~
アメリカでCNA→ICU RN→NP

新卒RNの就職活動⑤

2012-12-14 02:54:28 | 【アメリカ】RN(看護師)
前回(新卒RNの就職活動④)の続きです。


面接当日は人事部オフィスへ出向き
Strokeユニットのマネージャーがえいやを迎えにきてくれました。
簡単に挨拶をした後に世間話をしながらStrokeユニットへ移動。
歩きながらの世間話と言っても、すでに面接は始まっており、
「履歴書見たけど、以前に学士を取得しているのね。」
と話題を振られた時点で


キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!


じゃなくて
 ・留学時代に取得した学士について
 ・前職(×3)について
 ・看護を目指した理由
を織り交ぜながら経歴を述べていきました。
歩きながらの至って普通な会話のような感じで始まったので
緊張しすぎる事なくスムーズに入れるように
計らって(?)くれたマネージャーに感謝

新卒RNの面接はSituationalな質問がほとんどで
 ・患者に悪い知らせを伝えなければいけなかった時どう対処したか
 ・ストレスが多く忙しい仕事をした時の身の処し方
 ・違う文化を持つ患者が難しい要求をしてきた時にどう対処したか
 ・倫理問題に直面した時にどう対処したか
など「こういった場合にどうしましたか?」という経験談を求められます。
投薬量の計算とか看護・医療知識を計る質問はあまり出ません。

今回の面接では
 ・失敗を犯した時にどう対処したか
 ・何を言っても聞く耳を持たない患者にどう接したか
 ・英語が出来ない患者・家族とどうコミュニケーション取ったか
その他3-4つほど質問されたけど
全て今回の新卒RN対象に作られた面接問題だったようです。

実習の経験から回答出来れば一番いいのですが
必ずしも当てはまる経験があるわけではないので
その際はナーシング以外での仕事経験や
個人的な経験に基づいた回答でも大丈夫です
また、全く経験のないシナリオの場合は
「こう対処すると思います」と具体的に述べればOK。
(なはず。少なくともえいやはそう対応しました。)

あとは、このマネージャー独自だと思われる質問として
 ・Lasix 120mg PO BID のオーダーがあった際はどうするか
  (120mgは多すぎなのでドクターに確認する)
 ・Restlessな患者がいたらどうするか
  (血中酸素濃度に問題ある可能性あるのでSpO2チェック&酸素マスク)
 ・酸素マスク等してもSpO2が80%台から上がらない場合は?
  (Rapid responseを呼ぶ)
 ・Hip/Knee replacementなどの整形外科手術をした患者が
  Restlessな場合に疑うべき原因は?
  (Pulmonary embolism)
 ・PEのDiagnostic testは?
  (Spiral CT、D-Dimer、V/Q Scanなど)
といった知識やCritical thinkingを問う質問もありました。

おそらく、このユニットでありがちなシナリオなんでしょうね
脳卒中ユニットなのに整形外科と呼吸器の問題?と
最初は???だったんですが
(この病院はOrtho-neuroとRespiratoryユニットがあるので尚更)
よく考えてみると、整形外科の手術は血栓が出来やすい →
血栓が血中で移動 → 肺や脳の血管が詰まる → PEとStroke
という事だと思うので
Ortho系の患者をケアする事もあるのかな~と思ってます。

他に聞かれたのはコンピューターが出来るかどうか
アメリカは2014年までに医療データの電子化を目指しており
大体どこの病院でもすでに
Electronic medical record(電子カルテ)が導入されています。
ただ、年齢が上がれば上がるほどEMRシステムに苦労する人が多く
複数のマネージャーが嘆いているのを見聞きした事が何回かあります

マネージャーとの1:1の面接1回のみで所要時間は1時間
これは結構平均的ですね。
病院やユニットによっては3:1など複数の面接官がいる事もあるし
1次面接はリクルーターで2次はマネージャーという所もあります。

幸いな事に面接が終了した時点で
「それでは人事部に行って給与や福利厚生の話をしましょう」
と言ってもらえ、その場でオファーをゲット
人事部のリクルーターから色々説明を受けて
オファーレターをもらって帰ってきました

これにて就職活動終了です


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