癌の痛みは、先生に主人がよく聞かれていましたが、「うまく言えないんだよねぇ。実際。でも超痛い」でした。
確かに眼精の腹膜炎を起こしていましたし、小さい細かい癌が腸全体にびっちりくっついてしまっており、又、いくつかの癌の固まりが腸を押し、腸閉塞を起こしていましたので、痛いに決まっており、私や、主治医に、口で言っても祖りゃぁわからないでしょう。実際には・・・。でも、超痛いだろうと言う想像は付くわけで、どの辺が痛いか位は、検査等で解るわけで、それじゃぁどうしようという事になるわけであります。
幸い、私の実家が薬局だったため、モルヒネの使用方法など、結構、素人の私にしては、わかりやすく言ってもらえたおかげもありますが、泌尿器科の先生の動向(週2回程度はカンファランスをしており、担当医師でなくても、主人の状況は解っており、治療方針も解っている)は、解っており、主治医でない先生も、気がつけばそれ相当の処置をするなり、担当医師と直ぐ連絡を取り、対処してくれていたので、それはそれは、良かったと思っています。
又、「ちょっとしたことでも、くだらないと思えることでも、黙っていないで、言って下さい。」との姿勢を貫いてくれていました。そんなことを言わなくても、我が主人は「怖い、痛い、苦しい。」をことのほか口に出すような人でしたので、ある意味、わかりやすい人だったと思います。全然我慢しないし~~。
我慢強い日本人が全く当てはまらない、患者とその連れ合いでありました。助けてほしいときは、妻である私は、助けて光線を出し続け、よその患者さんの所へ行くときでも「どうですか?」と足を止めざるを得ない状況に先生を追い込んでいました。
キャッチバーと言われるゆえんであります。
近い親族を何人か、癌で亡くしある程度は、癌患者慣れしており、癌になったらこうしようと思っていた私もそこにはいますが・・・。オロオロ

光線を出すことを全く恥ずかしいと思っていない私でしたし・・・。
ETV特集も、2月に緩和ケアの特集をやっていましたが、確かに元気そうな患者さん達ばかりが出演しておりますが、癌患者さん本人、そのご家族・遺族の方も見るので、ある程度は仕方がないかなぁ?とも思っています・・・。本当にへろへろになってからでは、取材を受けられないのが実感でした。譫妄も我が主人は、最初は徐々にゆっくりでしたが、最期の10日間くらいは、結構大変でしたし・・・。