拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

バナナ

2016-12-29 12:04:07 | 日記

最近、母の具合がすこぶる良い。「心配電話」もかけてこなくなった、と思ったら電話が鳴る。母から。なにごと?と思ったら「隣の部屋のばーさんが最近顔を見せなくて、今日久しぶりに見たと思ったらものすごくやつれてて、で、何かほしいものない?と聞いたらバナナが欲しいって。ここらへんでバナナ売ってるとこないかね?」人の心配をする立場か?それに、暗に、私に買ってこいっていってるようなものだ。行ったら今日二回目だぞ(さすがにかったるい)。母の面倒で目一杯なのによそのばーさんの世話までみるか?それに、行ったら行ったで、「お前、なんでバナナなんかもってきたんだ?」とか言いかねない。だが、お隣といい関係を築いておくことは母のためによい。それに、もし隣のばーさんがぽっくり逝っちゃって、最後の言葉が「バナナ~」だったら寝覚めが悪い。よし、買ってこ。近くのスーパーで一房99円のを買って(安くなったもんだ(子供の頃との比較))母の部屋にもってく。「早かったね」。忘れてない。さあ、すぐ持って行かそう。じゃないと、「なんでバナナがあるんだろう。食べちゃおう」になりかねない。母がお隣に届ける様子を片隅から見守る。よし、ちゃんと渡した!これで私の任務も完了。それにしても、母が他人の心配をするなんてびっくり。「困ってる人がいたら知らんぷりしろ(=かかわりあいを持つな)」と言ってきた母だ。もうろくして人間性を回復したんだろうか。帰り道、やたらにでかい猫を発見。撮る。