保育園のホールに飾っているお雛様です。
このお雛様は、義理の母が園長をしていた保育園から譲り受けたものです。
その保育園で飾っていたのですが
乳児の待機児童が多く、そのための定員変更ででの改築などがあり
飾るスペースが厳しくなってしまったのです。
このお雛様は、高価であるだけでなく
とても大切な方からのプレゼントだったのです。
だから、いただくのも責任が重くて。
この保育園を「青空保育」しながら作ってきた
それはそれは大切な方なんです。
でも、実際の先生は
ちぃっちゃくて、子どもの中にちょこんとまじってしまいそうで
それでいてひとたびお話が始まると
小さな声なのにみんなが静まりかえる・・・
魔法使いみたいでした。
今は亡くなってしまったのですが
その方の偉大なところは
魔法使いではなく
「疎開保育」を体験されたことなんです。
その日の食べ物の心配をする時代に
なんとか子どもたちに楽しいことを経験させてあげたいって
苦労してきたから(いっしょに楽しんでいたかな?)
魔法が使えるようになったのかもしれません。
疎開保育のことが本になったのはずいぶん前のことなんですが
そして、実際に疎開保育で保育されていた方の話をきいたのも
ずいぶん前のことなんですが
このたび、映画化されて
今、ロードショー中なのです。
このお雛様を託してくださった先生のおもい。
子どもたちが毎日
お父さんとお母さんといっしょにいられて
おなかいっぱいご飯が食べられて
友達と遊べるように・・・。
疎開保育が必要な世の中に二度としないでという願い。
お雛様といっしょにいただいた気がしています。
映画という話題もありましたので
このお雛様がどうしてうちの保育園に飾ってあるのかということ
懇談会の場を借りてお話させていただきました。