BSで『舞い上がれ』を見るのが、朝の日課である。
番組が終われば、散歩の時間だ。
今日の主題は、昨日、カメラを持っていかなかったばかりに、
カワセミのシャッターチャンスを逃してしまったリベンジにある。
やおら一眼レフを掴み、
「んじゃ、行ってくる。」(私)
「あ、待って。どこ行くと?」(家内)
珍しく朝の散歩で、一眼レフを下げて出て行く私に、何やらピンときたらしい。
「どこって、高良川。カワセミがおるかも。」
「行く。」
そんな訳で、今朝の散歩はヤツと一緒である。
昨日のカワセミポイントとは違う所だが、
「あ、ほら。あそこ。」(家内)
「え、どこ?」(私)
「オッチャンの目は節穴か。そこたい!」(家内)
あ、カワセミやん!
程なくどこかへ飛び去り、再び歩き始める私達。
昨日のポイントにやって来た。
既に数人のカメラマンが、バズーカ砲を一点に向けている。
いた。
ペアである。
小枝に止まった。
この枝、明らかに不自然である。
バズーカ砲部隊が、撮影用に設置したものだろうか。
ペアーで、何度もダイブしては、小魚を咥えて小枝に戻ったり、
川面に浮かぶ石に止まったり。
カワセミ、大サービスである。
私はと言えば、飛翔の度にシャッターを切るのだが、
フレームアウトしていたり、ブレブレだったり。
おのれの未熟さを呪うしかない。
そのうちカワセミはどこかへ飛び去り、私達も、
「そろそろ引き返そうか。」(私)
途中、土手の擁壁に、
川面を見つめる一羽のカワセミが。
あらまあ。
こんなに近寄ってるのに、じっとしてくれて。
お前は、お利口さんだねえ。
飛んだ!
後ろ姿ではあるが、
パシャリ。
ダイブした後は、これもカワセミファンが作ったであろう石組みにチョコン。
「こんなにカワセミがいるやら、今日初めて知った!」
「オッチャンの目は節穴やもんね。」