急遽、仕事がお休みになりました。
まあ……仕方がありません。
昨日の豪雨で現場、水没しましたから。
窪地だったからね……
そんなわけで。
秋物の服でも買いに行こうか、
それとも庭の草むしりに没頭するか。
休日の予定を考えていたところ、
タイミングよく知り合いから連絡が。
『庭木が伸びたから短くしてほしい』
彼女の夫は現在、単身赴任中。
夫の代わりに仕事を頼まれる事が時々あります。
ただでさえ1人で子育てを頑張っている彼女。
少しでも手助けが出来ればこちらも嬉しいね。
特に力仕事に関しては無理せずに、
どんどん頼って欲しいものです。
自分としても、せっかくの筋肉、
どうせなら人のために役立てたい願望が。
庭木手入れ用のハサミやノコギリを用意し、
軍手を鞄に詰めたら早速、彼女宅へGO。
「いつも悪いわね」
「気にしないでください。
彼からも力仕事は積極的に
手伝うよう頼まれていますから」
彼と自分は同じ創作サークルのメンバー。
方向性は違えど共に芸術性を高め合った間柄。
色々と共有している仲なのです。
芸術的な美学やセンス、テクニック。
そして──……
黒歴史も。
庭木の剪定は慣れていることもあり順調。
ノコギリで剪定枝を切り落としていきます。
太いものは紐で束ね、
細かいものはゴミ袋へ。
しかし──……
「あー……ハチの巣だ……」
デカい。
わりとデカい。
業者を呼んだ方が安全だけれど、
出来るだけ早く取ってしまいたい。
このお宅には幼い子供もいるし。
「ちょっとハチ用のスプレー買ってくる」
「だ、大丈夫なの⁉︎」
「時々、頼まれるからね
わりと慣れてはいます」
今回はオニヤンマくん不在なので、
孤軍奮闘ですが……ま、何とかなるか。
そして──……
駆除成功。
内部はまさかの三層構造。
こんなのが庭にあったとは。
今まで誰も刺されていなくて良かった……
昼に子供が帰ってくるというので、
皆でオータムフェストに行くことに。
しかし、凄い混み具合です。
ひたすら並ぶ。
並びながら雑談が進む。
食事そのものの時間より、
並んでいる時間のほうが長そうです。
「今日は奢りよ、好きなだけ食べて」
「自分、昨日──……
ラーメン2杯炒飯付きという暴食をしたので。
気持ちだけ頂戴します」
「ミルくんて、痩せの大食い?」
「痩せてはいませんよ
標準体型のMサイズです」
「MとLって、どっちが強かったっけ?」
……。
えっと……
『どっちが大きいか』の言い間違いかな?
そうだよね?
うん、そのはず……
とりあえずLと答えておこう。
「こっちはお肉のお店が集まってるみたい」
「お肉好きにはたまりませんね」
「お肉って、お魚よね」
「!?」
お待ちください。
ええと、あの、
お肉は……お肉です……
「ミルくん見て‼︎
あれ、鹿肉だって‼︎」
「ジビエですかね?」
「ねぇ、ミルくん
鹿肉って何のお肉?」
鹿だよ‼︎
あぁ……
突っ込みが追いつかない……‼︎
どうして自分の周囲にはこうも、
ボケ担当ばかり集まるのか。
ボケ役とツッコミ役の比率、
ちょっとおかしくありません⁉︎
楽しいけど‼︎
楽しくはあるのだけれども……‼︎
あと突っ込みどころと言えば。
ずっと無言のまま、
ゲーム機から顔を上げないお子さん‼︎
これは単に熱中しているだけなのか、
それとも母親のボケをスルーしているのか。
たぶん後者なのかな?
ゲーム機に電源入ってないし
口を開けばボケをかます母親と、
無言で何も映さないゲーム機を弄る子供。
どうすれば良いんだ……
とりあえず限定品だという、
パフェをオーダーしてみました。
美味しかったです。
お子さんにも好評で。
突っ込みどころしかない親子に挟まれて、
あまり味わう余裕はありませんでしたが……
うん。
彼女たちと出掛けたのは初めてでしたが、
なかなか面白い体験ではありました。
ちょっと……疲れたけど……