↑ 中禅寺湖・英国大使館の旧別荘の桟橋
紅葉のニュースがテレビをにぎわしているけれど
そういえば、自分も二週間前に奥日光で、
素敵な紅葉を見たんだった、と思い出して…。
いろは坂を上り、中禅寺湖のところで左折して少し行くと、
英国大使館別荘記念公園がある。
中禅寺湖の湖面に面して建っている。
ボート用の(あるいはヨット?)桟橋もある。
窓から見た紅葉は、ほら、額縁の絵みたいに素敵。
この別荘は、明治維新の時に英国公使館にいて
日本の時代の激しい流れに立ち会った
イギリス人、アーネスト・サトウが建てたもの。
(サトウという姓は、日本で改名したわけではなく、もともとのものだそうです。)
アーネスト・サトウは東京から見える白根山にあこがれ、
現地に行って登山したりしたそうですが、
この中禅寺湖の別荘からも、
その白根山がよく見える。
きっとベランダコロニアル様式の二階の部屋から、
いつも白根山を遠く見ていたのでしょうね。
湖面ぎりぎりまで樹木が茂っている中禅寺湖は、
イギリスの湖水地方のウィンダミア湖などに、雰囲気がなんとなく似ている。
英国大使館別荘記念公園の隣は、イタリア大使館別荘記念公園。
そしてその隣は、まだ現役で使われているらしいフランス大使館の別荘がある。
外国人たちが選んだこの中禅寺湖の一角は、
西欧の雰囲気を感じさせ、故国を思い出してリラックスするのに
もってこいだったのかもしれない。
なお、英国大使館別荘記念公園では、
別荘の二階に金谷ホテルが運営するカフェが入っていて、
とても美味しいスコーンと紅茶のアフタヌーンティをいただくことができる。
別荘の部屋のいくつかにはウィリアム・モリスの壁紙が張られており
とてもおしゃれ。
↑ 英国大使館別荘記念公園の全景・この写真はLINEトラベルより拝借しました
たまたま日光に行こうと思い立ったのだけれど、
なかなか印象深いデイトリップとなりました。