まてりあスタッフ日記

八王子市を拠点に活動しているボランティアグループ、カウンセリングスペースまてりあの活動を紹介しています。

東北被災地に出張箱庭に行ってきました ~その2~

2012-09-05 23:07:09 | 日記


6月8日から10日まで、スタッフ6名で石巻に行ってきました。
今回は、仮設住宅の大瓜団地、大橋団地、押切沼団地の3ヵ所で、
箱庭体験会をさせていただきました。

大瓜団地に到着した時はあいにくの雨でしたが、会場の入り口に立っていた5歳の男の子が、荷物を運ぶ私達に傘を差しかけてくれました。心優しい出迎えに、スタッフはみんな、大感激でした。箱庭のミニチュアを並べると子供達がわぁーっと歓声を上げ、すぐに虫や植物などをたくさん並べて箱庭を作り出しました。大人の方もお茶やお菓子を食べながら、地震の時や今の生活の話をたくさんして下さり、「また来て下さい。」と言って見送って下さいました。

大橋団地では、会場の隣のコーナーにアロママッサージをする外国人のボランティアの方達がいて、言葉はなかなか通じませんでしたが、仮設住宅に住んでいる人達と一緒に、お互いマッサージや箱庭を通して交流しました。心が通い合うには、言葉はそんなに重要ではないようです。
住民の方達は箱庭のミニチュアを見て小さな頃の遊びや遊んだ様子などを思い出されたようで、皆さんからたくさんのお話を聞かせて貰いました。その中でミニチュアを手に取り、「津波で流されたのでこれを貰ってもいいでしょうか。」と言ってくる方も何人かいらっしゃいました。松ぼっくりだったり、小さなお人形だったり…。きっとそのミニチュアを見て、大切な思い出が思い起こされたのでしょう。差し上げたかったのですが、これから箱庭を作る人のために差し上げることはできなかったので、その代わりに、ミニチュアの写真を撮ってその写真をお渡ししました。実物ではありませんでしたがとても喜んで下さって、大切そうに手に取って下さったのが印象的でした。

押切沼団地では、会場に遊びに来た子供達が、「これ使いたい。これ、かわいい!」と大騒ぎしながらミニチュアのセッティングを手伝ってくれたのですが、そのほとんどが同時に行われたまんが教室に参加したため、箱庭を体験して貰えず残念でした。
しかし大人の方達も、「私は5階。Aさんは階段の上り下りが大変だから1階ね。Bさんはどこがいい?」と、自分たちが将来住みたいマンションを、子供達のように大騒ぎしながらみんなで箱庭の中に作っていました。出来上がった箱庭の中には夢がいっぱい詰まっていました。

また箱庭の道具を持って、石巻に行こうと思っています。
今度は、たくさんの子供達にも体験して貰えたらいいなぁと思います。
またよろしくお願いします。




☆今後の出張箱庭のお知らせ☆

10/27(土)・28(日)・・・国立東京高専サイエンスフェスタ
11/11(日)・・・子どもフェスティバル2012八王子(八王子市クリエイトホール)
11/17(土)・18(日)・・・八王子いちょう祭り(長房市民センター)

いずれも参加費無料。当日先着順で予約制。主にお子さん対象です。お気軽にどうぞ♪
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