ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

「モクレンの探偵」、始動です。

2011-04-07 | Weblog
マンションの敷地内にある白モクレンの花が、今、満開だ。
白モクレンはマグノリアとも呼ばれている。ぽってりとした乳白色の花びらに隠された花芯はほの紅い。つぼみの頃はさらに幻想的で、夜みると、暗闇に灯された幾本ものロウソクにも、飛び立つ前の白い鳩の群にもみえた。

「モクレンの探偵」という作品を書いた。
ダンサーで俳優のヤザキタケシさんと、公演を企画してから1年。
先日、キャスト・スタッフが集まって、顔合わせを行った。
7月16日・17日の本番まで、このメンバーで、苦しい時や楽しい時を共有する。
準備段階が長くて、本当に始まるんだろうか、なんて思っていたけれど、やっと実感がわいてきた感じだ。

自分がひとつの公演をプロデュースする。なんだか信じられない。
子供の頃から人と関わるのが大の苦手だった。
一人でもくもくと「書く」ことだけが、自己表現の手段だった。
演劇に関わるようになってからも、ずっと台本を書くことだけに目を向けていた。
その「書く」ことから一歩踏み出して、「読む」ことをはじめて、三年がたつ。
リーディングユニットの「星みずく」を立ち上げたのも、ひとつには、人前で読むことが恐怖だった小学校の教室の悪夢を追い払いたいためだった。
それがいつしか読むことが楽しくなっている。
人と話したり、企画したり、を、曲がりなりにもやっている。

演じることはまだまだ未熟だが、今回、ベテランや若い人たちに混じって、厳しく楽しく挑んでいきたいと思っている。

「モクレンの探偵」HP製作中です(4月下旬公開予定)。
チラシも、もうすぐ出来上がります。
稽古状況も、追々、アップしていきますね。
お楽しみに!