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ビートルズの名曲、「イエスタディ」をアカペラで

2016-02-10 16:07:08 | お題


ビートルズで一番好きな曲は、少しマイナーだけど、「オー!ダーリン」
である。若いころは、激しいビートの曲を好み、その大音響に大人たちが
顔をしかめ、両手で耳を押さえながら通り過ぎていたのを思い出す(笑)

しかし、自分たちが実際にバンドを組み、最初に練習したのは、「イエス
タディ」だった。ボーカル担当の自分がこの曲を歌いたかっただけの話で、
ギターや、ドラムスの演奏組は、「なんの練習にもならん!」と、拗ねて
いたが、「パーティーを開けば、こんな静かな曲も必要だろ?」と、納得
させたのを覚えている。

今でも「イエスタディ」は、カラオケで歌うことがある。歌っている途中で、
高校時代に青春を共にしたあのメンバーはどうしているのだろう…と、セ
ンチメンタルになったりする。自分が発作的に大阪に出てきて、その後何
十年も連絡しなかったのだ。

正月に帰郷(山口県周南市)し、大阪に帰る新幹線で、右斜め前の席に、サ
イドギター担当の男らしき人物が乗っていた。

その男は、リーダー格だったドラムスの友人で、他の高校だったから、あ
まり話をしなかった。しかも隣の女性と話が盛り上がっていた。どうしよ
う?どうしよう?と、逡巡しているうちに、そのカップルは広島で降りて
しまった。降りたとたんに悔んだ。俺はいったい何を弱気になっていたん
だ!と。あのメンバーたちと会いたくて仕方がなかったのに…。

この前、何かの雑誌で、…ポール・マッカトニーが1980年に来日した時、
空港で大麻所持を見つけられ、留置場に入れられた。その時に、留置場の
誰かが「イェスタディ」をリクエストしたら、陽気に「オッケー」と言い、
何かでリズムを取りながら歌ってくれた…という話を目にした。

その歌声は留置場の隅々まで響き渡り、皆はシーンとなってその声に聴き
惚れた。その清純な響きに感動したある男は出所して極道をやめ、当時の
様子を書いて本にし、今でもその語り部になっているらしい。

当時のポールは、ビートルズ解散から9年。新しいグループを作ったものの、
ビートル時代の歌は滅多に歌わなかったらしい。それが、比較的音声が通る
留置場の中で、アカペラの「イエスタディ」を披露したのだから、聞いた人
は超、超ラッキーと言えるだろう。

この歌は名曲として、これからも歌い継がれていくに違いない。



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