アカデミー賞5部門を受賞した名作ですが、
これを見た僕としては、果たしてこれを「いい映画」と言っていいのかどうか、ためらいが残ります。
なぜなら、あまりにも凄絶で、生々しい内容だからです。
こんな映画が作られない世界こそが、理想なのかもしれません。
初めのほうでは、能天気な結婚式のどんちゃん騒ぎの描写が続き、あれっと思いますけど、
花婿たちは、まもなくベトナム戦争へと出征するのですね。
死と隣り合わせの戦地で、身も心も崩壊していく若者たち。
有名な「ロシアン・ルーレット」のシーンは、あまりに残酷すぎて、気分が悪くなりかけました。
そんな中で一服の清涼剤となっているのは、
主題曲である「カヴァティーナ」の美しい旋律です。
実は、この曲を僕はギターで弾けるようになりたくて、
一生懸命、練習したのですが、とうとう弾けなかった覚えがあります。
僕にとっていろいろな意味で、生涯忘れられない映画です。