ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

甘やかな十字架

2008-03-14 | Weblog
4つの短編を作り、ドラマ・リーディングという形での公演を考え、その総合タイトルをつけようとした時、頭に浮かんだのが「十字架」という言葉だった。
自分の罪の無力を認めたものに与えられる十字架。十字架にはまた去勢コンプレックスの意味もある。性的なもの、性の対象とするべきではないものへの憧れと排除。4つの物語は、私のなかでリンクした。
どれも、十字架を背負うことを覚悟した女たちの物語だ。唯一登場する男性、「ジェリービーンズの指輪」の美月は、女たちが背負った十字架の象徴ということになる。だから美月のペニスはいつまでもやわらかいのだ。やわらかいゆえにしょうこさんは癒される…。
と考えていた時、あの懐かしのテレビドラマ、「特捜最前線」の、有名なエンディング曲が頭に浮かんできた。♪あの人はあの人は、わたしだけの十字架♪ 甘く切ないギターの音色。
その結果、なんだか少女マンガのような、ビジュアル系バンドの歌のようなタイトルとなってしまった。

「甘やかな十字架」公演詳細については、前回のブログを。公演日は3月29・30日。ただいまチケット予約受付中です!