ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

恋するさかな

2021-06-07 | Weblog
劇団大樹さんの公演「半月カフェの出来事」が6月9日から始まる。
コロナ禍の中でいつもになくチケットの売れ行きも厳しい状況だと聞く。
私は京都に住んでいて、友人知人には応援チケットや配信チケットを勧めているのだけど、
遠方にいても、こういう状況でなかったら本物の舞台を観に行きたかったと言う方もいる。
私自身、いつもなら早々と最終日を含めて何日間の東京行きを決めるのだけど、今回はまだ決めていない。
でもやはり舞台は観たい。
セットも生演奏も、大樹さんの公演は格別に素敵なのだ。

表題の「恋するさかな」は、今回、絵本作家である森蔭宏一朗が書いた童話の題名ということになっているが、
実は昔、私がNHKのみんなのうたを書いていた時に没になった童謡の題名だ。

  さかな さかな 恋するさかな
  誰をみてるのお月さま
  おはなししたいな そばに行って 
  さかな さかな とどかぬ心

歌詞は1番から3番まであって、さかなは恋するお月さまが満ちたり欠けたりするたびにときめいたり悲しんだりを繰り返している。
せつないさかなの心にいつしかお月さまも気が付いて、最後はめでたく三日月のゴンドラに乗せてもらって、
お月さまのもとに行くことが出来たというお話だ。

どんな曲調だったのだろうとデーターには残っていない昔のファイルを捜していたら、出てくる出てくる反古になった原稿の山(-_-;)。
詩や童話や童謡。こういうのを書いていた時期もあったんだ。
読みだすとなつかしさで時間を忘れる。

昔から私の物語はストーリーはたいてい型どおりの起承転結になっている。
登場人物は悩んだすえ、自分なりの気づきがあって再生していく。
この「自分なりの気づき」が物語の決め手で、それがうまく行くと、物語は成功する。
気づきは最初にストーリを考えている時にはなくて、筆が進んでいくと突然やってくるのだ。
自分がものを書いていて一番面白いと感じる時はその時なのかもしれない。 

さて、半月カフェの出来事、気づきが成功しているかどうか、舞台としての効果はまだわからない。
早く実際に観てみたいなと思っている。


劇団大樹さんの公演情報、配信や応援チケットのことなど、次の公演サイトに詳しく書かれています。

「半月カフェの出来事」公式サイト https://taiju5.wixsite.com/half-moon-cafe 

ぜひ!
私も観に行きます!