Tシャツとサンダルの候

篠栗九大の森は恋の季節が訪れていた。

日曜日はここに行ってきた。

九州大学の演習林で、一般人もいくつかのルールを守れば散策できるようになっている。

今回は家内の姉夫婦に誘われ、この森を歩く会に参加してみた。

 

月一ペースで行われる会で、

昆虫や爬虫類、野鳥などに詳しい方や、樹木や野草に詳しい方が居て、教えてもらいながらゆっくりと森の中を散策する会だ。

因みに参加無料である。

青年もいる。右から2番目の子だ。

この子は虫取りの名人である。

電光石火、捕獲網を振ると、百発百中で捕獲する。

 

上の写真のように、誰かがそこで見つけた花や昆虫の名を質問し、ベテランが回答し、他のメンバーはメモに書き取っていくというルールらしい。

分からない場合は、すばやく図鑑を広げて調べるという念の入れようだ。

これはイノシシが土をほじくり返した跡。

ほぼ全域にわたって、この跡は見受けられ、

「一体どんだけイノシシおんねん!」と突っ込みたくなるぐらいだ。

しかも、この広大な森は10m程の道幅の道路を隔てたら、すぐ住宅街が広がる立地にある。

 

トラブルなどないのか心配になる。

カゴノキ

「アーミーの迷彩柄んごとしとるでしょう。」(リーダー)

 

ほんなごつ。

ミゾソバ

と教えてもらった。

 

以後、全て受け売りである。

ヤマハギ

 

これはかろうじて知っていた。

ニホンカナヘビ

 

トカゲだがカナヘビと呼ぶ。

トカゲらしく、どこで落としたかシッポが取れている。

ニホンアカガエル

 

少なくなってきている種だそうだ。

森の中はこんな感じの小路が続いている。

一周2kmほどの距離をこの日は3時間ほどかけて歩く。

 

「それほど、今日は見どころがいっぱいですたい。」

 

だそうだ。

池には野鳥が数種来ていた。

 

ラクウショウ

 

水辺に根を張る樹木で外来種。

童話の世界が現れたような、不可思議な雰囲気を持つ樹である。

後ろから魔女が顔を出しそうではないか。

気根と呼ばれる根っこ。

先端部分から、空気を根に送っているんだそうだ。

 

なんとも不思議な樹だ。

ホタルガ

 

羽を広げると白い輪が現れる。

飛び立った時、それをカメラに収めるのは私の腕では難しかった。

ジョロウグモ

 

珍しくもないが、あんまりクモを撮影することもないので。

オニヤンマ

 

目にするのは、子供の時以来だ。

虫取り名人君が素早く捕えてくれた。

 

大きな複眼である。

逃がそうとしたが、

家内が指を回して目が回ったか、しばらく飛び立てないでいた。

 

ろくでなしである。

リスアカネ

 

園内はあちこちでこのような光景が見られた。

夏の終わり、一斉に次世代へのバトンを渡す季節になったようだ。

ヤマトシジミ

 

トンボも蝶も人前も憚らずに・・・

 

そうそう。

オニヤンマがあのラクウショウの泉に産卵しているところも見られたんだった。

望遠を持って来るべきだった!

ナツハゼ

 

実は甘酸っぱく、食べられる。

クリはあちこちに落ちていたが、イノシシが食べたか実が入っているのはないようだ。

 

ゴンズイ

 

 

この森はキノコの森と言っていいほどに、たくさんの種類が生えていた。

デカ!

 

 

鮮やかな色をしているキノコ。

まあ、イノシシが食べないくらいだから毒キノコだろう。

 

 

「あ、アカ松が生えとる!マツタケがあるかも。」(家内)

 

あのなあ、イノシシさんはこの森に毎日、出勤していらっしゃるとぞ。

あっても、とっくに食べられとるわい!

キノコの家みたいな姿。

ディズニーのアニメに出てきそうだ。

三色キノコ

 

まるで、スノーマンである。

手まであるよ。

 

 

「あ、ここにもアカ松!根元を掘り返してみようか。」(家内)

 

落ち着け!いったんマツタケから離れんか!

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