戦国時代の単位 弓と矢
以下の単位は源平盛衰記の時代のものです。
戦国時代も使われていたかどうかは確認して
いません。
1)矢
①長さ
*1束(そく)
手で矢をつかんだときの指4本分の幅。
おおよそ9cm
*1伏(ふせ)
手で矢をつかんだときの指1本分の幅。
したがって4伏=1束
→源平盛衰記から推察すると、12束(約1.08m)
が標準の長さだったようで、「一の谷から逃げ
る平重衡を庄三郎家長が十四束の矢で射る」
などという表現が出てきます!
②本数
*1手(て)
矢二本を一手とし、これを射て一度と数える。
矢羽は鳥の羽・尾から各三枚左右一対のもの
を使うので、左右同羽の矢が二本できる。これ
を右旋回・左旋回に仕立てて「一手」と呼ぶ。
*中差の矢
胡祿(やなぐい)に入れる実戦用の矢。上矢
(鏑矢)に対していう。盛衰記では通常24本。
※やなぐいの「祿」の字には本当は「竹」かんむり
がつきます。
*上矢
胡祿の中差の矢の上にさす鏑矢。盛衰記では
通常3本、今昔物語では通常2本とある。
*白羽の矢
瀧口の武者は常に白羽の的矢一手(二本)を
携行する習わしであった。
*1腰(こし)
矢を盛った箙・胡祿を数える単位。征矢二十四本
上矢三本が標準
2)弓
①長さ
弓の定寸七尺五寸(2.25m)、弦の定寸八尺五寸
(2.55m)との記載があります。古くはアズサ・
マユミ・ツバキ・ハジなどを用いましたが、平安
時代以降は竹二片の間に木をはさみ、籐や糸で
巻いたものを用いました。
②強さ
*1人張(はり)
弦を一人で張れる張力の事で、「三人張の強弓」
などという表現になります。
【備考】本記事は「新人物往来社 新定源平盛衰記
第一巻~第六巻」を参照しております。
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以下の単位は源平盛衰記の時代のものです。
戦国時代も使われていたかどうかは確認して
いません。
1)矢
①長さ
*1束(そく)
手で矢をつかんだときの指4本分の幅。
おおよそ9cm
*1伏(ふせ)
手で矢をつかんだときの指1本分の幅。
したがって4伏=1束
→源平盛衰記から推察すると、12束(約1.08m)
が標準の長さだったようで、「一の谷から逃げ
る平重衡を庄三郎家長が十四束の矢で射る」
などという表現が出てきます!
②本数
*1手(て)
矢二本を一手とし、これを射て一度と数える。
矢羽は鳥の羽・尾から各三枚左右一対のもの
を使うので、左右同羽の矢が二本できる。これ
を右旋回・左旋回に仕立てて「一手」と呼ぶ。
*中差の矢
胡祿(やなぐい)に入れる実戦用の矢。上矢
(鏑矢)に対していう。盛衰記では通常24本。
※やなぐいの「祿」の字には本当は「竹」かんむり
がつきます。
*上矢
胡祿の中差の矢の上にさす鏑矢。盛衰記では
通常3本、今昔物語では通常2本とある。
*白羽の矢
瀧口の武者は常に白羽の的矢一手(二本)を
携行する習わしであった。
*1腰(こし)
矢を盛った箙・胡祿を数える単位。征矢二十四本
上矢三本が標準
2)弓
①長さ
弓の定寸七尺五寸(2.25m)、弦の定寸八尺五寸
(2.55m)との記載があります。古くはアズサ・
マユミ・ツバキ・ハジなどを用いましたが、平安
時代以降は竹二片の間に木をはさみ、籐や糸で
巻いたものを用いました。
②強さ
*1人張(はり)
弦を一人で張れる張力の事で、「三人張の強弓」
などという表現になります。
【備考】本記事は「新人物往来社 新定源平盛衰記
第一巻~第六巻」を参照しております。
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