皆さん、おはようございます!。
プロ研修講師・プロコンサルタント・東京都中小企業診断士協会理事・中小企業診断士の青木公司です。
本日のブログは「覚悟が無い!独立前の僕が浴びた先輩診断士からのプロとしての厳しい一言」です。
青木は今年、16年目の中小企業診断士です。
そんな僕にももちろん、新人診断士の頃はありました。
中小企業診断士資格を取ったころは一部上場のメーカーのサラリーマンでしたが、そのころ、すでに、今の仕事のように独立して、大手企業から中小企業まで経営コンサルティング、研修講師をしていくイメージは持っていました。
そして、独立した後、ロケットスタートするように、企業内診断士として、準備を始めました。東京リーガルマインドの中小企業診断士講座リーダー講師、顧問先コンサルティング、ベンチャー企業へのアドバイザー、大手企業の研修講師、経営者向けの講師、大手企業向けヒューマンアセスメント、中小企業診断士向け講師、大手企業の昇格試験問題作成、執筆・・・。
企業内診断士ですかと言われるくらい、仕事をやりまくりました。
すべては独立後、ロケットスタートするため、そして独立後、円滑にスタートするため。
睡眠時間平均一日3時間で平日夜、土日、有給休暇、それらはすべて診断士の仕事に使いました。
それが僕の強い意思でした。
当初2年で独立する計画でしたが、それが3年になりました。
色々あったからですが、3年目には独立するつもりでした。
そのころの僕は診断士協会のイベントなどにも参加していましたが、先輩たちが作った診断士ネットワークにもいくつか参加していました。
その中で一年上の診断士で目立つ存在の方がいました。
中小企業診断士取得前に独立して、中小企業診断士受験指導で活躍した後、すぐにそれをやめ、中小企業のコンサルティングや大手企業の研修講師で活躍していました。
みんながまさに「身近な先輩」「身近な目標」とするような人でした。
青木がその先輩がいる診断士ネットワークに参加してすぐにその先輩と仲良くなりました。
その人は一番最初から「青木さんはいいわ。」「青木さんは独立するのに向いてるわ。」「青木さんは絶対独立して成功するわ。」「青木さんは講師、コンサル向いてるわ。速く独立したほうがいいよ。」といってくれました。
そこことは何より力強く感じました。
青木も独立するつもりでしたので、とてもうれしく、当初、予定していた2年後の独立のために邁進していきました。
2年半ほど、たった時です。
その先輩がたしか出版記念パーティーをした時だったと思います。
出版記念パーティーには50人くらい、診断士を中心に人が来ていました。
出版記念講演をその先輩が行った後の質問会でのことです。
青木が手を上げ、こう質問しました。
「今日の講演素晴らしかったです。ありがとうございました。
質問ですが、今日、先輩のように独立したい診断士がたくさん来ていると思います。
ただ、中には、自分が独立したいという気持ちを持っていても、家族が反対する人もいると思います。
また、会社から引き留められることもあると思います。
そういう中、どうやって家族や会社を説得し、独立していけばいいか教えてください。」
実はこの質問は、周りにいた、同期診断士たちの間で、よく出る話だったし、そのメンバーがその出版パーティーに来ていたので青木は代表して聞いたつもりでした。
そうすると、普段は優しいその先輩診断士は非常に厳しい表情でこういいました。
「家族や会社から反対されて、引き留められたりするのは、結局、自分にその覚悟、信念が足りないからですよ。
本人が「絶対独立する」「絶対独立して成功する」「独立したい理由はこうで、具体的にこうやって必ず成功するんだ」「自分の道だからやり抜く」という「覚悟」があれば、その覚悟が家族や会社を圧倒します。
「覚悟」と「信念」があれば、他人の意見に影響されたりしません。
だから、「家族の反対」、「会社の引き留め」で独立できない人は「覚悟」、「信念」が結局、ないのですよ。」
と。
続けて言いました。
「青木さんは独立したら、成功できると僕は前から言ってきましたが、いまだに独立されておらず、正直、ちょっとがっかりしています。
企業内と診断士仕事を両方やっている状態が続いていますが、そのほうがいいと思っているのではないですか。
独立するという「覚悟」があれば、もうとっくにできてるはずです。」
と。
50名の前でこういわれたのです。
正直、驚きました。
正直、ショックでした。
正直、そこにいたくないほど、恥ずかしく感じました。
そして、僕自身、独立する「覚悟」、「信念」は強く持っていたし、あと数カ月で独立するつもりでしたが、他人からは「覚悟が無い人間」と見えていたのだと猛烈に痛感しました。
実際、プロとして本気で経営コンサルティングをしている人間にとって、「二束のわらじ」のように両方、都合よくつまみ食いしている人間と見えていたのでしょう。
そのあとの懇親会でも、何を周りと話したのか覚えていないほど、恥ずかしく、悔しい思いでした。
そして、僕はそのあと、すぐ、独立しました。
それから13年、僕は自分に恥ずかしくない経営コンサルタント・講師としての歩みをしてきたつもりです。
自分がそもそも立てた目標はすべてはるか上で達成しました。
今は、そもそも人生で考えたこともそれまでなかった高みに向けて、頑張っています。
その時のその先輩の指摘は本当に厳しいものでした。
大勢の人の前で殴りつけられたような思いを持ちました。
同時に、その先輩の指摘は、大変ありがたいものでした。
僕の中で、もしかしたら数パーセントはあった甘えは消し飛びました。
そして、自分の行動がプロから見てどう見えていたのかをたたきつけられました。
本当のやさしさは、厳しさと共にあるのかもしれません。
その先輩は今も、経営コンサルタントとして輝いていて活躍されています。
その後も何度か、仕事でもご一緒しました。
あの時の指摘は、僕の中で、痛烈に残っています。
そして、今、感謝しているのです。
PS その後、その先輩のその時の話をしたら「え?そんなこといったかな?ほんと?ごめんね。」と言われました。
言った方はそんなものですよね(爆)。
全くおっしゃる通りです。素晴らしい記事をありがとうございます。
僕もその厳しいことをいってくれた先輩に感謝しています。