フクシマや被爆の問題に関して追い続けている独立メディアのour planet tv。地道なジャーナリズムを実践している。
今回東京五輪の聖火リレーを報道している。まず参考まで、youtubeの動画を貼っておく。
https://www.youtube.com/watch?v=W3C2GxSSgc4
コロナ禍で聖火リレー福島県から出発〜「復興五輪」どこに
テレビで聖火リレーの様子は映されている。さて違う角度からは、異なる風景が見えるのであろうか。
上記の映像では、聖火リレーの走者の周りには、多くの報道陣がいる。そして目立つのは警備である。走者の周りに警備が何人もついており、その周辺にも数多く配置されている。僕には物々しいという印象だ。
走者の正面には五輪組織委の公式車両が張り付いている。それは予定通りだろう。そこからの映像はNHKだけであり、写真は代表取材が担っているようだ。
平和の祭典のスタートであるはずだが、一般の人は入れないし、応援できない。というのは、バリケードが設けられている。見たいとしてきた高齢の方は、聖火が見えなかったようだ。いまだに開催に疑問の住民の声が拾われている。
双葉町の住人が聖火リレーになるが、our planet tvの取材映像からは、物々しい警備が目立つだけだ。双葉町のロータリーを3人で回るらしいが、その短い距離を走るだけで、オリンピック歓迎というムードは感じられず、ただ内実のない儀礼だけが行われているような印象を持った。
実際、双葉町民は双葉町の聖火リレーをあまり知っている人がいないという話である。住民は「双葉町のどこが復興したのか」との疑問や「五輪歓迎という気分じゃない」、「なんの意味があるのか」「モヤモヤ」との声をあげていた。
僕はただオリンピック開催のために、聖火リレーという儀礼を行っているように見える。その儀礼の内実、つまり平和や歓迎、喜びが抜け落ちている。ついでに「お・も・て・な・し」も。
地上波のテレビ局や新聞社は全てスポンサーだ。テレビからは、聖火リレーを喜ばしいものとして、映像が編集され流されている。テレビでちらっと見るたびに、プロパガンダという言葉が頭に浮かぶ。
言いたいことは、山ほどあるが、なんかため息が出るよ〜。