「マチネの終りに」
2019年
【日本映画専門チャンネル】
原作 平野啓一郎
東京、パリ、ニューヨークを舞台に世界的なクラシックギタリスト・蒔野聡史(福山雅治)とパリの通信社に勤務するジャーナリスト・小峰洋子(石田ゆり子)の愛の物語を描きます
出会った瞬間から惹かれあう2人でしたが、洋子には婚約者・新藤(伊勢谷友介)の存在があり、また蒔野のマネージャー・三谷(桜井ユキ)は密かに蒔野を慕っていました
お昼のメロドラマばりのすれ違いの繰り返しです
最も印象に残ったのはニューヨークのカフェでの洋子と三谷の対峙
水が入ったガラスのコップをどうするのか?
蒔野を挟んだ女2人の戦いのビリビリくる緊張感に自分も手を握り締めてしまいました
実は、福山さんの歌は好きなのですが、顎から首にかけてのラインがいやで俳優としてはあまり観たくない方なのです
それでも観たのはギター演奏が聴きたかったからで、美しいギターの音色には癒されました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/39/6c8187928989c81dcbc0617ecd272d90.jpg)
「ラブxドッグ」
2018年
【チャンネルNECO】
スイーツショップを経営する40歳の飛鳥(吉田羊)
店員で一回り以上も年下のパティシエ・花田(野村周平)から突然告白されます
それをきっかけに過去の不倫や親友(大久保佳代子)が思いを寄せる男性との恋など、かつての辛い思い出が去来します
予想外の展開が馬鹿らしかったですが、そこが面白かったです
ラブコメはこれで良いのですよね
“人生に無駄な恋愛なし”
怪しげな診療所・ラブドック所長の広末涼子さん
出番は少なかったですが不思議な魅力がありました
そのアシスタントが成田凌さん
彼は存在感の薄い役が多いような気がしますねぇ
吉田羊さんらしい頑張る女性&彼女の引き立て役でしかなかった大久保佳代子さん
それぞれ個性を生かした役柄がぴったりで無理なく演じられていたと思います
加藤ミリヤによるBGMも効果的でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/1c/4ea150371c8d7060b498da71532beab5.jpg)
「泣きたい私は猫をかぶる」
2020年
【Netflix】
愛知県常滑市に住む中学二年の笹木美代
自由奔放でちょっと風変わりな性格からムゲ(無限大謎人間)と呼ばれ、いつも明るく元気いっぱいに毎日を送っています
思いを寄せる同級生の日之出賢人に毎日アタックしますが全く相手にされません
そんな彼女にはある秘密がありました
タイトルが美代の気持ちを端的に表しています
美代の実母は家を出ており、父親と再婚相手の若い女性と3人で暮らしています
家の中では常に笑顔の仮面を被り良い子を演じているのです
猫に変身できるお面を被っている時だけ賢人の傍で素直に甘えて穏やかな気持ちでいられるのです
泣きたいのに笑っていないといけない
だから猫をかぶって本音で生きる
なんとも切ないではありませんか
本音で生きることの難しさと大切さに気付いていく彼女の必死な姿を描いた本作
美代と同年代の若者は勿論ですが、年齢を問わず観る価値のある作品と思いました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/11/7ecc0e4f61163eaf772c31a15d76ec8c.jpg)
「宮本から君へ」
2019年
【日本映画専門チャンネル】
文具メーカーで営業マンとして働く宮本浩(池松壮亮)
会社の先輩・神保(松山ケンイチ)の仕事仲間である中野靖子(蒼井優)と恋に落ちます
不器用ながらも誰よりも正義感の強い宮本は靖子を守るため前歯を折られようが腕を骨折しようが奮闘し、自分なりの生きざまを見つけていきます
暴力シーンが多く苦手なジャンルですが、池松壮亮さんと蒼井優さんの身体を張った演技が素晴らしく圧倒されながら最後まで観て、意外なことにラストは笑顔でした
ピエール瀧の息子、身体だけ立派なバカ男
アイツだけは殺しても構わぬ、と宮本に言いたかったです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/a1/c75570fb0c3b7378b393fc9eeb890444.jpg)
「羊と鋼の森」
2018年
【Netflix】
原作 宮下奈都
北海道に暮らす外村(山崎賢人)は高校でピアノ調律師の板鳥(三浦友和)と出会ったことから、自身も調律の世界を目指すことを決意し専門学校に進みます
板鳥のいる会社に就職し新米調律師として働くようになった外村は調律を通して知り合う人々との関りを通して調律師として、人間として成長していきます
本人は調律師としての才能のなさに、時に自信を失い落ち込みますが、ピアノを調律しながら「森」の風景を思い描きそこに入っていける様子などが描かれ天性の才を持っているのは間違いないと思いました
外村の頭の中に再現される森のシーンなど北海道の豊かな自然の中で撮影された映像が原作では伝わりにくかった感覚を、原作の良さを失うことなく見事に表現していて惹き込まれました
三浦さんの他、鈴木亮平さん、光石研さん、吉行和子さんらベテラン俳優陣がきっちり山崎さんを支えています
ひとつだけ気になったのは
上白石萌音さんと萌歌さんの姉妹
学校から帰って手も洗わずピアノの前に座って演奏を始めます
まだ小学生だった頃、短い間だけピアノ教室に通ったのですが、先生に「ピアノに触る前には手を洗いなさい」と厳しく言われたものです
そこ、省いてるだけかしら?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/2a/e8fbfd7b69bd88e4c795dc0c8d933aea.jpg)
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