諸行無常の響きあり、行者必衰の理をあらわす(正確ではないかもしれませんがご容赦)。
前衆院議長の細田博之氏が亡くなった。ついこの間まで、衆院議長で、体調不良で退いたばかり。随分急なような気もするが、必然なのかもしれない。
統一教会とのつながりを指摘されるも、曖昧なまま終始し、結局何の責任も取らないままである。日本の偉い人の典型のような気がしてくる。
衆院議長にまで上り詰めていて、その座を脅かされそうであれば、何もなかったかのように振る舞う。成功者の、権力者の成れの果ては、なんだったのだろう。
さて、カント哲学を持ち出すまでもなく、彼は不道徳な存在である。
何が真実であるかを、細田氏の心は当然のこと、知っている。しかし、その心の周りを権力への固執によって、コーティングしてしまい、本当の心に気づく力をなくしてしまった。
これを哀れという。
日本では亡くなった人を悪く言うのはタブーである。しかしながら、哀れだと思う。