中小企業診断士・人気プロ研修講師・コンサルタント・人気プロコン塾売れプロ塾長あお先生こと青木公司の元気が出るブログ

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顧客のクレームを社長自らが聞く!アサヒビール伝説の社長樋口廣太郎氏に学ぶ

2011-10-26 12:19:07 | 組織人事戦略に役立つ情報
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おはようございます。中小企業診断士の青木公司です。

本日2つ目のブログです。

昨日、10士業よろず相談会の打ち上げがありました。

弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士、中小企業診断士など錚々たる10士業による共同イベントで各協会の幹部が集まっての会議、懇親会に青木も中小企業診断士東京支部会員部副部長としてこのイベントの中小企業診断士実行リーダーとして参加していました。

非常に盛り上がったのですが、その際、非常に素晴らしい話を聞きました。

昨日、話の流れから好きな小説の話になり、青木の好きな作家のひとりとして「レイモンド・チャンドラー」をあげたところ、その方も大好きで、「レイモンド・チャンドラー」研究家を自称しているということです。

そんなその方が教えてくれたお話です。

かなり昔、アサヒビールのCMで、作家レイモンド・チャンドラーのプレイバックという作品の中で主人公の探偵、フィリップ・マーロウのセリフをCMで使ったことがあります。

男はタフでなければ生きていけない。やさしくなければ生きていく資格はない。

(原文「If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive. If I couldn’t be ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.」)

というセリフなのですが、その方はCMの原文になっている訳は原文を訳したものとして適切ではないと思い、A4一枚に、「自らの思い。そしてなぜ、訳として適切でないか」を書いて、アサヒビールの広報室に送ったそうなのです。

しばらくして、その方の家の電話が鳴りました。

電話に出るとアサヒビールの秘書室の方でした。

「○○さんですか。大変恐れ入ります。アサヒビールの秘書室の△△ですが、わが社の社長の樋口が○○さんと直接お話ししたいということでご連絡を差し上げました。少々お待ちください」

その方はびっくりしていると電話の向こうから

「こんにちは。アサヒビールの樋口です。お世話になります。いや。○○さんの文章をみて、ぜひ、どんな方なのか直接お電話したくなって電話しました。」

と言われたというのです。

もう、電話を受けて、驚き、うれしく、パニックになり、そのあとの話は詳しくは覚えていないそうです。

ただ、そのあと、「アサヒビールはとてつもない会社だ」「樋口社長というのはとんでもない大物だ」と思い、アサヒビールを好きになったそうです。そして、「電話をかけてきた樋口社長もすごいが、たかがそんなA4一枚のクレームを見て、社長までその内容をあげた広報もすごい」と感心したそうです。

その時、その方は中小企業診断士として独立もしておらず、普通のサラリーマンで、しかもクレームには一切、そういうことも書かず、そんな無名の一通の手紙に応えたのがすごいといっていました。

その話はまだCS志向とかが話題になる前の一昔以上前の話。

そんなときにそういう対応ができたアサヒビールの広報の対応、そして樋口社長の豪胆な対応は、非常に懐が深いものですばらしいと思います。

業界の巨人。キリンビールからスーパードライでビールNO1を奪って久しいアサヒビールですが、バックヤードとしてそういう力もあるのですよね!

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