色々試してもなかなか発情を止められず困っていますが、
今日は、これをやったら
必ず発情を止めることが出来るだろう、
その方法についてです。
この記事を書いてから半年ほど経ちましたが、
なかなかアップできずにいました。
でも情報としてシェアしておくのもいいかなと。。。
長いし、楽しい内容ではないので、
ご興味のない方はスルーしてくださいね。
さて、結論を先に書きますが、
完全に発情を止められるもの、
それは、
エリザベスカラーです。
傷をいじらないように、首に巻くものですね。
鳥が嫌がる、身体に装着するものなら、
フライトスーツや、
ハーネスでも良いかもしれません。
(セキセイ用のハーネスは売られてないようです)
この仔は、かかりつけの病院に入院していたオカメさんです。
どこが悪いのか分かりませんが、
首に巻いているもの、これがエリザベスカラーです。
次に行ったら、ショッキングピンクのカラーに変わってました・・・。
―――早く退院できますように。
さて、エリザベスカラーが発情抑制になるのか、
先生に訊いてみました。
まずは、先生の経験談から。
「開業した当初、発情の対策として、
世間の獣医さんが信じているように
私もホルモン剤を使ってた。
でも、それでも段々お腹がブヨブヨになって来て、
仕方なく卵管を取ろうということになったの。
まず術後の糸をいじくるのを防ぐために、
手術する前にエリザベスカラーに慣らしましょう、
ということになって装着したんだけど、
そしたらなんと、お腹が引っ込んだの。
どう考えてもカラーをつけたことで
引っ込んだとしか考えられない。
それでいったん手術は中止。
そのままカラーを外さないでいてもらったら、
一ヵ月後にはお腹がぺっちゃんこ。
卵管を取る必要がなくなった。
鳥も、飼主さんも万々歳よね、
手術しなくてよくなったんだから。
よく考えたら、鳥はカラーをつけられて、
それを外したいって大騒ぎになってたから
これがストレスなんだ!
発情以外の他の事で頭をいっぱいにすれば
発情は止まるって分かったの」
この先生の、
発情対策には環境ストレスを与えろ論は
ここから来てるんですね。
次に、ある飼主さんの事例。
発情のしすぎでヘルニアになったセキセイインコに
エリザベスカラーやフライトスーツをつけてるとのこと。
「その仔は卵管を取ったけど、
卵巣が残ってるので避妊にはならなくて、
結局発情を続けてるから、卵巣が膨らんで、
腸が前に押し出されて、ヘルニアになっている。
その腸を齧ろうとするので、この飼主さんは
フライトスーツの変形版で、ワンピースを作った。
(おむつ部分がないもの)
エリザベスカラーも色んなのを作って、
とっかえひっかえやった。
もう可哀想どころじゃない、
ひどいと死んじゃうわけだから飼主さんも必死。
カラーやスーツはヘルニア対策にはいいんだけど、
でも発情対策としては、
もう今では慣れてしまってだめだと言ってた。
一回目は完全に発情も止まるんだけど」
この飼主さんが作った、
何種類ものエリザベスカラーや、フライトスーツは、
フリルが付いていたりして、可愛いものが多く、
愛情の深さを感じました。
ただ、話されてるように、
初めて装着した時は、発情は止まるけれど、
それでも、いつか慣れる日が来るということ。
これを念頭においておかないといけないかもしれません。
一度、完全に発情を止めたなら、
そこで安心することなく、
二度とスイッチが入らないように、
生涯、環境ストレスを与え続けなければならないのでしょう。
そして、リスクの話。
やり方を間違えれば
毛引きするかもしれません。
リスクも考えておかなければダメですね。
「前にハーネスつける練習をしていて毛引きした仔がいる。
他の飼主さんの仔は毛引きしないのに、
その仔だけするというのは、何か原因があったのだろう。
生活習慣のけじめがなくて、
精神的ストレスが加わっちゃったのかもしれない。
ハーネスつければお出かけできるとか、
いい仔だね~と、ご褒美あげるとか、
そういうことをしなくて、
ただ単に、ハーネスつけたい!という押し付けがましい
状況ばかりだったのかもしれない。
そうなったら訓練じゃなくて、虐待に近い。
つけたら飼主が褒めてくれる、ご褒美をくれる、
だから嬉しいんだけど、
でもこれ嫌だから取りたい~!という状況が
発情対策としては望ましい。
時々人間でも、躾と称して、他人からみれば
虐待にしか見えないことをしている親がいるが、
もしかしたら本人は大真面目にやってるのかもしれない。
口ではうまくいえないけれど、
どこかでボーダーラインを超えてしまっているような感じ。
躾か、虐待か、これは相手に愛情が伝わっているかどうか。
躾なら、ぶったとしても、あなたをぶった私の手も痛いのよ!
くらいのことを言えば、ああそうかと分かるが、
ヒステリックにぶてば、
何のためにぶたれたのか分からなくて虐待になっていく。
鳥との関係においても同じで、
その人の鳥だけ毛引きをしたのは、
どこかで気持ちがすれ違ってしまったのだろう。
カラーやスーツを装着すると、
最初はすごく嫌がるし、ごろんごろんして暴れる。
でも慣れてきたら褒めてやる。
これをつけるといいことあるじゃん!って思わせれば、
毛引きは絶対しない」
3つの事例をご紹介しましたが、
如何でしたでしょうか。
やはり「見た目可哀想・・・」ということから
そこまでしなくてもと、受け入れられない飼主さんも
きっと多くいらっしゃるのではないでしょうか。
エリザベスカラーやフライトスーツをつけたら、
想像以上に鳥が暴れるので、見ていられない、
という飼主さんが実際に多いそうです。
中には外してしまう人も。
なので、医療的処置として緊急を要する場合は、
先生は一週間ほど病院で預かると話していました。
鳥のためにではなく、飼主のために。
試すとなったら、飼主も相当の覚悟が必要のようです。
こうまでして、発情を止めなくてはならないものなのか、
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
発情させるもさせないも、
飼主さんの選択によると思っていますし、
私はそれを尊重します。
個人的に思うことは、
綾子を見ていて、
この仔はさほど発情してないと思っていたのに、
自分の知識不足から、
実は水面下で続いていた微発情が
過発情を招く結果となり、
うちの仔は大丈夫という意識が
かなり危ないものだと思い知りました。
卵巣肥大、精巣肥大が、
全て腫瘍化(ガン化)するわけではないようですが、
ならないとも限りませんし、
なる確率の方が高いようです。
一旦腫瘍化すると、
たとえ脳内の発情のスイッチが止まっていても、
腫瘍部分から発情促進ホルモンが出続けるので、
ますます発情は止められず、
とても厄介になってきます。
綾子もメイも、自分の今のやり方では
発情のスイッチを完全に切るのは無理だと思うのも
色々やってきての実感です。
猶予はあまりなく、
もしかしてカラーを試すべき時か?とも思うのですが、
うーん、まだ腰が引けてます・・・・・・。