『いいかよく聞け、五郎左よ!』 -もう一つの信長公記-

『信長公記』と『源平盛衰記』の関連は?信長の忠臣“丹羽五郎左衛門長秀”と京童代表“細川藤孝”の働きは?

因縁と先例29【弓矢の名手は敵も味方も誉めるもの!】

2014-12-13 08:03:15 | 因縁と先例
信長の軍が尾張を統一し、川向う美濃側の堂洞の砦を

攻める時のエピソードです。(信長公記首巻:四十三話)


松明で二の丸に火をつけられ天主に逃げ込んだ敵勢に対し、

太田又介(信長公記の著者)が二の丸へただ一人上り、

そこから無駄なく矢を射たことから、それを見た信長が

「よい見もの!」と三回にわたって使いを送ってほめ、

後に御感により知行を増やしたといいます。


源平盛衰記でも巻四十二「屋島合戦」の段で、那須与一が

平家が仕掛けた船上の扇をかなめから射落とした時、

平家側・源氏側どちらからも「あ、射たり」と称賛の声が

上がったとされています。


血で血を洗う軍場(いくさば)であっても、敵・味方とも、

命をかけて技術を尽くして戦うものは尊重されるという

ことのようですね。

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