獣医の話シリーズ第2弾 (目次はこちらから)
テーマは「共存するために」から、
最終回は「不安にさせない」です。
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*
本を読むと、
発情するからメスは背中触っちゃいけないだとか
声をかけてはいけないとか、
無視しなさいとかいうのは
それは精神的ストレスで止めてるのと同じ。
相手の身になってみればすぐにわかる。
飼主さんのことが好きで発情してるのに、
飼主さんが突然声もかけてくれなくなった、
触ってもくれなくなった、
そうすると、約束(契約)が出来てる子でも
無駄鳴きはしないんだけど呼び鳴きが始まっちゃう。
でも、出してくれ出してくれの
ワガママな呼び鳴きじゃなくて
飼主さんの愛情を取り戻すための悲痛な叫びになってる。
かなりヒステリックな呼び方になってると思うよ。
気持ちを考えてあげればそれも無理はないよね。
今まで普通に喋ったり触ったりしてくれた人が
突然自分を振り返ってくれなくなるわけでしょ。
そうすると、なぜ私を振り返ってくれないの?って
去っていった恋人を取り戻そうとするような
悲痛な叫びになってくる。
だけど本には、
呼び鳴きが始まっても無視しなさいとか書いてあって
もっとタチが悪いよね。
もう寂しくって悲しくって気持ちがそっちでいっぱいになって
発情がとまるのね。
で、例えばそれで発情が止まりました、
うんちも普通に戻りました、
卵も産まなくなりました、ああよかったってことになっても
どうして発情が止まったかを考えてやらないので、
また元のまったり生活に戻しちゃうのね。
そうすると鳥にしてみれば、ああよかった~、
また元の飼主さんに戻った、やれやれって思うんだけど、
いつものまったり生活に戻ったから、また発情してしまって
もう一度飼主さんの卵を産もうってことになる。
そうすると飼主さんは、
本に書いてあった通りのことをしたら発情が止まったから、
もう一回同じように精神的ストレスをかける。
そうすると、一回目は何かの間違いかと思ったのに、
また同じことが起きて、一気に不安感が増すわけ。
三回目、四回目っていうともっと増してくる。
そうやってコップの端から水がこぼれるように
不安感が溢れてしまったら毛引きを始めるの。
不安は徐々に徐々に溜まってくる。
ふちからこぼれた瞬間っていうのは
何も発情してる最中とは限らない。
体調もベストだし、
全然発情もしてないからOKって思ってる日に、
あなたが仕事から帰ってくると、
全身の毛を抜いちゃってたとかね、
朝起きたら、毛が全部抜けてたとかね、
それで慌てて病院に来るの。
昨日からなんです!突然なんです!って言って。
私の場合は大体3ヵ月前から
さかのぼって考えてくれって言ってるの。
耐え忍んでる時間があるから。
精神的ストレスは、
相手の身(鳥の身)になって考えれば分かることなのね。
2~3歳の幼児を相手にしてると思えば
喋れなくても気持ちは分かってやれるよね。
本にはこんなこと書いてないし、
ブリーダーさんだって飼う前に教えてくれないでしょ?
大体、売る方は買って欲しいわけだし
発情を抑制することなんかしないだろうから
その本当の難しさを知らないだろうし、
もし知ってても、
事前に説明するようなことはしないでしょ。
可愛いですよ、餌代は安いし簡単に飼えるし、
くらいのことを言うんじゃないかな。
それで飼ってみて、初めてその管理の難しさを知って、
そんなの聞いてないよ~~状態になるのよね、みんな。
生殖系の病気で鳥を死なせてしまったり、
同じ過ちを繰り返している人は、
鳥って本来どういう生き物かということを知らないのね。
まったくどこの本にも書いてないし
だから発情って止められないって信じ込んでる人も多くいる。
相変わらず環境ストレスはダメって思ってる人も多い。
卵を産ませた方がいいとか、
スリスリもさせた方がいいとか言われても、
そういう根拠の無い変な迷信に振り回されないで、
そうじゃないんだってことに早く気づいてほしい。
365日発情できる状態にさせておいて
卵を産ませたら止まらないし、
スリスリもやり続けてしまって生殖系の病気になってしまう。
だけど全てを理解して、頭では分かってるんだけど
やっぱり発情を止めることができないっていうと、
鳥をペットとして選ぶことに問題ありってことになるよね。
とにかく可愛がりたいだけだったら
悪いこと言わないから哺乳類のペットにしなさいって言うわ。
哺乳類だったら私たちも哺乳類だから
哺乳類の管理をしましょうってところが欠落してても
なんら問題が無いでしょ?
鳥の管理は人間の意識を変えなくてはいけないから、
それだけ難しいってことなのよ。
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*
これで獣医の話シリーズ第2弾は終わりです。
その人、その環境によって
飼い方はさまざまですし、
鳥の方も、性格がさまざまでしょうから、
何かに困ったとしても、
答えはそれぞれに見つけなければなりませんが、
こういった話が何かのヒントになるならと思い
アップしました。
先生の話を実践するのは時に難しく、
理想に近いと思うことがあるのですが、
そうやって棚上げして
片付けてしまえない部分もあり、
耳が痛いなと思うのでした^^;
皆さんは如何でしたでしょうか。
テーマは「共存するために」から、
最終回は「不安にさせない」です。
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*
本を読むと、
発情するからメスは背中触っちゃいけないだとか
声をかけてはいけないとか、
無視しなさいとかいうのは
それは精神的ストレスで止めてるのと同じ。
相手の身になってみればすぐにわかる。
飼主さんのことが好きで発情してるのに、
飼主さんが突然声もかけてくれなくなった、
触ってもくれなくなった、
そうすると、約束(契約)が出来てる子でも
無駄鳴きはしないんだけど呼び鳴きが始まっちゃう。
でも、出してくれ出してくれの
ワガママな呼び鳴きじゃなくて
飼主さんの愛情を取り戻すための悲痛な叫びになってる。
かなりヒステリックな呼び方になってると思うよ。
気持ちを考えてあげればそれも無理はないよね。
今まで普通に喋ったり触ったりしてくれた人が
突然自分を振り返ってくれなくなるわけでしょ。
そうすると、なぜ私を振り返ってくれないの?って
去っていった恋人を取り戻そうとするような
悲痛な叫びになってくる。
だけど本には、
呼び鳴きが始まっても無視しなさいとか書いてあって
もっとタチが悪いよね。
もう寂しくって悲しくって気持ちがそっちでいっぱいになって
発情がとまるのね。
で、例えばそれで発情が止まりました、
うんちも普通に戻りました、
卵も産まなくなりました、ああよかったってことになっても
どうして発情が止まったかを考えてやらないので、
また元のまったり生活に戻しちゃうのね。
そうすると鳥にしてみれば、ああよかった~、
また元の飼主さんに戻った、やれやれって思うんだけど、
いつものまったり生活に戻ったから、また発情してしまって
もう一度飼主さんの卵を産もうってことになる。
そうすると飼主さんは、
本に書いてあった通りのことをしたら発情が止まったから、
もう一回同じように精神的ストレスをかける。
そうすると、一回目は何かの間違いかと思ったのに、
また同じことが起きて、一気に不安感が増すわけ。
三回目、四回目っていうともっと増してくる。
そうやってコップの端から水がこぼれるように
不安感が溢れてしまったら毛引きを始めるの。
不安は徐々に徐々に溜まってくる。
ふちからこぼれた瞬間っていうのは
何も発情してる最中とは限らない。
体調もベストだし、
全然発情もしてないからOKって思ってる日に、
あなたが仕事から帰ってくると、
全身の毛を抜いちゃってたとかね、
朝起きたら、毛が全部抜けてたとかね、
それで慌てて病院に来るの。
昨日からなんです!突然なんです!って言って。
私の場合は大体3ヵ月前から
さかのぼって考えてくれって言ってるの。
耐え忍んでる時間があるから。
精神的ストレスは、
相手の身(鳥の身)になって考えれば分かることなのね。
2~3歳の幼児を相手にしてると思えば
喋れなくても気持ちは分かってやれるよね。
本にはこんなこと書いてないし、
ブリーダーさんだって飼う前に教えてくれないでしょ?
大体、売る方は買って欲しいわけだし
発情を抑制することなんかしないだろうから
その本当の難しさを知らないだろうし、
もし知ってても、
事前に説明するようなことはしないでしょ。
可愛いですよ、餌代は安いし簡単に飼えるし、
くらいのことを言うんじゃないかな。
それで飼ってみて、初めてその管理の難しさを知って、
そんなの聞いてないよ~~状態になるのよね、みんな。
生殖系の病気で鳥を死なせてしまったり、
同じ過ちを繰り返している人は、
鳥って本来どういう生き物かということを知らないのね。
まったくどこの本にも書いてないし
だから発情って止められないって信じ込んでる人も多くいる。
相変わらず環境ストレスはダメって思ってる人も多い。
卵を産ませた方がいいとか、
スリスリもさせた方がいいとか言われても、
そういう根拠の無い変な迷信に振り回されないで、
そうじゃないんだってことに早く気づいてほしい。
365日発情できる状態にさせておいて
卵を産ませたら止まらないし、
スリスリもやり続けてしまって生殖系の病気になってしまう。
だけど全てを理解して、頭では分かってるんだけど
やっぱり発情を止めることができないっていうと、
鳥をペットとして選ぶことに問題ありってことになるよね。
とにかく可愛がりたいだけだったら
悪いこと言わないから哺乳類のペットにしなさいって言うわ。
哺乳類だったら私たちも哺乳類だから
哺乳類の管理をしましょうってところが欠落してても
なんら問題が無いでしょ?
鳥の管理は人間の意識を変えなくてはいけないから、
それだけ難しいってことなのよ。
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*
これで獣医の話シリーズ第2弾は終わりです。
その人、その環境によって
飼い方はさまざまですし、
鳥の方も、性格がさまざまでしょうから、
何かに困ったとしても、
答えはそれぞれに見つけなければなりませんが、
こういった話が何かのヒントになるならと思い
アップしました。
先生の話を実践するのは時に難しく、
理想に近いと思うことがあるのですが、
そうやって棚上げして
片付けてしまえない部分もあり、
耳が痛いなと思うのでした^^;
皆さんは如何でしたでしょうか。