93 カーボンブラシのモーターをブレークインしてみたよ【後編】

こんにちは、ロングです。

前回、時速60kmの風圧＝Ｄカップネタを小馬鹿にしてやってくれなかったアンビ君...。

彼に一泡吹かせるため、僕はプロジェクトおっぱいなるものを企てます...。

それは.......本物のおっぱいを彼に見せつけるという計画です。

どういうことか？

計画発動の数日前...

とある深夜、僕はアンビ君と同じく高校時代の部活仲間、ノース君という友人とファミレスで遊んでいました。

僕「この前さ、車買ったんだ。今度みんなでどこか行こうぜ」

ノース君「いいねー、俺温泉とか行きたいわ～」

僕「おっ、いいじゃんそれ。んじゃ温泉にしようぜ」

ノース君「んー、下呂温泉（岐阜県）とか？」

僕「いやいや...そんなの近くてつまらないって」（僕たちは愛知県在住）

ノース君「じゃあ、どこかある？」

僕「どうせならさ....日本三大の湯とか制覇してみない！？確か...別府温泉（大分県）とかじゃなかったかな！」

ノース君「遠っ！九州かよ！別府って..いやいや....」

僕「いいじゃんか。どうせだから運転を交代しながら力合わせて遠くまで行ってみようよ」

ノース君「いやいや....」

僕「いろいろ地元の名物とかも巡ってさ」

ノース君「いやいや....それは楽しそうだけど....九州て....いやいやいやいや」

僕「あっ、今ケータイで調べてみたんだけどさ、日帰りの混浴とかあるよ？」

ノース君「いやiya......」

僕「....これは行くしかないでしょ！」

ノース君「....こんよく....」

僕「....決まりだ！」

ノース君「.....よし！」

というしょうもない男子のエロ妄想全開テンションで、僕たちは人生初の混浴温泉へ繰り出すことを決意するのでした。

（そんな下心で温泉へ行ってはいけません...）

ただその後大人になって分かったのですが、日本三大の湯とは草津・下呂・有馬を指します（三名泉ともいいます）。

つまり、下呂でよかったわけで...。当時は無知でありました...。

ちなみに別府温泉は源泉数と湧出量が日本一と言われています。

地獄巡りなどが有名ですね。

僕とノース君２人で行くのはさすがに心もとなかったので、早速協力者を募ることにします。

運転免許をもつ人材で同じく高校時代の部活仲間セント君に連絡を入れ、難なく快諾を得ます。

セント君「面白そうだね！行くよ！えぇ？混浴！？行く行く行く行く！！」

よし....これで３人。

僕の日産マーチは４人乗りなので、どうせならあともう１人欲しいな...。

あと１人....。

ノース君「アンビ君はどうかな？」

僕「アンビ君は確かまだ免許もってないんだよね。彼には悪いけど、この計画では戦力にはならないかなー」

ノース「あ～～免許持ってなかったんだっけ.....そうか～.......」

僕（.......いや待てよ.....この前時速60kmネタでクールぶりやがったし....そうだ、混浴へ連れてって本物のおっぱいを拝ませてやったらどんな顔をするだろうか.....。普段クールで真面目なアンビ君が慌てふためき恐れおののく姿....ふっふっふ....これは見もので面白いかもしれんぞ....）

ノース君「ん～～誰がいいかな～～」

僕（アンビ君の慌てる表情も拝め、僕もおっぱいを拝めると....一石二鳥かもしれん！よし、プロジェクトおっぱいの決行だ！）

僕「....いや、ここはアンビ君にお願いしてみよう！連絡してみる」

僕「みんなで力を合わせて九州まで弾丸旅行してみない！？温泉行って、おいしいもの食べてさ！」←混浴とは言わず

アンビ君「車で九州まで！？面白そう！ボクは運転できないから戦力にならなくて申し訳ないけど、それでもよければ！！」

よし、４人目確保....交通費割り勘だから助かったぜ。

生真面目な彼に混浴なんて言ってしまうと、きっと行かないだろうからな...

チョロくて助かった....ケケケ。

こうして、僕・ノース君・セント君、そしてアンビ君の４人が揃い、宿泊先や詳細のスケジュールも決めないまま、無謀とも言える九州弾丸旅行が幕開けするのでした。

そう...３人のペーパードライバーと、１人の戦力外と、古いマーチで...。

頼れるのは道路地図まっぷる１冊のみ。カーナビなんてものもありません。

僕「よっしゃー！（混浴）温泉へトキメかせ、みんな！行くぜ九州！！」

ノース君（冷静に考えて、こんなボロ車で本当に九州まで行けるのか...!?）

セント君（車内狭ー！どうせ大阪くらいまで行って、嫌になって引き返すだろ...)

アンビ君（ワクワク）

金曜の夜10時頃、セント君の自宅前に全員集合した僕たちは、それぞれの想いを胸に、無謀の旅へ出発します。

19歳の冬のことです...。

つづく

以下、ミニ四駆活動です。

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前回の続きから、９Ｖ電池を使って各ハイパーダッシュモーターをブレークインしていきます。

ネット上ではサイトによって色々なやり方が紹介されています。

（まあこれはどの改造でも同じことなんですけどね）

例えばモーター内のブラシは、片方の回転だけではキレイに丸みを帯びていかないため、モーターを正転→逆転→正転と交互に回転させていかなければならないだとか、

（正転とは、ミニ四駆が走行する時のモーターの回転方向で、逆転は文字通り逆回転のになります） 

金属ブラシは正逆の回転が必要だけど、カーボンブラシは正転のみでＯＫだとか...。

果たしてどれがいいのでしょうか。

これも実際に試してみることにしましょう。

Ａモーター・・・５分×３回 正転のみ

Ｂモーター・・・正転→逆転→正転　各５分ずつ

まずはＡとＢ、それぞれこのやり方でブラシを削っていくことにします。

ネット上では高電圧ブレークインは30秒～３分くらいの目安で行われていることが多いんですけど、あえて１度に５分程度やり続けていくことで、モーターに熱ダレを与えて実際に減磁があるのかということも併せて確認していこうと思います。

まずはＡモーターからいきます。

スマホのタイマーを５分にセットし、しっかり時間も測ってやっていきます。

ちなみに、モーターの表記を上にした場合、上のターミナル部分にマイナス電流、下のターミナル部分にプラス電流を流した時が正転となります。

それでは、ブレークインスタート！

プィィィィィーーーーン

１分経過したあたりで、モーターの発熱を感じます。

２分経過後...

モーターの温度が急上昇し、熱すぎて素手では持てなくなります。

火傷防止のためタオルを使いますが、それでもタオル越しに熱さが伝わってきます。

残り22秒...！もう電池まで熱すぎて素手で持つことができません！

熱い！あちぃ！！タオル越しでもなかなかの高温で続行が厳しくなってきます！あーーー早く終わって！！！火傷する！！！

そして５分経過。

モーターも電池も本当に信じられないくらいの高熱になり、５分終了と同時にすぐに放り投げてしまいました。これは結構危ないです...。

５分はやりすぎだったかもしれません....。

しかしここでめげずに、10分ほど放熱させた後に２回目の５分、３回目の５分と再びブレークインを実行します。

検証のためとはいえ、ここまで危険を冒す必要があるのかな...と一瞬躊躇してしまうくらいのプチ苛酷労働でしたが、なんとか頑張ってＡモーターのブレークインを終えることができました。

次に、Ｂモーターもブレークイン開始。

正転、逆転、正転と交互に５分ずつやっていきます。

Ａの時と同様こちらも相当の熱で指に痛みを感じるほどの高熱でした。

これハッキリ言って危険です。

素手で５分間もの間、９Ｖの電流を流し続けるのは避けたほうがいいでしょう...。

15分後、Ｂモーターのブレークインも完了しました。

さて、ＡとＢ、どちらのモーターが大きく変化したでしょうか？

それぞれ1.5Ｖに電圧を合わせて回転させてみます。

おっ、ＡとＢで1500回転以上の差が！

これは.....

なんとＡは変わらないどころか、若干ですが約500回転の減少を確認することができました...。

それに対しＢは約700回転のアップ。

１度きりの検証でしたけど、カーボン製のブラシはやはり正逆交互に削ったほうが、効果が大きいのかもしれませんね。

ていうか、Ａは正転のみとはいえ、15分も回転させさせたのに減少....？

もしかして....

再度、磁力を計測します。

どちらも減磁を確認することができました...。

熱ダレによる減磁...これは本当にあるかもしれません。

若干ですけど、Ａのほうが減磁が大きかったですね。

Ａの場合、ブラシのいびつな削れと減磁のダブルパンチで回転が落ちたのだと....

それに対しＢの場合は、減磁はあるけどブラシがキレイに削れたため、結果的には回転アップしたのだと...

このように読み取ることができますね。

上記の結果から、ブレークインには２つのポイントが重要になってきそうです。

・ブラシは正逆交互に削っていく

・減磁させない

この２点を踏まえ、次、Ｃには....

保冷剤と発砲スチロールのボックスを用意し、この中でブレークインをやっていきたいと思います。

ちなみにこちら、全て100均で買い揃えました。

キンキンの保冷剤をいくつか入れたことで、ボックスの中はかなりヒンヤリしています。

とにかく熱ダレを起こさないように気をつけて、

今度は正逆を交互に２分ずつ、正逆正逆正逆正の計７回（14分）行ってブレークインをしてみました。

こちら、熱さはありませんでしたが、手指が寒かったです...。

さて、結果は....

Ｃの回転は27,858回転！トップを記録しました！

Ｂと比べてみると300ほどの差しかありませんが、伸び率はＢが700回転に対し、Ｃは倍の1,400回転の上昇です。

さらに減磁はほとんどありません！！これは大きいかもしれない！！

いかがでしたでしょうか？

ＡＢＣそれぞれ15分ほどの短時間で検証した結果でありましたが、違いはハッキリ見て取れたのではないかと思います。

ただ、カーボン製ブラシは削るのにやはり時間がかかりそうですね...。

ハイパーダッシュモーターってどこまで上がっていくのかな？

今後もＣのやり方で、減磁のなかったＣモーターをちょくちょくブレークインしていって能力を上げていこうと思います。

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ブレークイン検証の結果

・ブラシをきれいに削っていくため、正逆回転を交互に行ったほうがよい

・ブレークイン中は熱ダレを起こさないよう、１～２分程度でこまめに行ったほうがよい。

　（冷やしながら行うと〇）

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考えてみたらミニ四駆って長時間走行させると、モーターは大なり小なり熱くなりますよね。

温度によっては、熱ダレによる減磁を発生させてしまうかもしれません。

なるべく長距離走行は避けて、こまめにモーターは休ませていくほうが良いと言えるでしょう！

ご参考まで！

おわり

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