ミニ四駆、もう一度始めてみたよ

少年時代に夢中でいじったミニ四駆を、20数年ぶりに再開してみた素人の活動日記です。

75 ATバンパーを作ってみたよ 【前編】

2020-03-10 | ミニ四駆
こんにちは、ロングです。


3月に入りました。春ですね。

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる....」

こちら、古文で有名な枕草子(作:清少納言)の一節。
現代語訳すると、
「春は明け方がいいよね~。だんだん白くなってゆく山際がさ、少し明るくなってきてさ、紫がかった細い雲がいいのよ、これが」

とかいう風情たっぷりの一節なんですが、僕から言わせれば何がいいのかサッパリ分かりません

だいたい明け方なんて間違いなく寝てます。
明け方に目が覚めた時なんかは「よし、まだ寝られる」と2度寝を決め込むタイミングですよと。
まだまだ明け方は冷え込む時期ですからね...いつまでも布団の中でぬくぬくしていたいですよね。

ていうか、「紫がかった細い雲」って何? パッと思いつきません。
ネットで「紫がかった細い雲」と検索してみると...


こういうのらしいんですけど、.......う~ん、やっぱり何がいいのかイマイチわからん
清少納言ちゃんよ、こういうごり押しはやめてもらえんかね。
キレイっちゃキレイですけどね、春は~と決め込むには少々パンチが弱いような気がします。






そもそも清少納言とは、
生没966年頃~1025年頃と言われ、はっきりしない人物であります。
清原という貴族の娘としかわかっておらず、清(父方の姓)少納言(役職)という解釈ができるだけで、本名もわかっておりません。
本人が少納言を務めたのか、もしくは父か夫が少納言職であったのか...わからないことだらけの人物であります。
仮に生没を966~1025年として、枕草子の完成は1001年とされているので(これも諸説あるそうですが)、
計算すると清少納言は35歳の時にこの随筆を完成させたということになります。

つまり、今の僕が36歳なのでほぼ同年代になるのですが、同年代の感覚からしても...




春はコレ!と言われてもね...共感するにはやはり少し難しい...。






まあ1100年前の35歳のおばちゃn...おねえちゃんのおっしゃることですしね...わからんわー。

要するに、現代の学生さんたちは1100年前の、どこぞのいいとこ出の娘の、名前も分からんおねえちゃんの書き留めた文章を「古文」としてあーだこーだと勉強させられるわけです...。たまんないよね。

あれかな、昔って早寝早起きの時代でしたでしょうから、薄暗い冬の明け方に対し、だんだん明るくなるからいいよねってことなのでしょう。多分。




春...最近、大人になった僕からすると、あまり好きな季節ではありません。

温暖の差が激しくて体調崩しやすいでしょ?
花粉症でしょ?
花見のセッティングでしょ?
決算期とかいう繁忙期でしょ?
新人育成の手間でしょ?
あとは...固定資産税でしょ?

ね?結構嫌なこと続きません...?
春って大人になると嫌なことが増える時期ですよ...僕病んでますかね...





固定資産税回避術



こういう技があったらいいですよね...。ほんと、固定資産税って高すぎです...。
マイホーム持ちには、この時期は恐怖でしかありませんよ...。


以下、ミニ四駆活動です...。





これまで車体の安定力を高めるべく「MSフレキ」「ペラタイヤ」「東北ダンパー」の作成と検証を進めて参りましたが、今回は第4の改造....

「ATバンパー」

なるものに挑戦していきたいと思います。


AT(オートトラフィック)バンパーとは...

マシンがジャンプしてから着地する時、軌道がズレてコース壁に乗り上げてしまった際にバンパーが上下に可動することでコース復帰を図る...

というものだそうです。



...なんだかすごそうな改造ですね。

最近のミニ四駆って、MSフレキにしろATバンパーにしろ、柔らかい改造主流になっているように感じます。
昔は肉抜き!軽量化!一択だったような感じでしたが...本当に色々進化してますよね。
ていうか考えた人が凄いですよねぇ...。


マシンがコース壁から復帰するものと言えば、
以前に「フロントアンダーガード」というアイテムもありましたよね。





こちらはコース壁から滑り落ちることを目的としていましたが、ATバンパーの場合はバンパー自体がグニャっと動くことで、復帰につなげるとのことです。

ネットでは、トップクラスのギミックだとか、かなりの確率でコース復帰を果たすなど、結構凄いよ!って感じで紹介されており、今流行りの?人気の改造なんだそうです。

ふ~む....気になりますねぇ....早速試してみようと思います。







ハイ、ということでこちら、いきなりですが完成品になります。(本当にいきなり)
前後にそれぞれATバンパーを装着しております。


今回、様々なサイトで勉強させてもらった中で....

僕の中でこちらのサイトが一番わかりやすかったので、この度参考にさせて頂きました。
(ブログ主さん、ありがとうございました)

作業手順は割愛しますので、作られる方は上記サイトへどうぞ。
制作手順が丁寧に記載されていますので、初めて作る方にはおススメだと思います。
素材は全てFRPプレートで作成できますので、費用もそこまでかからないと思います。



このように中心にバネを設置することで、バンパーがグニャグニャ動きます。
結構動く動く。





このグニャグニャする動きが、マシンがコース壁に乗り上げてもかなりの確率で復帰させてくれるんだそうです。本当かなぁ~。






また、フロントのバンパーが左右だけでなく、前傾もすることでボディ提灯、いわゆるヒクオと連携することができるそうです。

レーンチェンジ等でヒクオが可動した時に、ATバンパーも前傾することで大きなスラスト角が発生し、マシンがより下に下に向かうので大きな安定も生まれるとのこと。
.....これ実は結構凄い??
(まだボディのパカパカをするかどうか迷っていますが...)




さらにさらに、今回のATバンパーにはローラー部分がクイックイッと動く機能もあります。
これはローラーが壁から受ける衝撃を緩和させる装置で、ピボットというそうです。
カーブ時、通常のバンパーより速度は落ちるものの、その分安定してカーブを通過できるのだそうです。つまり、カーブを減速して安全運転するわけです。


近年タミヤ主催の大会ジャパンカップでは「ロッキング」という障害物が登場するコースもあるようで、


↑ これです (なんじゃこりゃー!なんて意地悪なコース...)

この障害物にスピードを落とさず通過していくためにも、ピボット機能は必須アイテムになりつつあるそうです。
(巷では、通常のバンパーに10.5mm幅のローラー設定で攻めると通過することができず、コースアウトしてしまう無理ゲーとも...)
まあ僕がそんな大それた大会に出場するなんてもっと先の話だと思います...。
ていうか僕レベルが太刀打ちできるとは思いません...。





ということで今回のアイテムは、ATピボットバンパーとも言うそうです。

ふむ...改めて見てみると.....
いろいろギミックの備わったすごいバンパーのようです。





それでは、検証に入ります。



今回の実験マシンはこちら。
左のピンクはFRPプレートと13mmプラローラーを搭載。
右の黒はATピボットバンパーを搭載です。
どちらもローラー幅は約10.5mmとなっています。



まずはピンクから、軽くコース壁へ落下させてみます。




4回中、3回は復帰しません。
バンパーが壁に引っかかってしまいます。


次に黒のATバンパーは...



4回中、全て復帰成功!
コース壁にのった瞬間、ATバンパーの可動によりスルッとコースへ復帰していることが分かりました。
全然違うな...この検証だけで期待が持てそうですね!



それでは、今度は走行させてみて見比べてみましょう。




検証にあたり、このようなコースを設置。




ジャンプ台から軌道がズレて着地...というシチュエーションを想定しています。





赤ラインのように、上と下で少しコースをずらしてあります。




それでは、まずはノーマルバンパーのピンクから走行してみます。




ふむ...復帰しませんね...
着地後すぐにカーブという意地悪な条件にしてしまいましたが...




やはりノーマルバンパーのままでは、コース壁に乗り上げてしまうと復帰は難しいようです。
壁に引っかかったバンパーは、なかなか戻ろうとはしません。

実際のレースでいつも軌道がズレるわけではないと思いますが、
万が一ズレた場合は、減速やコースアウトは免れない ということがわかりますね...。



次に、黒のATバンパーです。




復帰成功!
(撮影角度が変わってしまったのでコースが変わったようにも見えますが、コースのズレは変えておりません)

コース壁の上にのった瞬間に滑り落ち、バンパーが上下に可動する構造のおかげで、壁をなでるように下に下に滑り落ちているのが分かります。




復帰してますが....単純にローラーが小さいからコース壁に引っかかりにくいのかな?という感じもします。



別の角度でもう少し確認です。



ATバンパーの可動、分かりますでしょうか?見づらいかな...





更にアップ。
これだとお分かり頂けるのではないでしょうか(映像画質が悪くてすみません...)

というかかなりの確率で復帰しています!!
すごいぞATバンパー!!!






今回検証に使用したATピボットバンパーは、実は9mmローラー用のバンパーになります。僕が普段使う13mmのものより、随分小さなローラーです。
(今回のために9mmベアリングローラーを購入しました)

個人的な感想ですが、この小さなローラーも乗り上げのリスクを減らすことに一役買ってるのかなぁと思いました。


ちなみにコースをどこまでズラしてみて、復帰ができるのだろうと検証してみたのですが...

さっきのコースを1~2cmズラしただけで...さすがのATバンパーでも復帰はほとんどできませんでした^^;
コース壁にタイヤ周辺が引っかかると流石にダメでした。
あくまで、バンパーが引っかかった時に復帰につながるということです。
(まあ僕の設定した検証コースが微妙なのかもしれませんが...)

それと基本的なことですがローラーは大きいほうがカーブ時のスピードは上がります。
つまり、今回のATバンパーは

・小さなローラーで引っ掛かりにくいが、カーブのスピードは減速
・AT(ピボット付き)は通常のバンパーの倍程度の重量

というデメリットは背負わなければいけませんが、それを差し引いても

・コース復帰率が上がる
・ロッキングでは必須アイテム
・ヒクオと連動してレーンチェンジ等で強い

というメリットもあるため、大いに有効なバンパーであることは間違いなさそうです。
コースによってバンパーを使い分けていくといいのかな。


最後に、もう少し個人的な感想を言わせてもらうと...



・ピボットの可動を支えるゴムが....ダサい...。バネとかで作れないかなぁ。
(人様のブログを参考にしておいてアレですが...)

・カーボンで作りたい
(FRPの表面はザラザラしているので、ツルツルのカーボンのほうがもっとスベリがいいんじゃないかなぁ...僅差かもしれないけど...)

という贅沢な願望がふつふつと...。



試行錯誤の結果、僕なりのやり方でゴムを使わないカーボン製のATピボットバンパーを作ることができましたので、次回ご紹介していきたいと思います。


つづく


たま~にポチっとお願いします!
 

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (パオ)
2020-03-11 10:20:12
こんにちは。
偶然にも昨日、リアに簡易ATバンパーを付けてコース走らせましたよ!
稼働範囲を計算してなくてリアウイングの端っこが折れてしまって心も折れてますorz

今回の検証動画はすごく参考になりました。
ロングさんのマシンがどんどん今風になっていってますね。
僕もボディパカパカはあまり好きじゃないので、ロングさんもぜひノーパカパカを貫いて欲しい限りですw
返信する
Unknown (mini4-restart)
2020-03-11 11:17:40
ありがとうございます、ノーパカパカ頑張りますw
そうですか...パオさんのは端っこが破損と...。まだ僕は井の中の蛙で走行させておりません。最近はずっと家にこもって車体の安定を追求しているだけですので、僕も破損するかもしれませんね...。それはFRPですか?カーボンですか?カーボンで破損なら、たまりませんね...。稼働範囲の計算は、全く頭にありませんでした。逆にこちらもありがとうございます、とても参考になりました!お互い頑張りましょう!
返信する
Unknown (パオ)
2020-03-11 12:17:18
折れたのはボディのウイングです。
ブリッツァーソニックと検索していたたげれば折れそうなウイングが分かるかと思います。

なかなか懐が寂しいもので、カーボンパーツどころかアルミやベアリングローラーすら手を出してませんw
そろそろアルミローラーに手を出したいなと思ってるところなんですけど、2レーンコース時代苦戦されてましたがやはり低摩擦プラローラーとは全然違いますか?
返信する
Unknown (同年代の通りすがり)
2020-03-11 12:30:02
お久しぶりです
一度ショップレースに出たかと思えば、フレキ、ペラタイヤ、東北ダンパー、ATピボットなど、一気に近代化になりましたね!
このブログの良いところは少しでも変声点があると細かく検証しているところです!これはとても参考にさせてもらってます!
これからも楽しみにしてます。

ちなみにですが自分のマシンはプラボディ固定のMSフレキ車(ボディパカパカ無し)で昨年のJC大阪の一次予選をクリアしました。こだわるところはこだわっていきましょう!
返信する
Unknown (あばんて桐生)
2020-03-11 21:30:07
昔は娯楽が少なかったから、空や雲を見て感動するしかなかったのかもしれませんね……
二十何年分のブランクがある身としては、毎度大変参考になります。
返信する
Unknown (mini4-restart)
2020-03-11 21:43:43
パオ様

失礼、ボディのウイングでしたか><
てっきりATバンパーの端かと読み違えてしまいました^^;
そうですね、プラ製はどうしても衝撃に弱いですよねぇ。僕も以前、ホライゾン(しめ縄君)の装飾部分が折れることがありました..。これからもバンバンコースアウトをしていくと思いますので、お覚悟されたほうがいいかと思います(汗)

ローラーはやはりアルミ製がいいと思いますよ。はい、僕の2レーン時代ではだいぶ苦戦しましたが、アルミ製に変えたとたんカーブが速くなりましたのでプラとは段違いだと思います。(そういえば3レーンを購入してから、プラとアルミのローラーそれぞれで比較はしてなかったなぁ...実際にはどれくらいタイムが変わるのかなぁ...)
私見ですが、ローラーって結局はいかに摩擦抵抗なく回転できるかなんだと思います。プラローラーは中央のネジ・ビスと摩擦しながら回転していきますが、アルミローラーは中央にベアリングが内蔵されていますので、かなりブレが少なく静かな音で回転してくれます。なのでカーブ時には段違いのスピードを体感できると思いますよ!
(待てよ...でもアルミよりプラのほうが軽いから、プラローラーの中央にベアリングを内蔵すれば、すごいプラローラーができたりするのかな...?)
なんだかここで僕のブログみたいになってしまいましたが、しかしプラローラーも結局はボディと一緒のプラスチックですので、強いモーターで走行を続けると欠けてくるんじゃないかなぁと思います。耐久性も考慮していけば、やはりアルミのほうが総合的にいいのではないかと思います!懐事情と相談して、是非挑戦してみて下さい!
返信する
Unknown (mini4-restart)
2020-03-11 22:04:35
同年代の通りすがり様

お久しぶりです!コメントありがとうございます!
はい、最近ようやくネットをしっかり見て勉強するようになりまして、気づけばMSフレキ等に挑戦している次第です^^;(お金と時間がかかって仕方がありません!!)
僕の糞ブログをお褒め頂き恐縮でありますm(_ _)m細かくだなんて...本当にありがとうございます。参考になれば幸いであります!
実を言うとですね...本当はもっともっと細かく検証していきたいことってあるんですよ。しかし画像やgifファイルをより多く載せていくと、ブログ編集画面が重くなってしまうことがあり、端末のスペックのせいかネット環境のせいか、時々編集画面がフリーズ→強制終了→最初から書き直しなんてことがあるものですから(かれこれ3回ほどくらって泣いてきました...)記事の中のgifファイルはこれでも絞って載せております。なるべく要点を載せていこうと思っておりますが、今後は検証不足の点も出てくると思いますので、その際はお許し下さい。

同年代の通りすがり様はノーパカパカ派ですか!!しかもジャパンカップで一次予選通過!?すごい!模範にしたいです!!w
僕も頑張ってノーパカパカでいけるか、頑張って考えてみます!!
(結局、まだ迷っておりますが...)
返信する
Unknown (mini4-restart)
2020-03-11 22:30:52
あばんて桐生様

コメントありがとうございます。
僕のくだらない雑談で感想を頂けるとは思ってもおりませんでしたw読んで頂けて嬉しい限りです!
そうですね、今は娯楽もそうですが、街など外に出てみると車や電車の音だったり、看板や電飾といった目や耳に入る情報が物凄く多いですよね。 
大昔は風の匂いや風になびく草木の音、虫の鳴き声...自然に入り込む情報が少なかったでしょうから、その分感性が研ぎ澄まされていて空の移り変わりは人々にとって目立つものだったのかもしれません...。
さらに言えば、現代は春と言えば桜!が一番多く出てくると思うのですが、現代の国内の桜の80%を占めるといわれるソメイヨシノが江戸時代から普及していったという点と、古代の歌集の題材に桜より梅が多いことも
考察すると....おっと、いけません..僕の悪い癖です...なんてね~^^;
参考になれば本当に幸いです。ただし僕もまだまだ焼き付け程度の知識で経験が圧倒的に少ないので、僕の情報だけでは絶対危険だと思いますのでご注意を...。
返信する
Unknown (同年代の通りすがり)
2020-03-12 01:35:44
コメント欄盛り上がってますねw

おっと、ボディはしっかりとボディキャッチでとめてますがパカパカ仕込んでないとは言ってないですよw
一次予選クリアした時はパカパカもマスダンパーも使ってなかったですが

ATバンパーやアンカーとかありますが、プレート下面のビス頭さえ出っぱらないように処理すればコース壁への乗り上げは回避できると思ってます
いなしギミックがあればより早く復帰できると思いますが、フロントにいなし機能あるとスラスト抜けが怖くなってきますよね
返信する
Unknown (mini4-restart)
2020-03-13 18:14:44
同年代の通りすがり様

失礼しました!MSフレキにプラボディの固定とのことだったので、てっきり...。そうか、いろいろやり方がありそうですね。ヒントを得たような気がします。
一次予選クリア時はマスダンパーもパカパカもなかったということで、ちょっとびっくりしています。マスダンパー無しは...僕はちょっと勇気が出ませんね。ブレーキを強力にしてとかですかね。これも今後のヒントになりそうです!ありがとうございます!

あと、フロントにいなし機能があるとスラスト抜けが怖い...

ハイレベルな話に全くわかりません!!!w
まだ理解が追いついておりません><
近日、記事にして自分の考えを書いていこうと思いますので、その時にまたお言葉頂けたら幸いです!
返信する

コメントを投稿