今年度に明海大学に着任された三名の先生による自己紹介とご自身の研究についての講演会が明海大学で6月19日20時より開催されました。昨年度に大津由紀雄教授より始まった「はじめまして」講演会は、昨年に引き続き、大学院生、学部生以外にも、多くの方に足をお運びいただきました。
最初の講演者は、山泉実先生です。専門は語用論、意味論ですが、この日は、「英和辞典の使い方―限られた時間で何をどう教えるべきか」というテーマでお話をしてくださいました。大学生の英和辞書の使用に関する調査も用いて、その調査から明らかになった問題点の分析について発表されておりました。
私自身、三週間前に中学校での教育実習を終えたばかりでした。その時、生徒が単語調べのために、教科書の巻末にある単語リストを使って調べていることに驚きました。どのように辞書の使い方を指導するか、この講演で得た辞書指導を将来は、生後教員になった際に生徒に還元したいと感じました。
次に「英語教育と動機づけ」がテーマである金子義隆先生のご講演です。動機づけと言われると“学習者”の動機づけに焦点が当てられがちです。金子先生の研究では、“教師”の動機づけに焦点を当てられています。ご講演では、教師のやる気と小学校英語教育への態度の関係性を示されました。
今後、小学校の外国語活動の際に、教師の動機づけをどのように行うかが課題になることは間違いないでしょう。
最後に嶋田珠巳先生に「コミュニティ!―アイルランド英語と明海大学と社会言語学の楽しみ」をテーマにした講演で締めていただきました。アイルランドに関する写真をたくさんプレゼンテーションに盛り込み、アイルランドの様子が伝わってくる内容でした。
言語接触により、どのように言語が変化していくのか、フィールドワークをどのようにおこなっているのか、お話しいただけなかった深い部分についてもぜひ伺ってみたいです。
ご講演された山泉先生、金子先生、嶋田先生、価値ある研究についてお話をしていただきありがとうございました。また企画をされた大津先生、貴重な機会を作っていただきありがとうございました。
M1 庭山恵太
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