10月1日から変わるのは『資源とごみの分け方』です。
今まで不燃ごみとして必死に分別してきたマヨネーズやシャンプー等の容器類、ペットボトルのラベルやキャップ、ビデオテープやCD、ゴム・皮製品も可燃ごみになります。
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ティシュの空き箱を捨てる時、わざわざ取り出し口のビニールを外していたのは何だったのでしょう
暫くは区からのお知らせを見ながらゴミの分別をする事になりそうです。
そんな折、こんな本を読みました。
武田 邦彦著
偽善エコロジー 『環境生活』が地球を破壊する
第1章の「エコな暮らしは本当にエコか?」という目次を見ると次のような項目が並んでいる。
① レジ袋を使わない → ただのエゴ
② 割り箸を使わずマイ箸を使う → ただのエゴ
③ 石油をやめバイオエタノールに → ただのエゴ
④ 冷房28℃の設定で温暖化防止 → 意味なし
⑤ 温暖化で世界は水浸しになる → ならない
⑥ ダイオキシンは有害だ → 危なくない
⑦ 生ゴミを堆肥にする → 危ない
⑧ 洗剤より石けんを使う → よくない
⑨ 古紙のリサイクル → よくない
⑩ 牛乳パックのリサイクル → 意味なし
⑪ ペットボトルのリサイクル → よくない
⑫ 空きビンのリサイクル → よくない
⑬ 食品トレーのリサイクル → よくない
⑭ アルミ缶のリサイクル → 地球に優しい
⑮ ゴミの分別 → 意味なし
① レジ袋は石油の不必要な成分を活用した優れもの。レジ袋がタダで供給される様になったのは、価値が無かった物が使えるようになったという背景があったからです。
エコバッグに使う成分は「BYX成分」と言って石油の中で量は少なく貴重な成分で、家電製品の外側やYシャツのポリエステル等足りない事はあっても余る事は稀です。
この様に貴重なBTX成分からエコバッグを作り、レジ袋を減らす為に余った成分を燃やして捨てるという昔に逆戻りした上に、「ポリエチレン製ゴミ袋」を新たに買わせるという非合理な事が起こっています。
⑮ ゴミは「金属」と「それ以外」に分けるだけでいい。
金属類は一般的に高価で価値があるけれど、種類ごとに分ける必要はありません。
鉄は磁石にくっ付くし、アルミは軽いので金属が混ざっていても業者が容易に分けられます。
金属以外のゴミ、例えば生ゴミ、プラスチック、紙等と一括して出すとこれらのおかげで燃えやすくて都合がいいのです。
リサイクルもせず、あまり分別もしないでゴミを出すと処分場がすぐにいっぱいになると心配するかもしれません。
30年前は焼却技術も処理設備も不完全でしたがその後、急速に進歩しました。
現在、家庭用のゴミを全部まとめて焼却しても4つの成分に分かれます。
① 二酸化炭素と水の気体 ② 灰(飛灰) ③スラグ(土の成分) ④メタル(鉄や銅の金属の成分)
②の飛灰の中に水銀や鉛、カドミウム、砒素などの危険物が入りスラグやメタルの中にはほとんど毒物は入ってきません。
紙に付いたホチキスは個人で金属として回収するのは大変ですが、まとめてゴミに出せば紙は燃えてホチキスの針はメタルとして回収する事が出来るのです。
興味のある方は是非読んでみて下さい。
当然、
反偽善エコロジーの記事もあります。こちらも同時に見ると面白いです。