新聞を開いたら、大きめの見出しがあった。
映画『敵』の長塚京三、79歳での最優秀男優賞受賞
東京国際映画祭史上最高齢の快挙!
かなり以前に読んだ記憶が・・原作『敵』(筒井康隆)
正直言って若い時には読んでもピンとこなかった。
ところが、2回3回と読む度に、つまり歳をとる毎に、
「老人文学の最高峰」と言われる所以が分かってきた。
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妻に先立たれながらも、自分なりの覚悟を持って生きる老人。
本人には見えない「敵」
読者には、しっかりと見えてくる「敵」
ひたひたと押し寄せる「敵」
映画主演の長塚京三さんは79歳で、私も同じ歳です!
どうやら、私にも「敵」が迫っているらしい?
怖いですね。
これは70歳以上読書禁止指定でもいいかも知れない。
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ついでに『大いなる助走』(筒井康隆)についてもチョットだけ
文学賞選考にまつわる裏話満載の小説
あくまでも小説(フィクション)としてあるが、
文壇にいて普通はこんなことは書けない。
それだけに読む者にとっては面白い。
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『時をかける少女』から『敵』まで
SF少女小説から老人文学まで、
変幻自在の筒井康隆、好きな作家の一人です。
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