マレさんの休日2

北国のアウトドアー&インドアー

私には見えない『敵』が

2024年11月07日 | 読書

新聞を開いたら、大きめの見出しがあった。

映画『敵』の長塚京三、79歳での最優秀男優賞受賞

東京国際映画祭史上最高齢の快挙!

かなり以前に読んだ記憶が・・原作『敵』(筒井康隆)

三度目はR75ということで - マレさんの休日2

正直言って若い時には読んでもピンとこなかった。

ところが、2回3回と読む度に、つまり歳をとる毎に、

「老人文学の最高峰」と言われる所以が分かってきた。

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妻に先立たれながらも、自分なりの覚悟を持って生きる老人。

本人には見えない「敵」

読者には、しっかりと見えてくる「敵」

ひたひたと押し寄せる「敵」

映画主演の長塚京三さんは79歳で、私も同じ歳です!

どうやら、私にも「敵」が迫っているらしい?

怖いですね。

これは70歳以上読書禁止指定でもいいかも知れない。

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ついでに『大いなる助走』(筒井康隆)についてもチョットだけ

文学賞選考にまつわる裏話満載の小説

あくまでも小説(フィクション)としてあるが、

文壇にいて普通はこんなことは書けない。

それだけに読む者にとっては面白い。

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『時をかける少女』から『敵』まで

SF少女小説から老人文学まで、

変幻自在の筒井康隆、好きな作家の一人です。


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