ＢＧＭコンサート。。。

毎週火曜日、ボランティア先の１階外来ホールで、３０分間だけ、ＢＧＭコンサートをしている。

あの、、、私が弾くのではないので、ご安心を。。。

主にピアノ、、、音楽ボランティアにいらっしゃる方によっては、バイオリンがついたり、歌がついたり。。。


椅子に座ってゆっくりじっくり聞くというより、通りすがりにお耳に入る。。。とか、、、

外来にいらした方が待ち時間に、お耳にかかるって感じです。


なので、椅子を出すボランティアはしていません。。


毎週違う方が弾きにいらしています。


それぞれ個性が違います。。本職はジャズピアノ。。。だったりね。。



演奏後、、、お話をしたい患者様や御家族がいらしたら、ピアニストさん、お話しします。。

昨日は、気になる患者様がいらした。。（毎回、気をつけていると、気になる方がいらっしゃる）
どうして気になるのか、、これは勘としか言えない。。

３０代とおぼしきご夫婦。。奥様がご病気。。。具合悪そう。。ご主人と寄り添い、椅子がある場所で、座りながら、ピアノを聴いてくださっていた。

ピアノからは遠い場所。。


コンサート終了後、思い切って話しかけてみた。。「ピアニストさんとお話しできますけど、どうですか？？？」
大丈夫で～～す。よかったです。。。

ご主人が静かに、穏やかにお返事してくださった。
それで、私はこれ以上は、話しかけるのも。。と思い、、、「有り難うございます。」ってピアノの方へ、片付けに戻りかけた。。

ご主人が、その後ろを追いかけてくれ、ピアノの前へ。。

「実は、今日の曲、、結婚式の時の想い出の曲なんです。。リクエストって無理なんですかねぇ？？？？」

だった。。

来週は、違う方がいらっしゃる。。
ご病状のことを考えたり、体調のことを考えると、また、明日、とか、また来週、って約束はできない。。


外来で音を出すのも時間制限が実はある。。


でも、、「リクエスト。。。お受けしましょう。。。」と、その曲を弾いてくださった。。

たった一人のためだけど。。ピアニストさん有り難う。。


ご主人から、、、スタンディングオベンション。。。


これで良かったのかな。。と思う。。


でも心の隅、頭の隅で、、あまりにも体調が悪くて、外来にいらっしゃり、ピアノどころじゃないって方もいらっしゃる。。
あまりにもショックな診断で、精神的にピアノも耳に聞こえない。。


そんな方もたくさんいらっしゃる。。それを忘れないようにしたいと思う。。