母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

母の脳

2020-10-08 12:22:42 | 日記
姉が来る前日

靴を届けがてら

明日姉を迎えに行くとき

母も一緒に来るのか聞いた

当然でしょとばかりにうなずく

約束を絶対忘れるので

メモを書いた

(明日9時45分に私の家に来る
姉を迎えに行くため
敬老パスも持ってくる)

と書いて母のスマホと一緒にしておいた

わかったと言っているが

最近はどんな予防線をはっても

母は予定通りに動かない

当日は母に伝えた時間には戻れるように

息子の送迎をした🚘

こちらも予定通りとはいかないが

ギリギリ

9時45分には家に戻れた

留守番していた娘に

「あーちゃんは来た?」

と聞くと

「来たけどすぐ帰った」

と言う

様子を聞くと

とても姉を迎えに行く感じでは

なかったようだと

カバンも持っていなかったと

電話をすると

水道管の洗浄の人が来ていて

出られないからどうしようと言う


母の脳が正常だったら

姉のお迎えを忘れることはなかった

水道管の洗浄も断って

約束の時間の前にはうちに来て

一緒に車に乗り駅で姉を見つけて

喜んだはずだ

母がずっと気にしている

敬老パスの更新をしてしまいたかった私は

それだけでもいいから預かりたい

と言うと

敬老パスを持って母が来た

お出かけする準備ができているとは

思えないような格好で来た

やっぱりメモを書いても

母は姉が来ることを

覚えてなかったんだろうなぁ

敬老パスを更新して渡したが

その後2日に渡って

何十回も

「もうこの敬老パス使えなくなるから
更新に行ってこなきゃいかんのだわ

と繰り返した

母の脳が正常だったら

パスの日付を見ればわかるのに

正常じゃなくなった脳は

「読めばわかる」事も

処理できなくなったんだなぁ