拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

やらせ

2023-11-28 09:14:56 | 言葉

朝ドラのヒロインさん(ランちゃんのお嬢さん)、関東の人だけど、関西弁が上手いって関西の人から褒められてた。ホントならご同慶の至り。だけど、テレビ局がそういう投稿だけピックアップして紹介したのかも、って言ったらうがちすぎかしら。なにしろ、マスコミって、たまに(orときどきorしょっちゅう)ウソつきますからね。よく覚えてることがある。どっかの民放がなんとか審議会からウソついたと言ってお目玉を食らった。犬が出てくる番組で人間の胸のところに犬のエサを仕込んでたって聞いて、番組名は言わなかったけど、あたしすぐ分かった。偶然見てたんだけど、実験番組で、飼い主が犬の散歩中にわざと苦しがって倒れるの。そのときの犬の様子で犬が飼い主をどのくらい慕ってるか見ようって内容。何組か出てきたんだけど、飼い主が倒れたとたんに大喜びで走り回る犬なんかは本心(?)でしょうね。あんまり多くなかったんだけど、飼い主の側を離れない犬も何匹はいた。その中に、なんか変だな、っていうのがあって、飼い主の胸の辺りをしきりにペロペロするのよ。で、しばらく経って「胸にエサを仕込んだ」をきいて、すぐにそのシーンを思い出してガテンがいったの。

それにしても、イントネーションって、分かる人にはものすごく分かって違和感を感じるものらしい。例えば、メリル・ストリープがサッチャーを演じたとき、ちゃんとブリティッシュの発音をしたって褒める人がいた一方で、英語をよく分かる人は「不自然」と言っていた。だったら、メリル・ストリープが「マディソン郡の橋」に出たときはイタリア訛りの英語を話したと言って褒められてたけど、分かる人はやっぱり「不自然」と思ったのかしら。

今、朝ドラは戦時中。この時代、決まって登場するのは官憲と「大日本婦人会」。共通してるのは「えばってる」こと。これまでの朝ドラで、大日本婦人会が一番えばってたのは「カーネーション」。その婦人会のメンバー、戦争が終わったら今度は別のネタで町内を練り歩いてた。そういう人達って「お国のため」は口実で、内実は「えばりたい」「人の上に立ちたい」だった、ってことをよく描いてました。コロナ禍のときの自粛警察にも、最近の「私人逮捕」で動画を挙げてる人達にもあてはまると思う。因みに、大日本婦人会が「パーマネントはやめましょう」って言ってるじゃないですか。あたし、この台詞を知ったのは「カーネーション」よりずっと前……と言っても、リアルタイムで見たわけじゃないわよ。長谷川町子と言えば「サザエさん」だけど、あたしんちにどういうわけか「エプロンおばさん」の単行本があって、その中で見たんだった。銭湯には三助って人(男性でも女湯に入れる)がいるってこと、その漫画で初めて知った。最近、古本で買いました。懐かしくて。断捨離の逆だけど。

もちろん、一番えばってたのは官憲。だけど、ちょっと官憲の立場で考えてみた。この人達は、お仕事よね。もし、取り締まりをゆるめれば上の人から怒られるでしょうね。その上の人はそのまた上の人から怒られるんでしょうね。朝ドラで、この官憲にスポットライトを当てたのは「花子とアン」。ヒロインのお兄さん(賀来千香子さんの甥っ子さんが演じた)が官憲だった。で、終戦で、官憲が逆の追われる立場になったことを描いてました。フランスでは、ドイツ軍がパリを占領中にドイツ軍兵士といい仲になっておいしい思いをしたフランス人女性が、解放後に民衆によって坊主にされる映像が残ってます。



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