Practice Makes Progress

~ナースえいや三十にして立つ~
アメリカでCNA→ICU RN→NP

厄介な家族

2011-01-27 08:01:30 | 【アメリカ】CNA(看護助手)
先日の勤務中に同僚のアビー(仮名)に起こった出来事なのですが
アビーが担当している患者さんの娘さんから

 あなたは英語が話せないから担当から外れて貰うわ

と何とも酷い言葉を吐かれました
アビーはメキシコから移民ですが英語は理解出来るし話せます。
ネイティブではないので、強いアクセントはあるし、
言いたいことが不明瞭な時もあるのですが
きちんと会話をすれば意思疎通に問題ありません

また、アビーは素晴らしいCNAで
患者さんの為に自分のお金で良い剃刀を買ってケアをしたり
他のCNAが怠って行わないケアをきちんとこなします。
ユーモアにも富んで、人柄も肝っ玉母ちゃんと言うか
本当に一緒にいて楽しくなるような人格の持ち主なんですね

そんな素晴らしい人に向かって「英語が出来ないからケアするな」と言える人。
何だかすごく悲しくなりました
人種が多様な国、都市に住んでいるのに
未だにこんな人種差別発言を平気で言える無神経な人。

 じゃあ、あなたのお母さんには
 英語が完璧でもケアが満足に出来ない不適格CNAをつけましょうか?

と言ってやりたい
看護・介護というのはまず第1に「心」だと思っています
言葉による意思疎通に多少支障があっても
ケアする心を持って、人を人として接することの出来る人こそが
医療従事者のあるべき姿だとえいやは思うのです

何だか暗い話題になってしまいましたが、
この話には少し笑える結末(?)もあって、
自分の娘が酷い発言をしている最中、当の患者さんは

 アビーはちゃんと英語話せるし意思疎通は完璧よ

とアビー支持者だったんですね~
ケアを受けるのは家族じゃなくて患者さん本人です。
患者さんの意思を無視して家族が出しゃばるのは止めましょう
 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
salsaさん (えいや(管理人))
2011-01-30 02:27:30
そうそう、レジデントが心地よく過ごせていればいいのです。レジデントに何かあった時に家族の助けは必要ですけど、TPOを誤って介入するのはいかがなものかと思っちゃいますね。
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Unknown (salsa)
2011-01-29 12:00:00
私はスペイン語は話せませんが、スペイン語しか話さないレジデントに何故か気に入られていて、いつも「部屋へおいで」って言われて、二人でくつろいだり、スペイン語で話を聞かされ、英語で相槌を打っています。レジデントがハッピーなら、本当それが一番大事ですよね?
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