NHKスペシャル 未知のイゾラド 最後のひとり

前に見て、書いているが、再放映で録画を再見したので
また書いておこう。

イゾラド、とは文明と接触していない先住民。
アマゾン先住民などの特集が、前にNHKで数本あり、
興味を持ち本も読んだ。
これは、その中の1本。

国分ディレクター～ヤノマミ、という本を出した。
菅井カメラマン、
二人は。ここにもクレジットされた。

87年、アウラ、アウレ、と名乗る二人が発見された。
全裸、言語も他の先住民の言語と一致はしなかったので、
わからない。

ヤシの樹だけの粗末な家に、葉っぱをしいて寝ていた。
リクガメ、蛇などを食べていた。

発見時、二人は、おびえた。

ペルー、ブラジル、どちらかだったか？
先住民を支える組織、FUNAIは
二人を幾つかの先住民のグループと一緒に生活をさせようと、
住まわせた。

多数行ったが、どこも慣れずアウラは1回、人を殺してしまった。

二人だけで生きるしかないので
小屋を与えた。

二人になり、アウレは、痛みを訴え、遠くの医師へ車で向かい
末期のがんと判明。

アウラは足が悪く、杖を使用。
二人は兄弟？年齢は３０歳前後と推定された。

アウレは、病院で治療を受けたが、００年くらいに亡くなった。
アウラは、隣でずっと付き添った。

三日月の日に亡くなる。

アウラは一人になった。

言葉は通じない。

先住民の言語に詳しい、ノルバウが、アウラの言語を聴き、
身振り手振りなどで推測していく。

ノルバウは長い年月をかけ、８００の単語の意味がわかった。

それでも会話にはならない。

今、アウラは、一人で小屋に住み、支援を受け暮らす。
手先が器用で、ビーズでアクセサリーを作れる。
自分でも首にかけている。

わかった言葉。
カライー　非先住民
トッポン　大きな音

オッキン、モミイン、マヌは死、消えることの意味。

ピタピタ　矢が刺さる音

ビトゥ　血
オティマノエ　歩く
ムクイン　二人

アウラは一人で、時に何時間もしゃべり続ける。
ノルバウはそれを聞き、推測する。

かつて、他の先住民が来て襲った？
部族間の争いで、二人きりになってしまったのか？
死を意味する言葉が多くでることもある。

70年、アマゾン横断道路が完成。

巨大プロジェクトで、80年には鉄道も敷かれた。

鉱山会社ができ、採掘がはじまる。

かつて、二人はパラ州にいた。
そこへ行こうとしたが、採掘などで先へは自由に行けない。

遠回りをして行くと、今は牧場になっていた。
そこで二人は発見された。

業者に追い立てられ、仲間とはぐれたのかもしれない。
アマゾンには、文明化した先住民も多数いて、若い世代はスマホを扱うが
アウラのように、言葉も通じない人もいる。

今頃、どうしているか？
まだ生きているのだろうか？
３０年以上経過、６０代になっているだろう。
アウレが死んだ夜、星とともに、三日月が黒い空に輝いていた。