南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

幼稚園はお休み

2007年10月09日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は僕の幼稚園はお休み。というか正確に言うと僕の村だけ幼稚園がお休み。

なぜならECE(この島の幼稚園)が主催する保護者教育(健康教育)のワークショップが開かれるため。

僕として、それは先生には関係ないというか、子どもを保育しながらできるでしょって感じですが、そうともいかないみたいで、先生も出席しました。

今日は算数ワークショップという僕のもうひとつの活動とダブルブッキングだったので、朝ワークショップ会場に行き、用意をして、そのあとにすぐに今回算数ワークショップを行う小学校の先生の授業を見て、そのご打ち合わせをして、早めに終わったので、コロニアで昼食をとり、また村のワークショップ会場へと帰りました。

長時間のローカル語攻めには疲れましたが、ワークショップが終わるとこの島特有の香水をかけられて、その後にあった日本人から「香水つけているの?」って言われて、困りました。

今までコロンなんてつけたのは、国語教育の教育書を共同著で出版したときに編集者の先生から出版記念に買ってもらったのをつけたくらいしかないので。

そして夜は、算数ワークショップで最初にこの島のローカル教員としてオープンクラスをした先生が日本に研修に行くことになったので、そのお祝いをかねてご飯を食べに行きました。
昼も夜も外食。かなりリッチな気分でした。
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大学でウクレレ講座?

2007年10月03日 | ミクロネシアの幼稚園
タイトルを見れば、どれだけウクレレが上手なんだと勘違いしそうですが、昨日のブログでも書いたように、今大学に通っています。
目的は、幼児教育教員養成コースの学生に実践的な指導法やこの島の問題点をふまえて話をすること。
大学の先生になるのは難しいので、うまく授業に入り込んで、大学の先生と仲良くなり、そのまま学生になってしまって、授業の中で幼稚園での授業のアイデアなどを話せば、それは大学で授業をすることと同じになると考えたからです。

学生は今免許を取るために大学に通っている現役の幼稚園の先生たち。
この島では以前に資格なしに先生になった人を大学に行かせて、資格を取らせる制度を実践しています。

月曜・火曜・水曜と3連続、午後午前中に子どもに授業をしたあとに、1時間かけてタクシーに乗って大学に行くのは少し疲れてきたけど、まずは大学の先生や生徒さんと仲良くなって、本当は生徒でもないのにフリーパスで入れてもらえる関係を作らないといけないので。

今週は明日明後日とMEETINGがあっていけないので、来週にまた通っても良いですか?と聞くと、OKが出ました。
そして、僕が伝えたいことを話をしてもいいこと、プレゼンも大歓迎ということでした。

今日は何か話がある?とふられたので、幼稚園の先生は楽器ができると楽しいよと話、日本では幼稚園にはピアノが必ずといっていいほどあるから、みんな先生はピアノが弾けるんだよと話しました。

そして、キーボードは高いし難しいから、ウクレレがいいのではといって、「僕もこの島に来てからはじめたんだ」と、幼稚園でよく歌う歌をウクレレで弾きながら歌いました。

そしてこの島は先生が口伝えで伝えるので、それはすごくいいことだけど、その日によってキーが異なるので、ウクレレなど楽器を使うとキーが正確になるし、子どもがリズムを取れて楽しいよと。

そして、ウクレレ弾いたことがないという生徒をつかまえて、CとGの二つのコードで簡単に曲が引けるように練習しました。
でもこの島の人は指が太いので、ソプラノウクレレはなかなか指が納まりきれなくて、ローカル語「指がおおきすぎる」(ラポラ・センディンペー)って言うと、ちょっと恥ずかしそうに怒ってしまいましたが・・・

でも授業の最後に今日は始めてウクレレを弾けて良かったとその人が言ってくれたので、まあこういう切り口もありなのかな?と。

あまり難しい話ばかりしても楽しくないし、まずは僕がすることが楽しそうだなって思ってもらえるのが一番なので。

こうしていつも僕の大切な友達であるウクレレは、僕のことを助けてくれます。
この島に来てから、知らない人と友達になったり、ライブしたり、人を感動させたりと
このウクレレが役立っています。

ウクレレ講座なんて大層なものではないけど、これからもなんちゃって大学生になりつつ、
時間があるときは、大学に授業を受けに行き、自分がこの島の幼稚園で働き、感じたことを伝えたていきたいと思います。
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大学の授業に飛び込み参加

2007年10月02日 | ミクロネシアの幼稚園
活動も6ヶ月を切り、少しでも自分がこの国に必要だと思われることを伝え残していきたい。でも、なかなかその機会がない。

ポンペイの先生向けにワークショップも開きたい、オープンクラスも行いたい、でも正式な手続きを踏みながら、この国の煩雑な行政システムをクリアできない。

もちろん、これからいろいろなアプローチをしていくつもですが、何にでもしがみつきたい。

その一歩がミクロネシア短期大学にある幼稚園教諭の養成コースへの参加。

事務所に調べてもらい、その存在を知り、早速いってみることに。
行って見ると、新規の大学生のコースではなく、現在ポンペイの幼稚園で働いている先生が無資格のため、資格を取るために開設されたコースで、学生はみんな現職の先生でした。人数も4-6名くらいと小規模。

そしてなんと担当の先生が、僕のホストファミリーのお母さん(おじいさんの息子のお嫁さん)の義理のお兄さん。担当の先生から、君の事は知っているよと昨日言われて、急いで家族に聞いてみると分かりました。

そして昨日授業に参加して、いつでも来ていいよと言われたので、短期集中で参加して、自分が伝えたい幼稚園の授業の仕方について、授業参加者に伝えることにしました。

今日の授業のテーマは、虐待とポンペイの変化する家族についてで、授業はすべてポンペイ語、テキストは英語でかなりつらいですが、雰囲気をつかんで、先生からコメントを求められると、日本における核家族化の子どもへの影響、子どもの虐待の家族の問題などをコメントしました。

そのあと、時間があったので、僕が手作りで作った数字の書いたカードをつかったアクティビティーについて簡単に説明しました。あと幼稚園では1-10までの数が分かれば十分であることも含めて。

もっと時間をかけてしたいのですが、僕の言うことに興味をもってくれるかどうかが大切なので、ショートヴァージョンで。

参加者からグッド・プレゼンテーションって言ってもらったので、お世辞も多々あるでしょうが、まずはつかみはOK。

明日はローカルマテリアルをつかった数字の遊びを紹介することにします。

そんなに沢山、興味を持ってもらう内容を用意しているわけではなく、一つ一つの細かい教え方や準備が大切なのですが、そのことを話すと難しく分かりにくいので、
視覚で訴えられるものでシンプルなものだけにしようと。

またここから幼稚園全体へのワークショップ開催などにつながっていけばいいですし、そうでなくても今僕ができることをなんでも貪欲にやっていこうと。

前に話したほかの幼稚園からも手伝ってほしい、いろいろなアクティビティーを教えて欲しいという要望があり、出かけたいのですが、僕の勤めている幼稚園の給食の調理員さんが病気で休んでいて、2人いるローカル教員がその代わりをしている状態なので、今は他の幼稚園にいくことが難しいので。

今までも精一杯してきたつもりですが、あと6ヶ月でお尻に火が付いたと言うか、今自分ができることが明確に少しずつなりかけています。

つかんだチャンスは逃さないの精神で、一日タクシー代が6ドルかかるし、タクシーで1時間くらいかかるけど、頑張って通います。どうやら今週来週あたりがチャンスみたいなので。
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南の島のケンケン

2007年09月27日 | ミクロネシアの幼稚園
今、我が南の島の子どもたちの間で盛り上がっているのが、ケンケン。
単純ですが、今までした事がなかったのか?時間があるときもないときも「先生ケンケンしようよ」と言ってくるほど。

このケンケンもできるだけ教育的意義を持たせたいので、今日はクラスを2つのチームに分けて、各チーム一人ずつでて、対抗戦にしてどちらが長くケンケンできるかを競い合うことにしました。

この国では、競うこと(競争心)、集団で力をあせること(集団意識)などを育てるという意識が希薄なので、こういう機会を捉えて、この島のカリキュラムには書いていませんが、少しでも子どもたちの力になるように取り組んで生きたいと思います。

今日は、このケンケンゲームがカウンターパートも気に入ったのか、いつもは机で事務仕事をしているのに、一緒に仕切ってくれて、二人で進めることができました。
彼女が興味を持って、僕がいなくなってもしてくれることも、大事な要素です。

お勉強もこの国では大切ですが、子どもの心が弾むことがやはり一番だなって思いました。
周りにいる保護者の顔も和んでいました。
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島国ならではの登降園

2007年09月24日 | ミクロネシアの幼稚園
私の島の幼稚園の送り迎えは、21名の子どもに1台のバスがあるので、完璧と思っていたら、実は最近、幼稚園の授業が終わり、昼食を食べた後に幼稚園へ戻っても帰れない子どもがいます。

私の幼稚園からは、海が一望でき、その向こうにマントゥ島という島が見えるのですが、そこから今年は2名の子どもが通っています。

ですが、船は個人所有のものだけで、定期船はないので、家族が迎えに来るまで、じっとまっているしかありません。もちろん、お母さんが毎日一緒に来ているので、安心なのですが。

この間、船で帰る姿を写真におさめたのですが、削除してしまいました。

写真の2人がマントゥ島に住む子ども。後ろに見えるのがマントゥ島です。

待っている間に学校を探検したり、お母さんの目を盗んで海に入ったりとかなりやんちゃですが、島ではたくさん子どもがいないので、幼稚園での集団生活は貴重だと思います。

今度、カヤックに乗ってその島探索に出かけたいと思います。
昨年に一度カヤックでマントゥ島に行ったので、島の子ども達に行くことを言っていたなかったので、誰も子どもがいなくて悲しい思いをしたので。

日本ではバスがあれば、送り迎えは完璧ですが、南の島で完璧に送り迎えするには、バス&ボートがいるようです。
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絵本に歓声

2007年09月17日 | ミクロネシアの幼稚園
今日、朝子ども達が絵本を囲んで、わいわい声を上げています。

ポンペイの幼稚園には子どもが理解できるポンペイ語の絵本はありません。
3万5千人しか話さない言葉であるポンペイ語の絵本どころか本も殆どありません。

でもその3万5千人しか話さない言語を大切に守っていく必要があります。

英語の絵本もほとんどありません。

この国では、知育が大切なので、情操教育のための絵本を揃えようという概念はあまりありせん。
そこで、近くの教会のシスターから不要になった日本の絵本を頂いて、幼稚園においています。
もちろん、日本語のままですが、絵を見るだけでも日本の絵本は楽しくなります。

僕が何言わなくても手に取り、子ども達で一つ一つの絵を見て歓声を上げる子ども達。絵本を見ても、これは猫・これは人間と見たものを言葉にするのが精一杯。

お話しの世界が子どもになかなか広がるのは、難しいです。

でもまず、絵でも良いので、こういう楽しい夢の世界に触れることが大切だと思っています。
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自分を売込み中

2007年09月14日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は活動の報告。

今日は、昼からコロニアという町にある幼稚園を訪問してきました。

僕は村の幼稚園に配属されているのですが、昨年末に幼稚園の事務所と話し合ったときに「あなたは村の幼稚園だけでなく、他のところにも手伝いに言ってほしい」と言われたり、今まで一年間活動してきて、ひとつの幼稚園の実態だけで判断してしまっていいのかな?と考えるところがあり、違うポンペイの幼稚園を少し見てみよう、そこで今の配属先とは違う現場を見て、ポンペイの幼稚園に何が大切なのかをもう一度考えてみたいと、あと活動が6ヶ月しかないのですが、考えていました。

そしてハワイのワークショップで知り合った先生がいる幼稚園に出向き、ぼくがもしここにきたらどう?と聞いてみたら、「来てほしい、あなたがワークショップでしたこととかを子どもに教えてほしい」ということだったので、今働いている幼稚園に事情を話して、少し新しいところにも時間の許す範囲で行ってみようかと思っています。そこでもっとこの国全体の問題なのか?僕の幼稚園の問題なのかを明確にして、次の活動に進むことができればと思っています。

幼稚園は子どもとの信頼関係が命だし、今せっかく慣れてなついてきている子どもと毎日会えなくなるのは寂しいし、村に住んでいて村から出て一時的にも違う幼稚園にいくことは、かなり抵抗があるのですが、自分がやってみようと思ったことは、まずチャレンジしてみて、答えを出していきたいなあと思っています。
もちろん、基本は今の村の幼稚園であることに変わりはないのですが。

今のところ、まだ2-3回行って終わるか、定期的に行くことになるのかは全くの白紙で、とりあえず今の幼稚園と違う職場の現状をつかむという目的でチャレンジできればなあと思っています。
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幼稚園を明るくしよう!目立たせよう!

2007年09月08日 | ミクロネシアの幼稚園
私の幼稚園は、小学校の建物の一室にあります。

2階建ての校舎で結構新しく、遠くから見ればどこに幼稚園があるのかわかりません。それにちょっと殺風景。

昨年は幼稚園の看板が何故か部屋の中にあり、「こんなの目立たないし、誰も見ないから外につけようと一度つけたのですが、一度つぶされてしまいました。
 新しい看板ができたのですが、釘がないという理由でなかなか設置されません。(そういいながらもう1月近く経っています。そんなことはいっぱいありますが・・・)

新年度が始まるとき、ローカルの先生が園児の名前を昨年は書いていたのに、どこにも書いていないので、それなら今年は僕のオリジナルでやってみるかと。

子どもの名前を分かりやすくしたいし、それも玄関が明るくなるようにしたいと思い、写真のように紙をハート型に切って、それぞれの名前を書くことにしました。

折角作って貼ったので、セロテープでラミネートのようにして長持ちするようにしました。すると、朝扉が閉まっている時に早く来た子どもや昼休みに時間がある子どもが「どんな子どもがいるのかな?」と立ち止まって、友達と幼稚園の子どもについて、話している姿が見られるようになりました。

僕が思っていた以上になかなか好評。
校長先生から「あんなもの貼るな!」とお叱りを受けることもなく。

こちらの人は部屋をデコレートするのが大好きですからね。
あまりそのデコレートに意図が見いだせない時があり、それが残念でもありますが。

今のところ、誰もいたずらすることもなく、綺麗に飾られています。

このハート型のように、子どもが幼稚園に来ることで温かい気持ちになれるようになればと思います。
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実は隣にも住んでいた僕の生徒

2007年09月05日 | ミクロネシアの幼稚園
新たな子どもが来てから、3週間が過ぎ、やっと分かってきたことがいっぱい。

僕の家の隣は3メートルほどの川になっていて、その中州に家が建っています。
そこには小学校の先生夫婦が住んでいることは知っていたのですが、他にも住人がいました。

それは、僕の幼稚園の生徒。小学校の先生夫婦の従兄弟の子どもだそうで、一緒に住んでいるそうです。

この間から近くでよく見かけるなあ?と思っていたのですが、お隣さんに自分の生徒がいたなんて。

まだ幼稚園のバスに乗っていないので、生徒の家を把握していません。
これは、早くバスに乗って、子どもの家を確認してこないと。

日本で僕は幼稚園のバスがない幼稚園に勤めていますが、日本では普通幼稚園のバスに先生が乗っていますよね。
こちらでは、ドライバーだけが乗ります。他にも付き添いの保護者が乗っているから大丈夫のようです。

昨年も子どもの家がどこにあるのか?どんなところに住んでいるのか興味があったので、何度バスには乗ったですが。また幼稚園バスに乗った様子を伝えたいと思います。

今年は、生徒の中におじいさんのひ孫が2人、隣の家の子どもが1人、隊員がお世話になっている家の子どもの親戚が2人、もちろん村なので、元をたどればみんな知り合いなのですが。

日本なら隣の家の子どもが園にいるのは、ちょっと気が、いやかなり気が引けますが、こちらでは全然OKです。

中州の彼の家から、僕の名前を今日も元気に呼んでくれました。

写真は隣の生徒が住む中州と生徒です。手前が僕の家の横を流れる川です。

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只今 幼稚園 テスト期間中?

2007年08月28日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は昨日に次いで、幼稚園で個別のテストがありました。

ポンペイの幼稚園はいつも言うように算数・国語・理科・社会などなど数多くの科目があります。

1年間の学期も日本の3学期制とはことなり、4学期あり、そのたびにこのテストをするとのこと。

確か昨年は一度しかしなかったような・・・

このテストにどれだけの意味があるのか、わからないのですが、ローカル教員が教育局から決められたことをこなしているので、一学校のボランティアとして「なぜ、このテストがあるのか?」疑問に感じても、それを変えていくのは難しい。

このテストは写真のように教師1人に子ども1人なので、他の子どもは、僕が担当。
といっても昨日も今日も急にテストすることが決まって、「なにできる?」っていつもこうして急に言われます。
こちらもそれを予測して、常に準備を進めています。

テストをする部屋と他の子どもが過ごす部屋は同じで、写真の右側に僕たちがいるので、自然と静かにできる物、集中する物となると塗り絵やはさみをつかったもの。

はさみは前にサブ教員がはさみはまだしていないの?と聞いてきたので(彼女は、最初の1週間はハワイ旅行で学校を休み、その後もあまり教室にいないので、授業の内容を分かっていない部分が・・・)

そんな風に色々情報を集めながら子どもに何をしたらいいかを日々、急遽「はいやって」と言われたときにできるようにしています。

動いたり、歌ったりだったらいくらでも楽しくできるけど、じっとしているのは、子どもも僕も辛いのですが。
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○・△・□

2007年08月24日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は幼稚園の話。

このポンペイの幼稚園は、2年ほど前から教育システムを改め、早期教育に力を入れています。
日本での遊びを通して学ぶという考え方は、まだまだ受け入れられそうにありません。

そこで僕が今目指すのは、分かりやすく楽しく学ぼう。

でも日本でこのような知育教育は経験なしなので、正直毎日頭を悩まします。

カリキュラムもたくさんありすぎて、ローカルの先生もとりあえず子どもに話して、こなすだけはこなすといった状態。

カリキュラムの中にまる・さんかく・しかく・ハート型を理解するというのがあり、
それを担当しました。

ローカルの先生が用意したのは、○△□の書いた紙を何の説明もなく配っただけ。
うーんそれじゃあ、子どもが何を学んだのか分からないし、もっと形に触れられるようにと、○・△・□を紙に書いて作ってみた。

でも先生がもってそれを子どもがみるだけじゃ、すぐに飽きるのは目に見えている。

そし、じゃあ全員分作って、僕が○って言ったら(現地語ポノポン)、○のカードを出す、ケイムシルー(三角)って言ったら三角のカードを出すようにしたら楽しめるかな?と、21名×○・△・□・ハート型の4つで84枚カードを作って遊ぶことに。

この国では紙だけは豊富にあるので、紙を教材に使うのは全然OK。

あとは、こちらがはさみをジョキジョキ、ボンドをペタペタするだけ。

それが完成して、昨日今日と続けて遊びました。
まだまだ全部理解したわけではないし、学習するという態度は身に付いていないし、僕の進め方もまだ今の子どもの息にあってないので、しどろもどろですが、カウンターパートも手伝ってくれたり、する前に「今日も子ども達にしてくれる」ときいてくれるので、頑張らないとね。

活動中の写真を載せたいところですが、とても撮れる余裕はありません。
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日本より充実な幼児の健康診断

2007年08月22日 | ミクロネシアの幼稚園
ポンペイの幼稚園(ECE)の保健福祉関係の充実度はかなりのもの。

今日は、視力検査と血液検査が行われました。

視力は日本とさほど代わりがありませんが、指から血液まで採るのは、日本のどこでもやっていないような。

ワクチンもありますし、歯医者さんが機械持参で簡単な治療までしてくれる。

それもこれも、開発途上国のミクロネシアにはアメリカからかなりの額の援助金がくるためです。

特に幼稚園という就学前教育に関しては、アメリカの通常の教育援助とは異なるようで、かなり手厚い援助のようです。

それがあってこその、この幼児に対する健康診断の充実が実現しています。

じゃあ、そんなに充実していたら、日本から僕たちが来る意味があるのか?

もちろん、保健福祉やカリキュラムなどは充実していますが、肝心の子どもへの指導という意味では、???。

やはり、イクラ立派な形だけを作っても、そこに至るまでの過程を踏んでこないと、
システムに人が追いついていかないという状態が起こります。

協力隊が派遣される国には、学校の数が足りない、イスや机が足りないという問題だけでなく、物が足りていてもそれを上手く使いこなせずにいるなど様々な問題があります。

形が整っているだけに逆にそれを打ち砕いていくというか、良い方向に導くというのは、かなり難しい部分もあります。

お勉強がいっぱいで、子どもが喜ぶことなんて・・・という状況ですが、やはり教育の基本は子どもの笑顔だと思います。

話がかなり逸れましたが。
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新年度2日目

2007年08月14日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は新年度2日目。

新入園児は全部で20名。1名だけがまだ来ていませんが、他は全員集合。

今年の子どもは昨年とはかなり違うみたいです。

幼稚園で些細なことでお母さんがいることもあって、泣きます。
昨年あまり泣く子がいなかったので、こちらの子どもはお母さんにあまり甘えずに自立しているのかな?って思いましたが、やはりどこの国でも同じ様です。

でも今年のお母さんの方が現代的というか、若いような。
そういえば、昨年の子ども達は殆どが末っ子で、お母さんも落ち着いていたような。

今年は、お母さんが若くて、子どもへの対応も手取り足取りという感じ。(まだ2日目だけど)やはりポンペイでも子どもへの対応というか、育て方が年々世代ごとに異なってきているのでしょうか?

今日は、ローカル教員が教えた「メイセンマウ」(おはようの意味)という歌を弾き付いて教えました。こちらの先生は、歌を教えるのも、自分が歌って子どもと一緒に歌って、はいおしまいって感じです。なので、何度も繰り返して歌うことが子ども達は大好きで、その時に単に繰り返すだけでなく、ゆっくりしたテンポで子どもに分かるように歌ったり、グループごとに男女別、1人ずつなどいろいろなパターンで歌いながら歌に子どもが慣れ、歌うことに自信をもてるような指導を僕の拙い授業から学んで欲しいなあと思っています。

今年になってローカルの先生も、すぐに終わりではなく、グループに分けたり、1人で歌わせたりする姿が見られて、これもささやかな進歩なのかなっておもって見ていました。

今クラスではウサギになって遊ぶのが好きなので、今日は僕が犬になって追いかけて遊びました。(昨年度もしたのですが、同じことを繰り返しながら少しでも子どもが楽しめる遊び方をローカルの先生に感じてもらえればと思います)

10時になると外に出て、子ども達は幼稚園の庭で遊べます。
ちゃんとフェンスで覆われていて、隣接する小学校の子どもが入れないようになっています。そのフェンス越しに昨年の1年生が少し羨ましそうに見ています。
小学校には幼稚園のように滑り台がないからなあ。
昨年の子ども達も幼稚園になれてくると、勝手に小学校の方へ遊びに行っていたのですが、今になってちょっと懐かしがっている感じです。

まだまだ子どもの顔と名前が一致しませんが、幼稚園に来ることが楽しいと思える目標を大切に、このポンペイの幼稚園の膨大なカリキュラムの波が押し寄せてくるのですが、今は子どの状態に応じて進めていければと思います。

このポンペイでの幼稚園の活動のメインは、読む・書く等のお勉強なので。
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また泣かせてしまった・・・

2007年08月13日 | ミクロネシアの幼稚園
ピカピカの一年生。

猛暑の日本でご覧の方は、何を言っているんだって怒られそうですが、常夏のポンペイでは今日から僕の昨年教えた子どもはぴかぴかの1年生です。

朝幼稚園に行く途中にこの写真のように昨年教えた子どもが新しい鞄を背負って元気にいや勇ましく風を切って学校へと歩いていきます。

学校が始まるまで、懐かしの幼稚園(こちらではECE EARLY CHILDHOOD EDUCATIONと言います)に来て、懐かしそう。

この写真の子どもは間違えて真剣にECEに入ってこようとしていました。

扉に子どもの名前を書いたハート型の名前カードを貼って、子ども達を待ちました。

全員が揃うと小学校のホールで?新年度の式典?

それが終わると新年度のスタート。

ローカルの先生が子どもに話をして、「朝ご飯が食べられるかどうか見てきて」と言うので行ってみると、給食の職員が「食べられるけど子どものタオルと歯ブラシが揃ってないわよ。あなた達のの仕事でしょう」だって。相変わらずだな、手伝ってくれないのもどうかと思うし、これだけ時間があったのに一向に準備しなかったローカル教員。2年目だから僕が気づくべきだったのかな?だって夏休み最後の3日は、僕以外誰も来なかったんだから。まあ、これもある意味予想の許容範囲です。

10時過ぎになるとローカル教員が「あなたの番よ」といつものように急遽僕の授業開始。このパターン本当にしんどいけど、こうして不規則にしておかないと僕の時間に外に行って休憩を取るので、いつでもスタンバイOKの状態で臨んでいます。

手遊びをしたり、ウサギになって飛び跳ねたりとあまり抵抗なく遊べる物を選びました。1時間という長い時間にかかわらず、あまり集中力も途切れずに遊ぶことができました。今日はまだ子どもが慣れていないので、子ども1人1人に保護者が付きっきりなので、和やかです。
日本だったらこんなに保護者に囲まれたら、かなり緊張するだろうけど、ここの場合は逆に安心してできるといった感じです。

小学校と合同の新年度の式に、会場にはいるのに、泣いていた子がいたのですが、それはまあそんな子どももいるよなあと思いましたが、ビックリしたのは、昼ご飯を食べて、僕のそばをずっと離れない子どもが1人いて、お母さんが家に連れて帰るためにバスに乗せようとすると泣き叫び始めました。

なんと理由が僕と離れるのが悲しいのだそうです。

日本でもこんな経験なかったような。嬉しい涙ですが。
最近結婚式で歌を作って新婦さんが泣いたりと泣かせることに生き甲斐?を感じている僕ですが・・・

昼からは小学校の職員会議。
いつもちょっと、いやかなり怖くそして独裁的な?校長先生ですが、かけ算の九九表の大切さを力説していて、僕にどう思うって聞いてくれたので、
日本語で九九を言って「日本ではこんな風にリズミカルに教えるんだよ」と伝え、
九九表が教室にしかないので、子ども全員が九九表を持った方が良いこと、個人個人で指導して、できたら2の段ができたよって個人達成表を作って、子ども同士刺激するのがいいと話すと、「それはいいことだ」って早速九九表の子供用を作ってくれることになりました。
2年目だから、幼稚園以外の小学校でも昨年以上にいろいろと意見を言ったり、活躍できる場があればと思います。

家に帰るとさすがに疲れたのか、2時間熟睡してしまいました。

明日も頑張らないと。

昨日はアクセス数を見るとなんと500件以上のページをアクセス。
見てくれている人はいつも50人くらいですが、過去のブログも見てくださったのですね。ありがたいです。
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会議はつらい

2007年08月10日 | ミクロネシアの幼稚園
来週からいよいよ新年度がスタート。

それを前に今日はゼネラルミィーティング。

殆どポンペイ語で相変わらず、何を言っているのか殆ど解読不可能。

これを耐えなければ。アメリカから来たボランティアもかなりお疲れみたい。

でも言葉が分かっているローカルの優秀な先生まで折り紙で鶴を折ったりしているので、この会議って本当に参加すればいいの?ってかんじでした。

楽しみにしていたウクレレは結局出番が回ってこず、大ホールでのデビューはお預け。

でもこの会議にでて、道を歩いていると今日は3人の人が「おいどこまで行くんだ、乗せていくぞ」って声をかけてくれました。
1人はPECのワークショップの準備で仲良くなったECEのスタッフ、1人は前に算数でワークショップを開いた学校の校長先生、もう1人は今回の広域で一緒に研修したローカルの先生。こうして色々な人に仲間として認知されていくことは、嬉しい限りです。

今日は仲間の隊員も任国外旅行から無事帰ってきてHAPPY HAPPYでした。
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