最初に飛び出したのは、マイヨ・ヴェールのマキュアン(ダヴィタモン・ロット)。ただし今ツール4勝目を狙って開始されたかなり早めのスプリントは、最終100メートルで後ろから猛追してきたハスホフト(クレディアグリコル)に潰されてしまう。ハスホフトは天を指さしながら余裕の勝利。プロローグ優勝でフランス一周を開始し、3週間の長い戦いの果て、最終日優勝で大きな輪をきれいに閉じた。また6秒遅れでゴールしたペレイロ(ケースデパーニュ)が、8秒遅れゴールのランディスとの差を思いがけず2秒だけ縮めたが、危なげなくランディスが57秒差で総合優勝を決めている。
灼熱の太陽とファンの興奮で過熱したシャンゼリゼで、21日間の英雄たちが表彰台で大歓声を浴びる。マイヨ・ヴェールのマキュアンに山岳賞ラスムッセン(ラボバンク)、総合2位ペレイロが子供を連れて登場するほほえましい場面も。さらに今年末でツール開催委員長職から引退するジャンマリー・ルブランをねぎらうシーンも見られた。ただし、もちろん主役はマイヨ・ジョーヌに身を包んだランディス。8年連続でアメリカ国歌がフランスに鳴り響き、激闘続きだった 2006年ツール・ド・フランスは幕を閉じた。あ~あ、終わってしまった。また来年・・・