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こんばんは。中小企業診断士の青木公司です。
今、日本中の期待したフィギュアスケート女子の大勢が決しました。
キムヨナ選手が世界歴代最高得点を18点も超える228.56をたたき出し、その直後にすべった浅田真央は、今大会、世界で浅田真央しか飛べないトリプルアクセルを3度も決めたにもかかわらず、205.50。
なんと最高の技がジュニアでもほぼ全員が飛べる3回転、2回転のコンビネーションの地元カナダで母を直前に亡くしたロシェット選手とほとんど変わらない得点で惨敗しました。
浅田真央選手は、世界で浅田真央しか飛べない世界最高難度の大技を3度も決めました。
基本的なステップ、スピン、つなぎ、そして日本人離れした長い手足と美しい顔、スタイル。
その彼女がなぜ大敗したのか。
色々あると思いますが、青木は下記、3つだと思います。
1. プロダクトアウト的思考の選曲
浅田真央選手の選んだ曲は音楽のプロからいっても、フィギュアの曲にはそぐわないそうです。単調で退屈、陰鬱な曲調。
品はいいかもしれませんが、明るい北米の方々のなじみのない曲。
リズムもとりにくい。
その点、キムヨナ選手は、今回のプログラムの曲として、世界中の人がほとんど知っており、特に北米でも大きな人気を誇る伝説的007の曲を選択しました。
この曲を推薦したのは彼のカナダ人コーチ。世界中のフィギュアスケーターの曲、演技、それに対する観客の反応、ジャッジの反応を分析した彼は、マーケティング的視点から、
誰もが知っている曲でポジティブなアップテンポの曲を選択し、それにあった演技をすると爆発的な観客の反応、ジャッジメントをされることに気がつきます。
007、過去の歴代のボンドガールと映画、誰もが知っているキャッチーな曲。
それにあわせた表現力豊かなキムヨナ選手の演技、ステップに入る前に挑発的に指を鳴らし、観客を沸かせると共に、キムヨナ選手に休ませる。そして最後の銃で撃つ挑発的なポーズ。そしてジェームズボンド、ボンドガール、映画の印象のブランディング効果。
そのマーケティング戦略、観客、ジャッジを見据えた顧客志向の戦略。
反面、浅田真央の選択したのは仮面舞踏会とラフマニノフの鐘。
重々しく、単調な雰囲気のこの曲は、非常に品格がある反面、世界的な認知度は007とは比較にならず、重い、ネガティブな雰囲気もあります。
この曲を選択したのは「ジャンプなどの高い技術」「表現力」を併せ持つパーフェクトな演技で、曲の単調さ、重さを荘厳さに変えたい。それがパーフェクトなフィギュアだ。
そういう強いコーチの意志があります。やや、プロダクトアウト的で、観客が曲でわくわくする、ノスタルジーを感じさせるということは視野に入っていないかもしれません。
観客の多くが共感できない知らない重い曲。そしてそこで失敗した場合は重い空気が残ります。また、観客が気持ち的に盛り上がっていく箇所が少ない。つまらない曲と感じる観客も多いかもしれません。
2. フィギュアの得点方式を活用しきれなかった。
浅田選手の三回転半はほかに誰も飛べず、最高難度のジャンプ。もちろん、トリプルアクセルー2回転の連続ジャンプは、彼女しか飛べない。
しかし、その最高難度より、ジュニアでも十数名飛べる簡単なジャンプ、三回転ー三回転のジャンプの方が技術点が高い。
しかも、その簡単なジャンプをできばえよく飛べば加点が付く。
さらに選曲がよければ、芸術点が強力にあがる。
キムヨナ選手をはじめ、世界のトップ選手のほとんどがそこに対応し、トリプルアクセルの練習をすて、簡単な構成で、それを気軽に飛んで、高得点をねらいにきました。
そしてそれがあたりました。
ロシェット選手が、非常に簡単な構成でミスもありながら、浅田選手と互角の得点をあげたことから、世界最高峰、女子では奇跡の浅田真央だけの希少価値のあるトリプルアクセル3回の意味合いがあまりないことが判明します。得点にならないのですから。ジュニアでも大多数飛べる三回転の連続ジャンプより。
3. 難易度からプレッシャーにまけた。
他のトップ選手が完璧に決めてきたのに比較して、トリプルアクセル以外のイージーなジャンプで多くのミスを浅田選手はおかしました。
これは、プログラム構成が難解すぎて、自身が最後までもてなかったことにもよるのでしょう。
スポーツとしては戦略、戦術が重要。これは、フィギュアでは浅田選手のすべての責任ではないはずです。
ミシェル・クワンがオリンピックで出来なかった自分の夢のラフマニノフを浅田選手にどうしても飛ばしたコーチにも責任もあるのでしょう。
修了後、インタビューで泣き崩れる浅田真央選手。
自信を持った表情で王者の貫禄をみせるキムヨナ選手。
この対照的な敗戦を心に、顧客志向、戦術の大切さを痛感しました。
この大惨敗を心に刻み、浅田選手、そして我々も仕事に取り組みましょう。
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今、日本中の期待したフィギュアスケート女子の大勢が決しました。
キムヨナ選手が世界歴代最高得点を18点も超える228.56をたたき出し、その直後にすべった浅田真央は、今大会、世界で浅田真央しか飛べないトリプルアクセルを3度も決めたにもかかわらず、205.50。
なんと最高の技がジュニアでもほぼ全員が飛べる3回転、2回転のコンビネーションの地元カナダで母を直前に亡くしたロシェット選手とほとんど変わらない得点で惨敗しました。
浅田真央選手は、世界で浅田真央しか飛べない世界最高難度の大技を3度も決めました。
基本的なステップ、スピン、つなぎ、そして日本人離れした長い手足と美しい顔、スタイル。
その彼女がなぜ大敗したのか。
色々あると思いますが、青木は下記、3つだと思います。
1. プロダクトアウト的思考の選曲
浅田真央選手の選んだ曲は音楽のプロからいっても、フィギュアの曲にはそぐわないそうです。単調で退屈、陰鬱な曲調。
品はいいかもしれませんが、明るい北米の方々のなじみのない曲。
リズムもとりにくい。
その点、キムヨナ選手は、今回のプログラムの曲として、世界中の人がほとんど知っており、特に北米でも大きな人気を誇る伝説的007の曲を選択しました。
この曲を推薦したのは彼のカナダ人コーチ。世界中のフィギュアスケーターの曲、演技、それに対する観客の反応、ジャッジの反応を分析した彼は、マーケティング的視点から、
誰もが知っている曲でポジティブなアップテンポの曲を選択し、それにあった演技をすると爆発的な観客の反応、ジャッジメントをされることに気がつきます。
007、過去の歴代のボンドガールと映画、誰もが知っているキャッチーな曲。
それにあわせた表現力豊かなキムヨナ選手の演技、ステップに入る前に挑発的に指を鳴らし、観客を沸かせると共に、キムヨナ選手に休ませる。そして最後の銃で撃つ挑発的なポーズ。そしてジェームズボンド、ボンドガール、映画の印象のブランディング効果。
そのマーケティング戦略、観客、ジャッジを見据えた顧客志向の戦略。
反面、浅田真央の選択したのは仮面舞踏会とラフマニノフの鐘。
重々しく、単調な雰囲気のこの曲は、非常に品格がある反面、世界的な認知度は007とは比較にならず、重い、ネガティブな雰囲気もあります。
この曲を選択したのは「ジャンプなどの高い技術」「表現力」を併せ持つパーフェクトな演技で、曲の単調さ、重さを荘厳さに変えたい。それがパーフェクトなフィギュアだ。
そういう強いコーチの意志があります。やや、プロダクトアウト的で、観客が曲でわくわくする、ノスタルジーを感じさせるということは視野に入っていないかもしれません。
観客の多くが共感できない知らない重い曲。そしてそこで失敗した場合は重い空気が残ります。また、観客が気持ち的に盛り上がっていく箇所が少ない。つまらない曲と感じる観客も多いかもしれません。
2. フィギュアの得点方式を活用しきれなかった。
浅田選手の三回転半はほかに誰も飛べず、最高難度のジャンプ。もちろん、トリプルアクセルー2回転の連続ジャンプは、彼女しか飛べない。
しかし、その最高難度より、ジュニアでも十数名飛べる簡単なジャンプ、三回転ー三回転のジャンプの方が技術点が高い。
しかも、その簡単なジャンプをできばえよく飛べば加点が付く。
さらに選曲がよければ、芸術点が強力にあがる。
キムヨナ選手をはじめ、世界のトップ選手のほとんどがそこに対応し、トリプルアクセルの練習をすて、簡単な構成で、それを気軽に飛んで、高得点をねらいにきました。
そしてそれがあたりました。
ロシェット選手が、非常に簡単な構成でミスもありながら、浅田選手と互角の得点をあげたことから、世界最高峰、女子では奇跡の浅田真央だけの希少価値のあるトリプルアクセル3回の意味合いがあまりないことが判明します。得点にならないのですから。ジュニアでも大多数飛べる三回転の連続ジャンプより。
3. 難易度からプレッシャーにまけた。
他のトップ選手が完璧に決めてきたのに比較して、トリプルアクセル以外のイージーなジャンプで多くのミスを浅田選手はおかしました。
これは、プログラム構成が難解すぎて、自身が最後までもてなかったことにもよるのでしょう。
スポーツとしては戦略、戦術が重要。これは、フィギュアでは浅田選手のすべての責任ではないはずです。
ミシェル・クワンがオリンピックで出来なかった自分の夢のラフマニノフを浅田選手にどうしても飛ばしたコーチにも責任もあるのでしょう。
修了後、インタビューで泣き崩れる浅田真央選手。
自信を持った表情で王者の貫禄をみせるキムヨナ選手。
この対照的な敗戦を心に、顧客志向、戦術の大切さを痛感しました。
この大惨敗を心に刻み、浅田選手、そして我々も仕事に取り組みましょう。
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