大晦日、明けて元日と、日付的には2日(正確には一晩で2回書いてるんだけど…)更新しているので、
今日も書いてみます。
去年の春まで、憧れだった職業「学校司書」をやっていたわりには、全く本を読んでいなかった私。
なので、去年は意識して本を読むように、読んだ本のタイトルを書きとめていました。
今回はそんな本たちのご紹介…。
(長くなりますので、お暇なときにお読みください。)
<去年読んだ小説>
『なぎさ』(山本文緒さん)
読み始めたのは一昨年でしたが、読む時間を全く取れず(意識して時間を取っていなかったので)
去年の春頃やっと読み終わりました。
この本が出版されたときは、息子が小さくて本屋さんで
「あ、出てるんだ…」
と思いつつ買わずにいたので、だいぶ遅い読み始め。
なにせ、秋(9/28)に文緒先生7年ぶりの新作が出たにもかかわらず、
「サイン本に巡り逢うまで買わない!」
と言っていたら、買いそびれて未だに持ってないんです。
でも、ツイッターで未だに感想に声が上がっているので、ネタばれを踏まないうちに読みたいと思っています!
『空中ブランコ』(奥田英朗さん)
「精神科医・伊良部一郎シリーズ」の2冊目です。
昔、フジテレビの『ノイタミナ』枠でやっていたのをたまたま見て、(主人公の伊良部の声は三ツ矢雄二さんでした♪)気になっていて、
息子を妊娠中に1冊目の『イン・ザ・プール』をブックオフで見つけて、病院の待合室で読んだりしてました。
『なぎさ』を読んでいる途中に購入したのですが、
「今読んでいる本を読み終わったら!」
とずっと横目で見ていた感じ。
カバンの中に入れて持ち歩き、いろんな待ち時間に読みました。
(三ツ矢さんのイメージが強くて、脳内再生はず~っと三ツ矢さんでした。)
『大恋愛~僕を忘れる君と~』<上・下巻>(脚本・大石静さん ノベライズ・高橋和昭さん)
ドラマ『大恋愛』の小説版です。
ドラマの本放送の時は、気になりつつ見ていなかったのですが、自粛期間中に1話~3話くらいまで放送を見て続きが気になり…。
「小説家の話なら、ノベライズがあるのでは?」
と調べて、試しに図書館で検索掛けたら、いつも利用する館ではない所のあったので、取り寄せて読みました!
「ドラマだと、この役はあの役者さんだよな?」
と思いつつ読んだり、読まなかったり…。
主人公のお母さん役が、草刈民代さんなのですが、『大恋愛』では優しくもカッコいいお母さんで、
同じころ見ていた『私の家政婦ナギサさん』では、家事が苦手な普通のお母さん役をやっていて、
「女優さんってすごいなぁ~」
と思ったものです。
『ぼくらはみんな生きている 18歳ですべての記憶を失くした青年の手記』(坪倉優介さん)
この本に最初に出会ったのは、14年前でした。
あるTV番組で紹介されていた一人の男性。
(そのときの自分のブログをそのまま引用)
そこで紹介されていたのは、18才で事故に遭い、それまでの「記憶」
(「思い出」だけでなく「甘い・からい」や「ご飯を食べる」という行為の意味など)をすべて無くした男性「坪倉優介」さんという方でした。
彼の書いた文章に心惹かれ、見ながら検索をかけた所、出てきたのが、今回タイトルにした『ぼくらはみんな生きている』という本です。
(そのときのブログはこちら)
去年の6月頃、『世界一受けたい授業』(日テレ系)で、坪倉さんのお話をされていて、もう一度読み返したくなり本棚から出して…。
すべての記憶を失くした坪倉さんが、昔のことを思い出そうと小さい頃の写真を見るのですが、
そこで、いつも自分の横に優しいまなざしで見つめている人が居て、ふと前を見ると、
顔の形は変わっていても同じように自分を見ている人がいる…これが「おかあさん」なんだ!
最初に読んだとき、一番印象に残ったのは、この場面なのですが、
坪倉さんご自身も一番想い出深いのはこのエピソードとおっしゃっていて、
今回読み返して、思わず泣いてしまいました。
(今もこの文章を書きながら涙ぐんでしまいました。)
14年前独身だった私に、今は息子がいる訳ですが、
もしも息子が何かあって、私を忘れてしまったとき、こんな風に感じてくれるだろぅか?
私は、優しい目で見てあげてるだろうか??
…色々と考えてしまいました。
※現在こちらの本は、加筆を加え
『記憶喪失になったぼくが見た世界』(朝日新聞出版)というタイトルで出版されています。
『ひとり暮らし』(谷川俊太郎さん)
谷川俊太郎さんは、私が生まれて初めて覚えた作家の名前です。
(『しのはきょろきょろ』という本が小さいころ大好きでした。)
新潮社の冊子『ナツイチ』で、そんな谷川さんのエッセイを知り、買ってみたのがきっかけ。
谷川さんの文章は、みなさん知っての通り、独特のリズムがあるのですが、エッセイとなると、
知識と、(エッセイ部分は1990年台だったりする)時代感覚と、やはり50才と言う年齢の開きで、
実は途中何度も
「わからない…」
「辞書が欲しい…」(読んでいる最中に携帯を機種変してしまい、辞書機能が無くなったので尚更)
と挫折しそうになったのですが、なんとか最後まで読み終えました!
(正直言うと、映画『鬼滅の刃』の初日グッズ待ちの長蛇の列に並んでいて、読み終えた!という感じ)
『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子さん)
大ベストセラーのこの本を、この年まで読んだことがなかったなんて恥ずかしい話なのですが…。
一度読んでみたくて、図書館で借りてきました。
小学校1年生のトットちゃんが、恩師小林先生の作った「トモエ学園」に転入してくるところから始まり、
ノビノビと過ごしていた日々を、大人になったトットちゃん(徹子さん)が振り返っているというエッセイ。
私が物心ついたときからあった本なので、てっきり最初から「こういう本を書く」という感じで書かれたのかと思っていたのですが、
実際は、徹子さんが連載で書いた文章を出版して、徹子さん自身も予想しないほどの反響があり、
大ベストセラーとなったと知りました。
感想等を書きとめておいた紙があったのですが、引っ越しのゴタゴタで咄嗟に見つからないので、うろ覚えですが…。
トットちゃんが通学途中に、初めて手話で話す人達を見て
「おててでおしゃべりしてる姿がきれいで、自分も混ざりたいけど、どう喋ればいいか判らないから、ずっと見てた」
という話があって、のちに徹子さんは手話を勉強するきっかけにもなり、日本ろう者劇団の設立するきっかけにもなるんです。
実は私、徹子さんご本人を一度だけお見かけしたことがあって、
それは姉カルタと、カルちゃんの親友Cちゃんが日本ろう者劇団の「手話狂言」に誘ってくれて、
その舞台上で徹子さんがご挨拶をして下さったのです。
ただしそのときの徹子さんは、ご自分で手話はなさらず
「私自身も手話で話せるんですが、自分の早口に追いつかないので、通訳の方に話してもらっています。」
というようなこと言ってったなぁ(笑)
その日の私は、病み上がりで、私からうつったカルちゃんは不参加だったのですが…。
あとがきで徹子さんが、
「大きくなるまで自分がトモエ学園の前に通っていた学校を退学になったことを知らなかった。
知っていたら、そのことを気にしてしまっていたかもしれない。
だから、大きくなるまで教えないでいてくれたお母さんに感謝している。」
(しかも、ある日ふと「そういえば退学になったんだよ」と言われたらしい)
と書いていて、
「あぁ、物事って、タイミングがあるんだなぁ。
私も思ったことや、出来事をすぐに伝えてしまうけど、ちょっと考えてからにしないとな」
と思いました。
『小説 仮面ライダー電王 デネブ勧進帳』(白倉伸一郎さん)
タイトルそのまま『仮面ライダー電王』のサブライダーゼロノスと、その契約イマジンデネブを中心とした物語です。
『電王』自体は13年くらい前のシリーズなのですが、この小説が出たのは11月の終わり。
「映像化不可能」というオビ通り、頭の中で考えながら読むしかないのですが、なんか…グロかったです。
読み終えたのは昨日で、その後、思い出してはラストについて考えたのですが、
「あれ?もしかして思い違いしながら読んでたかなぁ~?」
と、なんだか解らなくなってしまいました。
(これはいつか読み返した方がいいのかな???)
たった7冊なのに、ずいぶん長々と書いてすみません。
他に息子に付き合って読んだ「児童書」の分もあるのですが、それはまた改めて書くことにします。
ここまで読んで戴いて、ありがとぅございました。
今日も書いてみます。
去年の春まで、憧れだった職業「学校司書」をやっていたわりには、全く本を読んでいなかった私。
なので、去年は意識して本を読むように、読んだ本のタイトルを書きとめていました。
今回はそんな本たちのご紹介…。
(長くなりますので、お暇なときにお読みください。)
<去年読んだ小説>
『なぎさ』(山本文緒さん)
読み始めたのは一昨年でしたが、読む時間を全く取れず(意識して時間を取っていなかったので)
去年の春頃やっと読み終わりました。
この本が出版されたときは、息子が小さくて本屋さんで
「あ、出てるんだ…」
と思いつつ買わずにいたので、だいぶ遅い読み始め。
なにせ、秋(9/28)に文緒先生7年ぶりの新作が出たにもかかわらず、
「サイン本に巡り逢うまで買わない!」
と言っていたら、買いそびれて未だに持ってないんです。
でも、ツイッターで未だに感想に声が上がっているので、ネタばれを踏まないうちに読みたいと思っています!
『空中ブランコ』(奥田英朗さん)
「精神科医・伊良部一郎シリーズ」の2冊目です。
昔、フジテレビの『ノイタミナ』枠でやっていたのをたまたま見て、(主人公の伊良部の声は三ツ矢雄二さんでした♪)気になっていて、
息子を妊娠中に1冊目の『イン・ザ・プール』をブックオフで見つけて、病院の待合室で読んだりしてました。
『なぎさ』を読んでいる途中に購入したのですが、
「今読んでいる本を読み終わったら!」
とずっと横目で見ていた感じ。
カバンの中に入れて持ち歩き、いろんな待ち時間に読みました。
(三ツ矢さんのイメージが強くて、脳内再生はず~っと三ツ矢さんでした。)
『大恋愛~僕を忘れる君と~』<上・下巻>(脚本・大石静さん ノベライズ・高橋和昭さん)
ドラマ『大恋愛』の小説版です。
ドラマの本放送の時は、気になりつつ見ていなかったのですが、自粛期間中に1話~3話くらいまで放送を見て続きが気になり…。
「小説家の話なら、ノベライズがあるのでは?」
と調べて、試しに図書館で検索掛けたら、いつも利用する館ではない所のあったので、取り寄せて読みました!
「ドラマだと、この役はあの役者さんだよな?」
と思いつつ読んだり、読まなかったり…。
主人公のお母さん役が、草刈民代さんなのですが、『大恋愛』では優しくもカッコいいお母さんで、
同じころ見ていた『私の家政婦ナギサさん』では、家事が苦手な普通のお母さん役をやっていて、
「女優さんってすごいなぁ~」
と思ったものです。
『ぼくらはみんな生きている 18歳ですべての記憶を失くした青年の手記』(坪倉優介さん)
この本に最初に出会ったのは、14年前でした。
あるTV番組で紹介されていた一人の男性。
(そのときの自分のブログをそのまま引用)
そこで紹介されていたのは、18才で事故に遭い、それまでの「記憶」
(「思い出」だけでなく「甘い・からい」や「ご飯を食べる」という行為の意味など)をすべて無くした男性「坪倉優介」さんという方でした。
彼の書いた文章に心惹かれ、見ながら検索をかけた所、出てきたのが、今回タイトルにした『ぼくらはみんな生きている』という本です。
(そのときのブログはこちら)
去年の6月頃、『世界一受けたい授業』(日テレ系)で、坪倉さんのお話をされていて、もう一度読み返したくなり本棚から出して…。
すべての記憶を失くした坪倉さんが、昔のことを思い出そうと小さい頃の写真を見るのですが、
そこで、いつも自分の横に優しいまなざしで見つめている人が居て、ふと前を見ると、
顔の形は変わっていても同じように自分を見ている人がいる…これが「おかあさん」なんだ!
最初に読んだとき、一番印象に残ったのは、この場面なのですが、
坪倉さんご自身も一番想い出深いのはこのエピソードとおっしゃっていて、
今回読み返して、思わず泣いてしまいました。
(今もこの文章を書きながら涙ぐんでしまいました。)
14年前独身だった私に、今は息子がいる訳ですが、
もしも息子が何かあって、私を忘れてしまったとき、こんな風に感じてくれるだろぅか?
私は、優しい目で見てあげてるだろうか??
…色々と考えてしまいました。
※現在こちらの本は、加筆を加え
『記憶喪失になったぼくが見た世界』(朝日新聞出版)というタイトルで出版されています。
『ひとり暮らし』(谷川俊太郎さん)
谷川俊太郎さんは、私が生まれて初めて覚えた作家の名前です。
(『しのはきょろきょろ』という本が小さいころ大好きでした。)
新潮社の冊子『ナツイチ』で、そんな谷川さんのエッセイを知り、買ってみたのがきっかけ。
谷川さんの文章は、みなさん知っての通り、独特のリズムがあるのですが、エッセイとなると、
知識と、(エッセイ部分は1990年台だったりする)時代感覚と、やはり50才と言う年齢の開きで、
実は途中何度も
「わからない…」
「辞書が欲しい…」(読んでいる最中に携帯を機種変してしまい、辞書機能が無くなったので尚更)
と挫折しそうになったのですが、なんとか最後まで読み終えました!
(正直言うと、映画『鬼滅の刃』の初日グッズ待ちの長蛇の列に並んでいて、読み終えた!という感じ)
『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子さん)
大ベストセラーのこの本を、この年まで読んだことがなかったなんて恥ずかしい話なのですが…。
一度読んでみたくて、図書館で借りてきました。
小学校1年生のトットちゃんが、恩師小林先生の作った「トモエ学園」に転入してくるところから始まり、
ノビノビと過ごしていた日々を、大人になったトットちゃん(徹子さん)が振り返っているというエッセイ。
私が物心ついたときからあった本なので、てっきり最初から「こういう本を書く」という感じで書かれたのかと思っていたのですが、
実際は、徹子さんが連載で書いた文章を出版して、徹子さん自身も予想しないほどの反響があり、
大ベストセラーとなったと知りました。
感想等を書きとめておいた紙があったのですが、引っ越しのゴタゴタで咄嗟に見つからないので、うろ覚えですが…。
トットちゃんが通学途中に、初めて手話で話す人達を見て
「おててでおしゃべりしてる姿がきれいで、自分も混ざりたいけど、どう喋ればいいか判らないから、ずっと見てた」
という話があって、のちに徹子さんは手話を勉強するきっかけにもなり、日本ろう者劇団の設立するきっかけにもなるんです。
実は私、徹子さんご本人を一度だけお見かけしたことがあって、
それは姉カルタと、カルちゃんの親友Cちゃんが日本ろう者劇団の「手話狂言」に誘ってくれて、
その舞台上で徹子さんがご挨拶をして下さったのです。
ただしそのときの徹子さんは、ご自分で手話はなさらず
「私自身も手話で話せるんですが、自分の早口に追いつかないので、通訳の方に話してもらっています。」
というようなこと言ってったなぁ(笑)
その日の私は、病み上がりで、私からうつったカルちゃんは不参加だったのですが…。
あとがきで徹子さんが、
「大きくなるまで自分がトモエ学園の前に通っていた学校を退学になったことを知らなかった。
知っていたら、そのことを気にしてしまっていたかもしれない。
だから、大きくなるまで教えないでいてくれたお母さんに感謝している。」
(しかも、ある日ふと「そういえば退学になったんだよ」と言われたらしい)
と書いていて、
「あぁ、物事って、タイミングがあるんだなぁ。
私も思ったことや、出来事をすぐに伝えてしまうけど、ちょっと考えてからにしないとな」
と思いました。
『小説 仮面ライダー電王 デネブ勧進帳』(白倉伸一郎さん)
タイトルそのまま『仮面ライダー電王』のサブライダーゼロノスと、その契約イマジンデネブを中心とした物語です。
『電王』自体は13年くらい前のシリーズなのですが、この小説が出たのは11月の終わり。
「映像化不可能」というオビ通り、頭の中で考えながら読むしかないのですが、なんか…グロかったです。
読み終えたのは昨日で、その後、思い出してはラストについて考えたのですが、
「あれ?もしかして思い違いしながら読んでたかなぁ~?」
と、なんだか解らなくなってしまいました。
(これはいつか読み返した方がいいのかな???)
たった7冊なのに、ずいぶん長々と書いてすみません。
他に息子に付き合って読んだ「児童書」の分もあるのですが、それはまた改めて書くことにします。
ここまで読んで戴いて、ありがとぅございました。