細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

「消えた年金」 本当に必要な緊急対策

2007-07-11 14:23:30 | 国会活動
参議院選挙の告示が明日に迫りました。

政府が「消えた年金」で対応を迅速化させているのは、参議院対策でしょう。評判は様々ですが、これまで民主党が主張してきたことが取り入れられた部分については、評価して良いと思います。消えた年金の問題で残された課題に、緊急通知の送付と、保険料の流用があります。

一昨日、地元の特別養護老人ホームなどの介護関連の施設をまわりました。改めて衝撃を受けたのは、医療に介護に負担増を迫れれてたお年寄りが置かれている立場の厳しさです。そういったお年寄りにとって、年金はまさに命綱です。

特養に入っている一人のお婆さんから、「今もらっている年金が本当に満額なのか、確かめたい」と声をかけられました。施設の方に聞くと、入所者の皆さんは、社会保険事務所に行くことも出来ず、電話で正確に説明する自信もなく、不安と不信を抱えたたまま過ごしているとのことです。

政府は、5000万件の年金記録のめどがつく来年の秋に、1億人に緊急通知を出すとしています。経済的にも精神的にも追い込まれているお年寄りにとって、これからの1年は長すぎます。すでに社会保険庁で把握している年金記録の送付をなぜ渋るのか!

緊急通知をすれば、問題の解決は早くなります。年金記録が消えていないことを確認できれば、多くのお年寄りに安心していただくことが出来ますし、記録が間違っている場合は、政府がその方の記録の確認に早急に動くことができます。

昨日、愛知県の大塚耕平参議院議員と一緒に街頭演説をしていて、改めて気がついたのは、5000万件の宙に浮いた年金の規模の大きさです。5000万件の宙に浮いた年金手帳(番号)には、納付された保険料がついています。国民年金と厚生年金の保険料の平均を2万円とし、掛け合せると1兆円になります。長いものでは、10年というものもあるでしょう。平均3年分の保険料が納められていると仮定すると、何と36兆円という巨額のものになります。

正確を期すとか、コンピューターソフトがうんぬんという話がありますが、緊急通知を渋る理由は別にあります。政府は、国民に事実を知らせることを今でも恐れているのではないか。参議院選挙で過半数を得れば、保険料の流用問題と併せて、我々の主張が国会で通る可能性は大いにあります。

この勝負、何としても勝たなければなりません。