楽しむことが最優先

庭で花や野菜を育てて楽しむ北海道民です。
趣味関連を中心に日々のあれこれを、
マイペースに綴って行くつもりです。

よく物を貰う日

2023-09-11 21:13:00 | 日記
ご近所さんから『ちょっと増えすぎた』と、
多肉植物のお裾分けをいただきました。

良い香りがします。
サラダやお茶にして楽しめるらしい。

繁殖力旺盛らしいので、
増えたら色々と挑戦してみましょう……




そんな午前中を経て。

午後からは社長と一緒にお客さん宅へ、
下見&打ち合わせに行きました。


比較的涼しい気温という事もあって、
玄関先では息子さんが洗車中。

納車したばかりだという新車と、
洗車の為に新調したシャワーヘッドを
披露する彼の瞳は何処までも輝いていました。

幸せそうでなによりです。


お客さんとの打ち合わせは順調。

現場の確認と作業の流れ、
予算と経費などについて説明し。

これだけ滞り無く進んでくれると、
こっちも仕事のやりがいがあるね、と。

そんな事を社長と話していた矢先──……



突如、響き渡る大絶叫。

パニックを起こしたかのような、
切羽詰まった若い男性の声……

嫌な予感。
物凄く嫌な予感。

そっと玄関のドアを開け、
外を覗く自分と社長。


そこには

水浸しになったアスファルト。
未だ叫び続ける息子さん。
そして、荒ぶるシャワーヘッドの姿──……

どうやら新調したというシャワーヘッド、
想定していたよりも水圧が強かった模様。

彼の手をすっぽ抜け、
思う存分に暴れ回っています。


息子さんが懸命に捕まえようとするものの、
軌道が読めない相手に悪戦苦闘中の様子。

まるでウナギを手掴みしようと頑張る人みたいだ……



「あああミルさんホースがシャワーがあああ‼︎」


落ち着け

蛇口を閉めろ。
それで解決する。

無言でホースが繋がった蛇口を指差すと、
ハッとした表情で察した息子さん。

しかし

頭では理解出来ても、
体が追いつかなかった。


足がもつれて転び、
顔面から水溜りに突っ込む息子さん。

そんな彼に追い打ちをかけるが如く、
容赦無く後頭部を殴打するシャワーヘッド。

厄日かな?


もはやシャワーヘッドというより、
制御不能となったスプリンクラー。

彼を助けに行きたいけれど、
玄関のドアを潜ったら最後──……

ずぶ濡れ不可避

ごめんね息子さん。
自分たち、着替え持って来てないんだ……


「だ、大丈夫ですか……?」

「は、はい、何とか……」


フラフラと立ち上がる息子さん。

全身ずぶ濡れ、顔には擦り傷。
無理矢理作った笑顔を彩るは一筋の鼻血。

どう見ても大丈夫ではなさそうですが……


「元となる水道を止め──……」


彼が全てを言い終わる前に。

軌道を変えたシャワーヘッドは、
フロントガラスを直撃。

ぴしぃ……と。

まるで蜘蛛の巣のような亀裂が、
フロントガラスに広がりました。


再び響き渡る大絶叫。
ボンネットの上で跳ね回るシャワーヘッド。

ガンガン、ゴンゴンと。
どんどんボコボコにされる新車。

そっと顔を覆う社長。
自分の目頭も熱くなってきました。


駄目だ……
見てられねぇ……

彼の方を極力、見ないようにしながら。

シャワーの放水を浴びつつ、
蛇口を捻ることしばし。


「ミルくん、水……止まったよ」

社長の声に振り返ると、
そこにはタオルを抱えたお客さんと
抜け殻のように放心する息子さんの姿。

うん
強く生きて。


「全身びしょびしょだ
 ミルくんも災難だったね」

「息子さんの惨劇に比べたら大した事ないです」


何故、洗車をしていただけなのに、
ここまで満身創痍で絶望する事に……

彼の瞳に輝きが戻るのはいつになる事やら。


「ミルさん、息子が失礼しました。
 良かったらコレ差し上げます。
 着替えとして使って下さい」

「助かります──……って、
 なんか沢山入ってません?」

渡された紙袋の中には、
トップスらしき衣類が3〜4着。


「実は通販で買ってみたものの、
 ちょっと私には合わなくて……
 だから気兼ね無く貰って頂戴ね
 1つでも好みに合えば良いんだけど」

「そういう事なら遠慮なく」

通販は便利ですが試着出来ない分、
そういう事が時々あるものです。

とにかく着替えられるのは助かります。
流石にこの姿では風邪を引くフラグ。

ありがたく頂戴した──……の、ですが。


この服たち……

どう見ても、
エプロンドレス。


いや、うん。

確かにコレならフリーサイズだし、
自分でも体型に関係なく着られるけれども。

裸エプロンならぬ、
裸エプロンドレス。

ワンピースなどの上に着れば、
きっとお洒落で可愛いアイテムになる筈。

ただ、単品ではどうなのか
そもそも自分に着こなせるのか


…………。

ヒラヒラしてる……

凄くヒラヒラしてる……

え……
大丈夫なの?
大丈夫な奴なの?

これ、下着が見え……


ま、まぁ、良いか。
どうせ社長の車で送ってもらうし。

ちょっと露出が多めになるけど、
車なら第三者に見られにくいからセーフ‼︎


そもそもエプロンドレスだと思うから、
抵抗感が出てしまうのだ、うん。

コレはロングのタンクトップ……
紐を結ぶタイプのタンクトップ……‼︎

そう自分に言い聞かせて着替え完了。



「ミルくん……
 二の腕が逞しいね……」

社長、声が震えています

「着てもらえて良かったわ〜
 サイズもピッタリね、うん」

全てフリーサイズですが

とは言え、せっかくの好意です。
笑顔で頷き速やかに車へGO‼︎

一刻も早くこの場から逃れたい

このお宅でのお仕事は、
息子さんのダメージが回復してから行おう……


そんなこんなで


本日の収穫は、
多肉植物とエプロンドレスが数枚。

エスニック柄っぽいデザインの奴は、
中にちゃんとインナーさえ着れば、
それなりに普段使い出来るかな……



ただし
こっちは知らん。



お客さん……
流石にコレは──……

ちょっと可愛い過ぎません?

まぁテイストは個人の好みなのでともかく。
着こなしに関しては1つ突っ込ませてくれ。


あのね
このエプロンドレス──……

肩紐の長さ的に、着ると
胸部が剥き出しになります。

そういうデザインのエプロンドレスです。
絶対に単品で着ちゃアカンやつです……‼︎

コレを着替えとして差し出された時の笑撃よ。


まぁ、何はともあれ、
本日はよく物を貰う日でした……