蛍のひとりごと

徒然に、心に浮かんでくる地唄のお話を、気ままに綴ってみるのも楽しそう、、、

解説「乱輪舌」

2021年10月21日 | 地唄箏曲よもやま
美緒野会主宰 小野真由美のリサイタル「伝統芸能花ざんまい〜絲彩々〜」
開催に先立ち、昨日よりリサイタルで演奏する曲目の解説を行っております。

本日は2曲目、生田検校/山口巌検校作曲 乱輪舌についてご紹介いたします。

「乱輪舌」「みだれ」「みだれ輪舌」いろいろな呼ばれ方をするこの曲ですが、どう書いていても同じ曲です。

従来、この曲の三絃には替手がございませんが、今回は京都の山口巌検校が大正時代の終わりごろに作曲し、検校様の愛弟子であられた山口琴栄先生が校閲なさって公刊された楽譜より、三絃本手替手でお送りします。
滅多に演奏されることがございませんので、今回が最後になるかもしれません。

九州系の小野に対して、菊央先生は関西系。
あえて別タイプの奏法でセッションさせていただきます。

また、小野が当日使用する三絃は「のべ棹」と呼ばれるものでございます。
三絃の多くは、通常「三つ折」と言いまして、本体が三つに分解できるようになっております。
対して「のべ棹」は、途中に継ぎ目のない三絃のことで、珍しいものです。
つなぎ目がないため、音の鳴りがたいへん優れていると言われています。

二大流派の音色の違い、のべ棹の音の美しさ、お感じいただければ幸いでございます。

🌸🌸🌸
小野真由美リサイタル
伝統芸能花ざんまい〜絲彩々〜

👇詳細は下記をご確認ください😊
https://fb.me/e/1hXCMfC6N

✨満席御礼申し上げます✨
ライブ配信(無料)いたします。
👇のYouTubeサイトにてご視聴ください❗️
https://youtu.be/-BhG9JFqn-o
※開演時間から24時間ご視聴いただけます。

(文責:金田)


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