忙しいんですが、ちょこちょこと映画だけは観ています。
というわけで、最近観た映画(DVD)の感想など。
1. 裁かるるジャンヌ ★★★★ 監督カール・T・ドライエル。1928年サイレント作品。主演のヘレン・ファルコネッティの鬼気迫る表情のクローズアップが延々と続く。あまりの迫力に終始鳥肌が立ち通しだった。
2. メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 ★★★★ トミー・リー・ジョーンズの第一回監督作品。脚本は21グラムのギレルモ・アリアガ。トミー・リーのすっとぼけた表情と意表をつく行動の数々に思わず爆笑。
4. カポーティ ★★★★ 遅ればせながら鑑賞。トルーマン・カポーティが「冷血」を書き上げるまでの顛末を描いた作品。この作品でフィリップ・セイモア・ホフマンはアカデミー主演男優賞を獲得。監督はベネット・ミラー。新人ながら大変いい映画を撮る人だと思う。将来有望。撮影監督はアダム・キンメル。この人の映像も大変良い。
5. D-デイからベルリンへ ★★★ 「日のあたる場所」のGeorge Stevensが第二次大戦中に撮影部隊を率いてアメリカ軍に従軍したさいの記録映像を、息子のGeorge Stevens Jr.が50分の記録映画にまとめたもの。ノルマンディー上陸作戦からベルリン陥落までをオールカラーで撮影。ゴダールの「映画史」にも一瞬引用されるダッハウの収容所の映像が痛々しい。
6. Me and You and Everyone We Know ★★★★ 良い。Miranda July監督の処女作。登場人物はみな一癖も二癖もありそうな、どこかまともじゃない人たちばかり。だけど、みんな、何かワクワクするような素晴らしい出来ごとが、ある日突然起こってくれることを密かに待ち望んでいる。誰かが「“アメリ”みたいな映画」と書いていたが、“アメリ”なんかより断然こっちのほうが良い。
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