拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ママさんコーラス

2016-12-20 08:05:02 | 音楽
以前、母のケアマネさんから母についてのレポートを見せてもらった。「本人の希望欄」に「好きな合唱でもやりたい」とか書いてあった。うそだー、母が合唱好きだなんて聞いたことがない。音感のいい人ではあるが。大昔、実家でカルタをしたとき、母は、ラララララー、ラドドドドドラー、ララララソー、(ン)ミミミミミソソ、(ン)ソソソソソソソーと完全な西洋音階で節をつけて詠んでいた。私はそれが当たり前だと思って真似をしてた。で、元旦にテレビで見る歌会始で歌を詠むどこかの「偉い人」がえらく音痴に思えた(「土俵が違う」ということは後で知った)。でも、私の知る限り母は合唱なんてやってない。なぜそういうレポートが作られたか。分かる気がする。以下、私の推測。「何かご趣味は?」「何もありません」「音楽とかお好きですか?」「ええまあ」「合唱とかお好きですか?」「ええまあ」(母はすぐ人に迎合する。あるいは、耳がかなり遠くなってて質問がよく聞こえなかったのかもしれない。それでも迎合して「はい」という姿を何度も見た)。これで「合唱好きな母」ができあがったのだ、と私は思う。因みに、私が合唱をやっている、と母に言ってもよく理解できない。行ってお金をもらうのか?と聞く。逆だ。お金を払って歌わせてもらってるのだ。そのことを理解させるため「ママさんコーラスみたいなもの」と言ったら分かったようだ。それ以降、ママさんコーラスで通してる(カウンターテナーでアルトパートを歌ってるんだから当たらずとも遠からじ?)。多くの面で私は母と正反対だが似てるところがある。いやになったらすぐ「ケツをまくる」ところ。最近、母と会うようになって、あっ、これは母譲りだと気づき反省。最近は母を反面教師にして我慢すべきは我慢しようと心がけている。