ミニ四駆、もう一度始めてみたよ

少年時代に夢中でいじったミニ四駆を、20数年ぶりに再開してみた素人の活動日記です。

89 続 ギア駆動を見直してみたよ

2020-05-03 | ミニ四駆
こんにちは、ロングです。


突然ですが、皆様は「ブランケット」というフランス料理をご存じですか?

ブランケットとは「仔牛のクリーム煮」というもので、フランス料理の中でも定番の家庭料理メニューです。日本でいう「肉じゃが」的な存在でしょうか。つまり日本の肉じゃががおふくろの味なら、ブランケットはフランスママンの味というわけであります。

19世紀、エスコフィエというフランス人のシェフがいました。
彼はフランス料理の創始者とも言われるアントナン・カレーム (当時シェフの帝王と呼ばれていた)の技法を基礎としながら、精巧で装飾的とされていたフランス料理を単純化し、調理法を体系化してフランス料理を一般大衆に広めることに成功しました。

さらにエスコフィエは料理だけにとどまらずシェフという職に規律を求め、シェフ職の社会的地位を向上させていったそうです。
やがて彼は「近代フランス料理の父」とまで呼ばれるようになっていきました。

そんなエスコフィエが記したレシピの中に、ブランケットが存在します。

これがちょっと面白いもので、数あるレシピにはしっかり調理法が書いてあるそうなんですけど、ブランケットに関しては詳しい調理法が書かれておらず、「白いもの」「煮込み料理」とだけしか記述がないんだそうです。

ただその曖昧さなおかげで人それぞれの解釈や技法が生まれ、今では「自分のブランケットこそが正解だ!」なんて大会まであるのだそうな...。

つまり定まったものよりも、余白があるものの方が自分のアイディアを生み出せる、いわばチャンスと言えるものなのかもしれません。
(エスコフィエはそう仕向けるために、わざと曖昧な記述にしたのかもしれませんね)


ミニ四駆にしたって同じことが言えます。ギアのぐらつき加減、マスダンパーの不都合さ、着地後に跳ねてしまうゴムタイヤ...こういったものも、楽しんで改造してくのがいいですよね!
(これもタミヤさんの思惑なのでしょうか...?)

ミニ四駆を通じて最近こう考えるようになり、本当にミニ四駆の改造や検証が楽しくなってきています。

しかし今はネットにあふれる改造テクをマネてし実際に試していることがほとんど...。
いつの日かアンビ君や読者の皆様と意見を取り交わし、ネットにはまだ存在しない、オリジナルな改造を広めていけたらいいなぁと思います。



























...ちなみに、当時フランス料理が一斉に並ぶものだったものをコース料理の形式に変えていったのも、エスコフィエなんだそうです.....まあどうでもいいか。
ミニ四駆と無理やり繋げてしまい、どうもすみませんでした...。

以下、ミニ四駆活動です...。







前回ギアの見直しを終え、次は別の改造の検証を...と思っていたのですが、
先日読者様より接着剤でシャフトを太らせるという斬新な発想を頂戴しましたので、今回は緊急企画と題しまして検証していきたいと思います。


もしかしたら接着剤を使うのは、割とメジャーな手法なのかもしれませんが...、素人で頭の固い僕にとって、シャフトを太らせることはとても斬新で新鮮な感覚を覚えました。
どうすればギアは左右に揺れなくなるか...という左右の揺ればかりを考えていたので、なかなかシャフトに着目することができませんでした。

始めは接着剤で固定する方法も思いついていたんですけど、ギアとシャフトがくっついたら取れなくなっちゃうよなぁ...と整備性の悪さだけを想定していましたので、本当にシャフトを太らせることは想定外であり「その方法があったかぁ!」と思わず震えてしまったほどです。


前回僕がご紹介しました「ピニオンギアとゴムパイプで挟み込む」(以下、ピニオンパイプ)と、どちらが駆動効率が上がっていくでしょうか?

早速、検証していきたいと思います。





ということで、今回は100均の瞬間接着剤(ゼリータイプ)用意してみました。これでやってみようと思います。





薄~く、ビニール素材で伸ばしながら塗りました。(受け売り)
ティッシュのような紙素材だと、接着剤を吸ってしまい塗布箇所が崩れてしまうのでNGです。




接着剤が固まるまで放置します。
僕の場合は就寝前に接着剤を塗り、一晩寝かせてみました。






翌日、スパーギアを通してみます。
このようにグググっと力を入れてみれば....





出来上がりました。いいですね....ギアはシャフトに対し垂直です。
プレス加工とは違い、ギアが歪まないのも特徴です。





もちろん、左右に動くこともありません。
いいぞ....こんな簡単なことで、ギアがちゃんと固定されるなんて...本当に盲点でした。


この後、シャーシに組み込んで音を聞いてみると....


「ジャーーーーーー」 ← 強め



ん…?音が大きくなった...?

あくまで僕が聞いた感じの感想ですが、前回のピニオンパイプより音が少しだけ大きくなったように感じました。

あれーー?想像ではギアが固定されることで静かになるのを予想していたのに...

何度聞いてみても、やはり少しだけ音が大きくなったように感じます。
これは一体...

もしかして....接着剤の影響で少しスパーギアの位置がズレて、ギア同士との噛み合わせ(位置出し)がきつくなった???

これは....どうなのでしょうか....

あ~~~もしかして、実は固定してしまうのはあまりいいものではなく、遊びがあったほうが良かったのかもしれない....

提案して下さった読者の方には申し訳ないけど....音が大きくなってしまったので、接着剤は微妙な気がしてきました...。

ふむ....まあタイムを測ってみて、実際どうなのか確かめてみましょう。





前回ピニオンパイプで計測したタイム(100m走)。

さて、こちらと比べてどれだけ変わるのでしょうか。

接着剤版、100m走を3回行ってタイムを出していきたいと思います。

音、うるさくなっちゃったしな~~
タイムは少し落ちちゃうんじゃないかな~~

せ~のっ......







(100走 1.4Vで計測)



僕「どーせ遅く..............................あれ?」


あれ........ あれ!?速くなった!?
あれーーー?音が大きくなったのに、速くなりました。

んんん?僕の理想はシャーーなのに....
一層ジャーーーで速くなる...だと...?

そんなバカな....0.1秒ほどとはいえ....何かの間違いでしょうか。


今度は接着剤版を外し、ピニオンパイプに戻して同じように3回計測してみます。




(同じく1.4Vで計測)



僕「.....................」








若干の差ですけど、
接着剤の方が速くなりました。




どうせ遅くなるとか言ってすみませんでした....。
ていうか、前回のピニオンパイプを参考にして作って下さった方...ごめんなさい...。
大至急、接着剤に変えて下さい。



とまあ、こんな結果になりましたww

若干音が大きくなったのに不思議です。
もしかして、音が静かなほどいいというのは誤ったイメージだったのかもしれません。

ギアの噛み合わせ次第で速度は変わっていくんだし、音だけに頼らず、実際に計測してみることが大事だなぁと再確認させられました。


また、接着剤でギアとシャフトが一体化したことで、1つ注目したいことがあります。




(見にくくてすみません)

それは接着剤のほうが1周目からタイムが少し速いということ...。

これまでの計測の経験からすると、
どうしても1周目は少しだけ遅くなるものだったのですが、今回は1周目からいきなり速い。
もしかするとギアとシャフトとの間に遊びが無くなった分、回転力(トルク)が高まり、スタートダッシュが出来ているのかもしれません。
率直に、そう感じることができました。

マシンがカーブで減速したりジャンプからの着地後でも、これですぐにトップスピードに戻れるかもしれませんね!

ということで!
僕は今後、接着剤でシャフトを太らせる方法を採用していきたいと思います!!





分かったこと

・ギア駆動の見直しは音だけに頼らず、実際に計測してみることが大事

・スパーギアとシャフトが一体化すると、タイムは1周目から速い





いかがでしたでしょうか?

コロナのおかげでアンビ君との対決は遅れているのですが、その分、おかげ様で僕のレベルはまた1つ上がることができました。

アイディア、本当にありがとうございました!m(_ _)m




ふっふっふ...これでさらにアンビ君との対決に、僕は有ri.....
ってそういえばこのブログはアンビ君も見ているんだったorz

ちぇっ.... それにしても、彼は今一体どんなレベルアップを果たしているのか...。気になります...。



対決まで、もう少し時間があります(コロナ騒動次第)
今度こそギアは一旦ここまでにして、次こそ別の速度アップの検証をしていきたいと思います。


おわり




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8 コメント

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Unknown (同年代の通りすがり)
2020-05-03 00:39:39
ネタを提供してしまった手前、ハラハラしながら読んでましたがいい結果になって何よりです!(ほんとに!!)
細かな検証は本当に参考になります。
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Unknown (パオ)
2020-05-03 01:10:25
お疲れ様です。
接着剤だとコスパも良いですし、手軽に出来ますね(´ω`)
音の件ですけど、例えば金属のギアですと新品同士だと当たりが出てないので初めの方は鉄粉が出るんですが、
馴染んでくると動作がスムーズになったり音が静かになるのでもしかしたらプラスチックのギアもそういった当たり的なのもあるのかもしれないですね。

それにしてもアンビさんの状況が読者(?)の我々も分からなくて不安なので、機会があれば近況を聞いて欲しいです(笑)
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Unknown (フェイム)
2020-05-03 13:47:49
ロングさんへ

あれれ! シャフトに瞬間接着剤をつけるって方法、何か良さげな雰囲気💃

でもピニオンギヤとゴムチューブでスパーギヤを固定する方法はそのまま使います。

瞬間接着剤を使う方法も試してみます。これからも楽しみにしています。
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Unknown (mini4-restart)
2020-05-04 15:02:27
同年代の通りすがり様

いつもコメントありがとうございます。
ハラハラさせる文面ですみませんでしたw
しかし結果は素晴らしいものでした!0.1秒の違いでしたが、大きな進化と言えると思います。特に良かったところは‶1周目からの速さ″ですかね。これに僕はとても感動しました。

電圧をしっかり揃えての検証結果なので、多少は参考になるかと思います。
ネタ提供、本当にありがとうございます!
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Unknown (mini4-restart)
2020-05-04 15:11:47
パオ様

いつもコメントありがとうございます。

そうですね、接着剤はお手軽で本当にいいなぁと思いました。
音の件、なるほど、確かに言われてみて納得しました!そんな気がします!回転し続けてそのうち静かになっていくかもしれませんね~。
使い続けてみて変化があった時は、またそのことも書いていければと思います。

なるほど、アンビ君の近況ですか...。それもいいですね。僕も気になっているので聞いてみようと思います!
これも次回のネタになるな...ネタ提供、ありがとうございますw
聞いてみることにします!
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Unknown (mini4-restart)
2020-05-04 17:55:49
フェイム様

コメントありがとうございます!
はい、そうなんです...><接着剤のほうがいいと思います><

ピニオンパイプもそのまま使って頂けるんですか!?ありがたいような...申し訳ないような...でも、ありがとうございます!

そうですね、是非とも接着剤と併用して、フェイムさんなりにどちらがいいか見極めて下さいね!僕ば接着剤でいきますw
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Unknown (初心者レーサー)
2020-05-04 21:00:58
初心者の私にも出来る改造紹介していただきありがとうございます。
いつもこのブログを参考にしているので助かりますヽ(o´3`o)ノ
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Unknown (mini4-restart)
2020-05-05 13:11:07
初心者レーサー様


コメントありがとうございます。
いつも参考だなんて...恐縮です!

そういえばベアリングの脱脂は上手くできましたでしょうか?今後もお役に立てるような記事を書いていければと思っていますので、またどうぞご覧下さいませ。

ちょっとネタバレですが、次回はあまり参考にならないかもしれません...。
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