MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

東京国際映画際など

2008年10月21日 00時49分12秒 | 映画
現在遅ればせながら夏季休暇をとっております。
ということで、今日は映画三昧の一日でした。

まず手始めに朝10時から渋谷で東京国際映画際。

渋谷Bunkamuraで、スペインのホセ・ルイス・ゲリン監督の「シルビアのいる街で」を鑑賞。驚いたことに、会場にはあの蓮實重彦氏が奥様連れで姿を見せており、上映後に観客の前に現れたゲリン監督も「蓮實さんが来てくれているとは思いませんでした。彼の小津に関する書物はスペインで読みました。感激です」とコメント。
映画については、なんと表現したらいいか、とにかく今までみたことのない新しいタイプの映画だった。会場からは「キアロスタミやスロトーブ=ユイレの発展形だ」などという賛辞が飛んでいた。

その後、銀座に移動し北野武の「アキレスと亀」で爆笑し、

その後、再び渋谷に戻り、イメージフォーラムでクエイ・ブラザーズの「Piano Tuner of Earthquakes」を見ながら爆睡。

締めには恵比寿に移動し、ガーデンシネマで黒沢清の「トウキョウソナタ」を鑑賞。
今までの黒沢とは全く違う新たな黒沢を発見。文句なく傑作。



最後に、最近読んだ本を列挙。

「寝ながら学べる構造主義」 内田樹
いろんな書評で絶賛されているが、“寝ながら学べる”ほど簡単かというとそうでもないというのが実感。ミシェル・フーコー、ロラン・バルト、レヴィ=ストロース、ジャック・ラカンの4人の思想を中心に構造主義を分かりやすく解説してくれている。名著。


「図解雑学 構造主義」 小野功生監修
アメリカにいるときに買って、途中まで読んでストップしていたものを、前述の内田樹氏の本を読んだついでに読了。


「映画崩壊前夜」「映画論講義」 蓮實重彦
蓮實御大の新刊2冊。相変わらずの蓮實節を久しぶりに堪能。前述の構造主義関連の書物も御大の思考を理解するのに役立ったような気がする。


「隠すマスコミ、騙されるマスコミ」 小林雅一
日本とアメリカでジャーナリストとして活躍中の筆者が、国内外のマスコミの抱える問題点について実例を挙げて解説している。メディアリテラシーについて深く考えさせられる。

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3 コメント

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全く関係ないですけど (DAZ)
2008-10-21 14:11:26
daizo@ee8.jp
にメール下さい。。
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いいな、映画祭 (maigret)
2008-10-21 20:58:50
お久しぶりです。
いいですね、映画リレー。
うらやましい限りです。
クエイは新作?なんでしょうか?
観ると眠気が襲い、爆睡するんだけど、よかったと言ってしまう、変な兄弟です。映画祭では、イエジー・スコリモフスキ「アンナと過ごした4日間」がちょっと気になるのですが、観られますか?
こちらでは映画館での映画鑑賞はほぼ絶望的なので、12月の「レッドバルーン」と「赤い風船/白い馬」のDVDを今から心待ちにしています。その前に「夜顔」観なくちゃいけませんが。
ではではまた。
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maigretさん (kazu-n)
2008-10-24 22:21:38
お返事が遅れまして申し訳ありません。
結局、東京国際映画際は「シルビアのいる街で」だけでした。
それから、クエイのは新作です。テリー・ギリアムが製作総指揮をやってます。テリーギリアムがクエイブラザーズの大ファンなのだとか。
いやー、しかしあれは眠かったですねー。ペドロ・コスタの「コロッサルユース」も眠かったけど、こっちはそれ以上につらかったですよー。

ところで、レッドバルーンのDVDは12月ですか。
結局見にいけなかったので、それは買いですね。
「夜顔」は是非見てください!傑作です!
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