春のそよ風夏の雨

嬉しいひととき。好きなこといろいろ書いています。

幸田文「崩れ」

2025年01月14日 | 
幸田文「崩れ」

安倍川支流の大谷川を遡って、大谷崩れを一見し山菜採りへという道中、
緑を楽しみながら進んでいたら、異質な崩れに出会った。
大谷崩

畏怖や悲哀感。心を捉えて離さない何か。
それをきっかけに、あちこちの崩れを見に行くようにというより見に行かずに
いられなくなった。そんな崩れを見に行った様子が描かれている本です。

「自然災害」というのをしっかりと見える形で見たことによって、
自然災害の威力、自然災害が人や木々に与える影響の大きさに思いが巡って、
こういうことがある。こんなにもすごいことが起こったし、現在も起こっているんだと
伝えられずにはいられなくなったということのようです。

地震、大雨などで、噴火などの自然災害があり、土砂崩れが起こる。
それも「崩れ」の一つの形で、今現在でも起こっていることなので、文章からでも、
その威力や影響の大きさがリアルに感じられました。

科学的な記述や、こうするといいという方法などが載っている訳ではないのですが、
日本の各地でこういう場所があるのだと、体感させてくれる本でした。



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