岸田が退陣表明。まあ当たり前だ。
そこでマスメディアの報道を見ていると、次の自民党総裁、総理大臣の予想をしている。
もちろん、自民党を含め自民党総裁のありようを批判するのならいい。
ところが、マスメディアがやっているのは予想である。競馬の勝ち馬の予想のようである。つまり、マスメディアは総理退陣からの流れを「誰が次の総理か」という話題に集中させていくのである。これがいつの間にかマスメディアの常態になっているのだが、常態であるから、違和感を持ちづらい。
アジェンダセッテイングの失敗。これがマスメディアの現実。どうしようもない。
以前知り合いと話していた時、腑に落ちたのが、選挙で誰に投票するのかというとき、「勝ちそうな人」と答えていた。日本では、選挙は「勝ち馬を予想すること」なのである。少なくともそういう側面があるように思う。
それだと、どういう人物あるいは政党に投票が向かうかというと、パターナリスティックな方に向かう傾向を持つだろう。長いものに巻かれるのである。
だから、マスメディアがバカなだけではなく、そもそもマスメディアを含めた社会システムの構成員である国民が同様の傾向を持つということになる。
ちゃんと社会調査して分析したわけではないが、そういう仮説を設定していくことができそうだ。
結局裏金問題等自民党の体質を問題視せず、総理総裁の結果予想をすることは、何だか自民党のPRをするようなものになってしまう。バカらしい。