Drマサ非公認ブログ

お金はたいして大事じゃない

 まずCM。

 ということで、「お金は大事」と。

 これはCMという広告言語。あくまで複雑な世界を切り取って、メッセージを主張する。だから「お金は大事だよ」というのは、1つのメッセージであって、真実ではない。

 世界は複雑なので、「お金は大事」であるから「・・・」とか、「お金は大事」だとしても「・・・・」と、いろいろな論理が控えている。

 ちびまる子ちゃんを使っているから、子供のことを想起してしまうが、教育なら、「お金より大切なことがある」と子供に教えることが大切である。そういえば、哲学者の故池田晶子さんも、そう言っていたような記憶があるが、そもそも子供に教えることがなんであるのかという道徳が失われている。

 お金を超越的価値に据え置いてはいけない。もっと大切な道徳であるとか、誠実であるとか、真心とか、そいいう形而上的な価値があると伝えることが、文化である。今では形而上学的価値が値崩れして(ワザと「値崩れ」というお金を比喩にした表現にしてみた)、それで残るのはお金である。

 だから、「お金は大事」にリアリティ(信憑構造)が成立してしまい、そこを自明として、それに適合する人間が生産されてしまう(ワザと「生産」という経済を比喩にした表現にしてみた)。

 多分、これ、人間の終焉だろう。

 お金は、貨幣はメディアであるから、世界を縮減し、世界の複雑性を単純化し、人間の人生をも単純化してしまう。

 だから、「世界とは何か」「人間とは何か」という哲学が必要。そういうことについて考えること、大事だよ。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「社会」カテゴリーもっと見る