2019年、104回薬剤師国家試験に落ちてしまった。
そのため105回薬剤師国家試験を受けるため、1年間、薬ゼミに通った。
105回国家試験は自己採点は247点で、マークミス、禁忌肢などがパスできていれば一応合格だが合格発表までは不安感が残ってしまう。
とりあえず一区切りついたので、薬ゼミでの1年間についてまとめておきたいと思う。
⚫落ちてからはどうしていたか
卒業旅行も行ったし、ずっと家でゲームしたりごろごろしていたが常に気分は晴れなかった。卒業旅行もいまいち乗り切れなかった。
5月から薬ゼミが始まるので、4月はバイトもせず家でだらだらして一切勉強しなかった。104回国試が終わってから、1度も104回国試は見直さなかった。
⚫最初の心持ち
まず自分は勉強が苦手だという認識を持った方がいい。落ちたということは自分の勉強法がよくないということなので、先生方にどういう勉強をしたらいいかアドバイスを受け、それを実行すべきである。
アドバイスを受けても、自分のやり方があるから、と去年と同じ方法で勉強しても受かるわけはない。
その方法でやってダメだったわけなのだから何かしら勉強へのアプローチを変えるべきである。
⚫友達を作らないと決めた出来事
フリースペースで休んでいると、隣の机の男の子たちが「朝9時半から夕方まであんのかよ!超ブラックじゃん!!」と盛り上がっていた。
これでブラックなら一生働けないし、それ以上働いている薬ゼミの先生方はもっとブラックだと思った。
こんなこと言ってる人達とつるんだら来年も受からない、薬ゼミで友達は絶対作りたくないと思った。
またこの時、自分はこんな人達と同じレベルなんだとショックを受けた。
当たり前ではあるのだが薬ゼミに通っている人達というのは、そのほとんどが勉強が苦手な人達である。自分もその1人なんだと改めて実感させられた。
結果としては友達がいなくて良かったと思う。
現役のときは友達を基準にしてそれより上なら大丈夫だろう、と油断していた。
そのため、模試で200点を越えたことは無かった。
今回は友達がおらず、基準が自分しかないので結果として模試3回ともまぁまぁの成績をキープすることが出来た。(248、244、262)
薬ゼミの自分の後ろの席は、女の子3人と男の子1人で途中までつるんでいたが、ある日から全く会話がなくなった。男の子がいないときに、女の子達が彼の悪口を言っていたので何か喧嘩でもしたのだろうと思う。こんなことがあったら薬ゼミにも来づらくなる、友達作らなくて良かった!と改めて思わされる出来事だった。
⚫確認テスト、週テスト、月テスト
少なくとも平均点以上はとったほうがいい。自分は基本的に上位10~20位以内入っていたが、やはり平均以下をとってしまうこともあった。そんな日は1日憂鬱だった。勉強の苦手な人間の集まりの中でさらにダメな点数をとっているわけだから自分は白痴なんだ!と思わされた。
週テストは90%を下ることもあったが、月テストは全ての月で70%を切る事はなかった。
⚫先生への質問
先生わかんなーい!と漠然とした質問をしている人達がたまにいるが、質問する前に何がわからないかを明確にしたほうがいい。極論、先生がYESかNOで答えられるレベルまでまとめてから質問するべきだと思う。漠然と聞くことは先生の時間も無駄に削ぐし、自分の中で情報が整理出来ていないので先生の説明を聞いてもよくわからないだろう。
⚫懇親会があった!
5月に懇親会があったが、行くのは余裕がある人だ、自分はそんな余裕ない、と思い行かなかった。
⚫クリスマス会があった!
クリスマス会行くのはよっぽど余裕がある人か諦めている人である。そんなの行く余裕があったら勉強したほうがいいと思った。自分は当然不参加。
⚫勉強したこと
現役時代はとにかく問題を解きまくっていた。だが答えを覚えてしまい、出来ている気になってしまった。実際には何も理解出来ていなかった。
今年は薬ゼミの先生に振り返りプリントを何度も見直すように言われたので、授業があった日はその科目のそれまでの振り返りプリントも全て見直し、その日の復習もする、という作業を繰り返した。
薬理の日であれば、それまでの薬理の授業の振り返りプリントを全て見直す、という作業を全ての科目で実践した。
だが振り返りプリントだけでは情報量が明らかに足りていないので、それに加えて大事だと思ったこと、解けなかった問題について、模試で得た情報、など必要と思った時は振り返りプリントに追記していった。
朝、予備校への移動時間は振り返りプリントを見直して勉強した。
また現役時代に比べ、問題を解く時間は格段に減った。
白本は最初3、4ヶ月はやっていたがそのあとはほとんど使っていなかった。法規の白本だけ1回、年末に全ページ解き直したがそのあとは白本は一切使っていない。
青本も1月からほぼ使わなくなった。重いので国試に持っていった青本は薬理だけだった。振り返りプリントは全科目分持っていったが、30ポケットのクリアファイル4冊分だったのでリュックに余裕で入る大きさだった。
⚫土日の過ごし方
土曜日は薬ゼミの土曜補講に出席した。そのあとはその週で苦手だったり、補強したい科目のの勉強をした。日曜日も半年ぐらいは薬ゼミに必ず行って勉強していたが、だれてきて後半の日曜日を家でごろごろすることが多かった。
⚫昼飯
わちゃわちゃとうるさいので誰もいない階段でひっそりと食べていたが、1度ビル管理の人?に見つかってここで食べないでください、と注意されたのでそれからはフリースペースで食べることにした。
みんな楽しそうに喋りながらご飯を食べていたので、余裕があって羨ましかった。
⚫勉強時間
薬ゼミが18時ぐらいに終わるので、そのあとは地元のカフェで毎日4時間ぐらい勉強した。ほぼ毎日コーヒーを飲んだので80000円分ぐらいコーヒーを飲んだことになるが国試の合否を考えると四の五の言っていられないと思う。
勉強に集中出来る環境の為なら多少の出費は必要経費だと感じる。